概要
パーシヴァル卿(Sir Perceval / Percival)
アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人。聖杯探索の関連で最も有名な人物の一人。多くの国で長い時代に渡り語り継がれたため、言語によってはパルジファル、パルツィファルなどの呼び方もある。語源としては、 perce(貫く)+val(谷)、すなわち「谷を駆け抜ける者」が有力である。『アーサー王の死』によれば、投げ槍が得意とされている。
物語によりパーシヴァルの出生には様々な設定があるが、ほとんどの場合に高貴な出生で、父はペリノア王という設定。母は名前が出てこない場合が多いが物語において重要な役割を担う。また家族として様々な人物が登場する。彼の姉は無名であったり物語によりディンドランとも呼ばれ、聖杯を運搬する役で登場する。
彼がペリノアの息子の話ではトー卿、アグロヴァル卿、ラモラック卿、ダーナー卿という兄弟が登場する。 また、息子に白鳥の騎士のローエングリンが登場する場合もある。
パーシヴァルの物語の概要
母親のもと15歳まで騎士とは無関係に育つが、父の死後、彼は母にウェールズの森に連れて行かれ、そこで騎士たちと出会うことになる。
彼はそこで見た騎士に憧れ、騎士になるべくアーサー王の下へ向かう。そして、彼は自らを素晴らしい騎士であると証明でき、アーサーに騎士爵を授けられると円卓の騎士の会合に誘われ参加し、それによりパーシヴァルは円卓の騎士の一員となる事となった。
彼はその後、聖杯探索の任務に就き、一度失敗するが、最後にはガラハド卿と共に聖杯探索を成功させた三人の騎士のうちの一人となる。
『マビノギオン』においては「ペレドゥル」の名前で登場し、毒槍を持つ水の怪物アダンク(アーヴァンク)と戦ったとされる。
彼はアダンクを退治するに辺り、アダンクの洞窟のアダンクの姿は見えず、逆に侵入者の姿は筒抜けと言う厳しい条件の下戦わねばならず、困り果てていた所、謎の美女から条件が逆になってしまう宝玉を授けられ、槍と剣を手にアダンクを退治した。
脚注
聖杯を見つけたパーシヴァルは童貞でなければいけないので、『アーサー王の死』などにローエングリンは登場しない。
関連タグ
パーシヴァルを基にしたキャラクター
- アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人。
- 『幻想水滸伝3』に登場するゼクセン騎士団の騎士。
- 『コードギアス反逆のルルーシュR2』に登場する機動兵器。→パーシヴァル(コードギアス)
- 『ファンタジーアースゼロ』に登場するウォリアーの男性用防具一式。
- 『円卓生徒会』に登場するドルイドをやっていた天然、癒し系の少女。→ボーマン
- 『ソニックと暗黒の騎士』に登場するキャラクター。
- 『ソウルサクリファイス』に登場するキャラクター。
- 『グランブルーファンタジー』に登場するキャラクター。火属性。→パーシヴァル(グラブル)
幻想水滸伝3
フルネームは、パーシヴァル・フロイライン。
26歳。ゼクセン騎士団の「誉れ高き六騎士」の1人で、黒髪の騎士。馬術を得意とする「疾風の騎士」。イクセの村の平民の出自で、地元では「パーシィちゃん」と呼ばれている。