概要
『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』で初登場した敵キャラクター。
悪魔城ドラキュラシリーズでは最早お馴染みのザコ敵【スケルトン】系の派生種であり、
外れた自分の首を追いかけ走り続ける、永遠のサッカー小僧。蹴っているのは自分の頭(!?)
見た目は普通のスケルトンから頭を除いた状態だが、頭が外れていても元気に動いている他、
サッカー以外には興味はないのか、蒼真君が近づいても完全にそっちのけで頭を蹴り続けるだけ。
生前サッカープレイヤーだったからなのか、死後も自身の頭でサッカーをしているユニークな敵。
実際にどうだったかは不明だが、好きだったからこそ死んでからもやり続けている可能性はある。
しかしやっている事はボール(頭)が誰かにぶつかろうが全然気にしていないラフプレーである。
ただ前方に蹴る以外の行動をしない事から、本当はサッカープレイヤーではないのでは・・・?
尚、彼のボーイ(Boy)とはボーイ(少年)の事であってボーイ(男性給仕)の意味ではない。
その割には背丈が他のスケルトン達と全く変わらず成人並みに高いけど(名前は自称なのかな?)。
月下の夜想曲
探索後半の舞台、逆さ城の入り口に当たる『逆さ城最下部』に一体のみ登場(同エリアで最も低い所におり、逆さ城で最も低い所にいる敵でもある)。
基本的な行動パターンは落ちた自分の頭を蹴る⇒落ちた頭まで移動⇒また蹴る、の繰り返し。当然勢いよく蹴られたボールの如き頭に当たるとダメージを受ける。
ドロップアイテムは『カプセルモンスター3(スケルトンを召喚)』『ドクロの盾(盾の一種、特殊攻撃で強力なレーザーを放てる)』だが、これは直近の探索エリア『地下墓地』に登場するこうきどうほねばしらと同じ。怪物図鑑の登録(ドロップ含む)以外に戦う利点はほぼ無い。
なお蹴っている頭の方は『ボール』という別敵扱い。こちらは『てっきゅう(消費武器の一種)』『ターコイズ(換金可能な宝石の指輪)』をドロップするが、怪物図鑑には登録されない。
蒼月の十字架
悪魔城の中央エリア『狂乱の花園』にのみ出現。HPは32と中盤のザコ敵の中では低い方。
エリア初到着が探索前半であるのもあって、ダメージは地味に痛い。
画面外から勢いよく頭蓋骨が飛んでくる事も珍しくないので、兎に角不意打ちを受けやすい。
また部屋の構造にもよるが、頭は壁などに当たると跳ね返るため、高所に居ても油断できない。
弱点は打属性、炎属性、聖(光)属性。耐性は突属性、闇属性。上記の通りHP自体は低いので、
特に弱点や耐性を意識しなくとも余り問題はないだろう。主にハンマー系の武器が有効だが、
攻撃の動作が遅いのでサッカーボーイが頭を追いかけている隙を狙い、背後から攻撃しよう。
ちなみに、地面に落ちた頭蓋骨だが普通に攻撃を当てれば簡単に破壊する事ができる(!?)
この時、自身の頭を失ったサッカーボーイはその場で驚いたかのように小さく2回飛び跳ねると、
勢いよく走り回るだけの存在と化す(壁に当たってもバラバラにはならずそのまま走り続ける)。
頭は蹴られるまではダメージは発生しないため、先に破壊しておけば後は倒すのは簡単だろう。
・・・え?頭がないと前が見えないから走れないんじゃないのかって?いや、ちょっと待って欲しい。
既に頭を外して蹴っている相手にそのツッコミは野暮ですよ?頭の有無は関係ないみたいだし・・・
(過去作でも自分の頭を敵に投げた後、そのまま平然と戦いを続けるスケルトンがいたりする)
ドロップアイテムは無し。よって、サッカーボーイを狩る意味は専らそのソウル『スカルボール』を得る事のみ。
その能力は「ボールのような頭を出す」。・・・あ、蒼真君の頭の事ではないから安心して欲しい。
これだけ書けば何の事が分からないと思うが、要はサッカーボーイの頭を撃ち出す能力。
しかし、普通に敵に対して頭を当ててもそのダメージは微々たるもの。正直微妙な能力・・・
と、思うだろうが待って欲しい。サッカーボーイなんだからサッカーをしないと!
つまり、スライディングまたは2段ジャンプからの急降下キックを頭蓋骨に当てる事で、
威力がなんと10倍になると言う、少し手間は掛かるが一風変わった面白い能力なのだ。
レベル1では頭が小さいが最大レベル9になると大きな頭蓋骨となるため、より使い易くなる。
使いこなせれば地上の敵をボールだけで一掃する事も夢ではない。気分は正にサッカー小僧だ!
(地味に消費MPが20と多めで、空中の敵には効果が薄いから活躍の機会が少ないのは内緒だ)
ギャラリーオブラビリンス
次回作にも無事続投。作中における舞台設定は1940年代なのでそこまで違和感はない・・・はず。
弱点は少し変わって打属性、鞭属性、炎属性、聖(光)属性の4つ。耐性は闇属性のみ。
後は毒属性も有効になった。・・・骨の身体しかないのに毒が効くとはこれ如何に(・・・腐食?)
基本的な性質は前作と全く同じだが、本作では終盤のエリアにのみ出現する関係上、
HPも110に増加し、攻撃力も強化されている(スケルトン系に限定してもトップ3に入る程)。
後半に解放される絵画の中の世界『焼け堕ちた楽園』と『消え去りし都』に登場。
また隠しエリア『悪魔の巣窟』にも出現するため、前作よりも出会う機会は増加している。
単体では対処がし易い相手だが、特に混戦になりやすい『悪魔の巣窟』では少々侮れない。
ハードモードではコチラ側の装備にもよるが、普通に100ダメージ以上も受ける事もあり、
思わぬダメージソースにも成りかねないので、なるべく遠距離から攻撃する方が安全だろう。
また固有のドロップアイテムとしてクエスト専用アイテム『スペードのA(エース)』が追加された。
おそらくサッカー繋がり=エースストライカーだから抜擢されたのだと思われるが、
ようやく得られたアイテムがトランプのカード1枚だけとは、素直に喜べないような気が・・?
ちなみに他のカード保持者は以下の通り(出現時期が早い順に記載)。
- 『愚者の国』に出現する殺人道化師『キラークラウン』の『ジョーカー』。
- 『愚者の国』に出現する地獄の軽業師『コッペリア』の『ダイヤのA』。
- 『黄昏の森』に出現する老木の怪物『トレント』の『クラブのA』。
- 『魔の13番街』に出現する夜を司る女神『ニュクス』の『ハートのA』。
何気にスート上ではサッカーボーイが一番強い模様。スケルトンも随分出世したなぁ・・・(?)
尚、ウインドから受ける事ができるクエスト『ギャンブラー』は比較的早めに登場するが、
入手可能時期を鑑みるとサッカーボーイ(またはニュクス)が最後になる可能性は高いだろう。
クエストの達成報酬は共通装備の頭防具『ギャンブラーのメガネ』。その効果とは・・・
「ドロップ確率が見える」
えーと・・・正確には怪物図鑑で確認できるアイテムドロップ率の表示が★表記から%表記になる。
・・・え?アイテムドロップ率が上がる効果?いやいや、そんな効果は全くありませんよ(無慈悲)。
散々苦労して該当エネミーを狩りまくってカードを集めた後に貰えるご褒美がコレである。
防御力を初めとしたステータス上昇効果も全くないので、手間暇かけた割りには・・・(合掌)
Harmony of Despair
本作にもめでたく登場。第2章『傀儡の王』と第7章『美貌と欲望と絶望と』に出現する。
基本的な性質はやっぱり同じ。弱点は打属性、耐性は突属性とかなり簡略化している。
またクエスト要素が存在しないため、再びアイテムドロップ無しとなり相変わらず影が薄い。
・・・はずだったのだが、本作におけるサッカーボーイは全く異なる評価を受ける事になる。
おーい蒼真、サッカーしようぜ!お前ボール(出す係)な!
まずはコチラの動画をご覧頂きたい。これがサッカーボーイ(の能力)の全てである。
お分かり頂けただろうか?過去作の微妙な評価など、本作においては最早どうでもいい。
その魂を受け継ぎ、新たに生まれ変わった次代のサッカー小僧の姿がそこにあったのだ(?)
(遂に攻撃手段ではなく、移動手段として使われるサッカボーイだが果たして喜ぶべきなのか・・・)
文字だけでは分かり辛いだろうが、簡単にその方法を説明すると以下の通り。
- ステップ①:まずはボールを急降下キックで真上から踏みつける。
- ステップ②:踏みつけた直後に再度サッカボーイを発動する。
- ステップ③:空中ジャンプで位置を調節して、上記で出したボールを踏みつける。
- ステップ④:踏みつけた直後に再度サッカボーイを発動する。以下繰り返し。
能力を最大レベル9まで強化しておく事は勿論大前提だが、極めれば自身のMPが続く限り、
長時間空中を縦横無尽に移動できる超有効テクニック。蒼真使いは是非マスターしておきたい。
更に『トレント』の能力やアクセサリ『カオスリング』の効果でMP回復速度を上げたり、
空中で位置を固定できる『メディウサヘッド』の能力を併用すれば、更にやり易くなる。
ちなみに、このボールは蒼真以外のキャラクターでも踏みつけて利用する事ができるので、
マルチプレイでは他のプレイヤーの移動を助ける用途にも使える。覚えておいて損はないだろう。
しかし自身及び他のプレイヤーの攻撃を掻き消してしまう性質もあるため注意して使おう。