Canvas2とはF&Cから発売された18禁アドベンチャーゲームである。TVアニメ化もされている。
概要
過去のある事件で絵を描くことをしなくなった主人公の上倉浩樹と、その周りの女性たちとのストーリー。浩樹は学園の美術教師をつとめていて、ヒロインはその学園の生徒が大半である。
前作(「Canvas~セピア色のモチーフ~」)との繋がりは設定(学園)は同じ世界観だが、前作の登場人物は直接は登場せず、存在がヒロインたちの台詞で語られる程度である(展開によって前作主人公のその後は変わる)。続編「Canvas4」ではキャラデザインは変わったが、本作の一部キャラが登場している。
作品
基本的設定はほぼ同一である。アニメ版のみ浩樹は大学生に変更。美術部の顧問代理となっている。
ゲーム版
- 『Canvas2 ~茜色のパレット~』
初期PC版(CD)、18禁
- 『Canvas2 ~虹色のスケッチ~』
PS2版
- 『Canvas2 DVD EDITION』
PC版(DVD) 18禁 虹色のスケッチでの新規キャラを追加
アニメ版
- 『Canvas2 ~虹色のスケッチ~』
浩樹は大学生に変更、美術部顧問代理の立場で指導している。背景モブキャラで前作キャラが登場している。
コミック版
児玉樹によって2種類の版が発売されている。それぞれは繋がっておらず、『虹色』で一端設定がリセットされている(『エクストラ』では霧は最初から浩樹の同僚、『虹色』ではゲーム同様途中から登場)。
- 『Canvas2 エクストラ・シーズン』全1巻
『茜色』では名前だけの存在であった、竹内麻巳が作品通じて初めてデザインされた。
- 『Canvas2 ~虹色のスケッチ~』全4巻
キャラクター
主人公
- 上倉 浩樹
撫子学園の美術教師で美術部顧問。画家を目指していたが、ある事件をきっかけにそれを捨てている。顧問としてはサボリがちで、部長からは「ちゃらんぽらんな不良顧問」のレッテルを貼られている。絵の実力はかなり高く、浩樹の絵と知らずに見た部員から賞賛され、一部シナリオではコンテストにも受賞している。コミック版ではかなり目つきの悪い人物で描かれている。アニメ版では普通の目つきで、ゲーム版のように不良顧問とは言われてない。料理の腕も上手い。エリスともども昔は北海道に住んでいた。
ヒロイン
メインヒロイン。アニメやコミック版では基本的に彼女シナリオとなる。浩樹の従妹で、フランス人とのハーフ(仏語は話せない)。幼いころに目の前で両親を交通事故で失ったせいで血の色を連想させる赤い絵の具が使えないが、絵の実力は天才的。主人公にベタ惚れで、現在撫子学園に特待生として通うため上京し、浩樹と同居している。女性としては相手にはされていないが、浩樹からは美少女であるとは言われている。浩樹とは教師・生徒の関係でもある。料理の腕前は自らの絵や浩樹のそれとは反対に壊滅的にダメで「毒を盛られた」と称されるほどである。続編Canvas4でも登場している。
浩樹の幼馴染で、高校時代浩樹に告白しているが、浩樹は振ってしまう。それ以来疎遠となっていたが、偶然にも浩樹の学園に体育教師として赴任する。バスケ部顧問。ファンディスク『INNOCENT COLORS』では事実上のメインヒロインで主役。
見た目はロリだが、エリスの1つ上の上級生である。実は人気少女恋愛小説作家で、主人公は度々その作品の批評を頼まれている。なおそんな小説を書きながらも恋愛経験は無い。
「撫子の歌姫」と呼ばれる合唱部所属の3年生。前作キャラ美咲彩の妹でもある。
撫子学園理事長代理で、前作に登場した理事長鷺ノ宮藍の姉。チェロソリストで長刀の達人。シスコンぶりでは浩樹といい勝負をしている。エリスいわく「完璧超人」。車に乗ると人格が変わる。
浩樹が顧問を務める美術部部長、ちゃらんぽらんな不良教師(麻巳談)な浩樹の所業に悪戦苦闘の毎日である。コミック版ではイーゼルボンバーなる美術部伝統奥義を浩樹にかましている。『茜色』では名前だけのサブキャラであったが、コミック版『エクストラ・シーズン』で登場、それが開発スタッフに人気が出てPS2版で攻略キャラに昇格して登場。その後のコミック版『虹色』ではPS2版のように眼鏡つきとなっている。Canvas4でも登場している。
心臓に病気を持つツンデレキャラ。浩樹とは教師生徒の関係だが、悪態をつきっぱなしである。クラスでも友達はないがエリスとは仲が良い。猫好き。
サブキャラクター
- 柳慎一郎
新進気鋭の人気画家。浩樹と霧と幼馴染で、浩樹が過去画家の道を捨てた要因となった事件を起こしている。二人とは疎遠だったが、特別講師として撫子学園に来ることになる。
- 杉原紫衣
可奈担当の編集者、アニメ版では霧の先輩にあたる。可奈からは鬼編集呼ばわりされている。
- 田丸ひかり
美術部副部長で、ゲーム版では名前だけの存在だったが、アニメ版で登場、浩樹相手に迫る(?)場面もある。コミック版にも登場、麻巳の次代の部長に就任、イ-ゼルボンバーも伝授されている。