概要
「注射よ♪(Medicine time♪)」「効いたでしょ・・・?(Don't if you better Now?)」
『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』にのみ登場した敵キャラクター。
夜を司るもの。その見た目はナース服に身を包み、巨大な注射器を持つ青髪の女悪魔。
その毒々しい紫色の液体に満たされた注射針の一撃を受ければ、忽ち身体が毒に侵されてしまう。
悪魔城ドラキュラシリーズの中でも珍しい、かなり現代的な姿をした女性型モンスターである。
海外版での名称も同じく「Nyx」。
……え?1940年代にナース姿の悪魔なんているわけないだろうって?
いえいえ、上記の説明は全て事実ですよ?(夜を司るってそういう意味じゃねーからッ!!)
正直な話、本当にそんな姿と設定としか言いようがない程に、かなり異色のザコ敵なのである。
申し訳程度に悪魔らしく翼と尻尾は生えているのだが、その他の要素が目立ちし過ぎているため、正に「お前のようなナースがいるかッ!!」状態であり、傍から見れば悪魔系ナースプレイ中の女性コスプレイヤーが戦っている様にも見えてしまう。
見ようによっては同じ会社繋がりで「闇堕ちしたお注射天使」にも見えなくはないし、色んな意味で悪魔らしいと言えば確かにそうなのだが、それにしたって時代を先取りし過ぎだろうに……。
元ネタ
元ネタはギリシャ神話に登場する原初の神にして夜を神格化した女神【ニュクス】。
「一体どう間違ったら、夜の女神がナース服を着た小悪魔系女子になっちまうんだよッ!!」と思うかもしれないが、元ネタを踏まえるとそこまで的外れな解釈とも言い切れなかったりする。
まずニュクスという存在は元々、混沌の原初神【カオス】から生まれた恐ろしい女神の事であり、死の神【タナトス】や争いの女神【エリス】などを始めとした災厄を齎す神々の母でもある。
古来より人間が夜の闇に本能的な恐怖を覚え、時に闇に紛れて良からぬ事を企てる事もある様に、こいつの神格は、夜の闇に付属する様々な負のイメージから成り立っているのだ。
「あぁーん」
そこから現代的なイメージで再解釈を行った結果、かつての陰鬱な雰囲気は一体何処へやら。
如何わしい夜のお店の女王様が特殊な行為に興じている様な姿に仕上がってしまった訳である。
かつては最高神ゼウスさえも恐れた女神だが、人間が夜の闇を制した現代となっては、こんな姿にまで貶められてしまうのも致し方ないのかもしれない。
戦術指南
HPは160。弱点は鞭属性、斬属性、石化属性。耐性は聖(光)属性。
出現場所は物語の終盤から解放されるエリア『魔の13番街』と、隠しエリア『悪魔の巣窟』。
単体での脅威度は余り大した事はないが、他のザコ敵と同時に戦う場合は実に厄介な相手となる。
また悪魔らしい見た目にもかかわらず、何気に聖(光)属性には耐性を持つため間違えない様に。
普段は艶めかしく腰を振りながらこちらを焦らすように待機しているのだが、ジョナサン達が接近すると一気に加速ダッシュして、すかさず巨大な注射器を突き刺してくる。
攻撃方法はこれだけ。しかし隙自体は少なく、当たれば毒状態になってしまうので注意したい。
攻撃力も低めだが、混戦にでもなれば毒のダメージ量も後々、致命傷に繋がりかねない。
ちなみに『魔の13番街』の礼拝堂フロアにはそんなニュクスが10体以上密集している大部屋、通称「ニュクス部屋」が存在している。床1面に隙間なく並んだ大量のニュクス達という、なかなかに素晴らしい光景が見られるのだが、ここで考えも無しに飛び込んで行っては絶対にいけない。
飛び込んだら最後、逃げる隙も一切与えられず毒攻めにされて、数秒で昇天してしまう事だろう。
出現場所が大体狭いフロアに偏っているため、基本的には接近し過ぎず、足場の下、または上から遠距離攻撃した方が安全である。
また彼女は足場から降りる事も登る事もできないため、覚えておくと良い。
オススメの攻略法は遠距離からシャーロットの爆発魔法『エクスプロージョン』を使用する事。
画面内のザコ敵を自動的に纏めて爆殺する事ができるため、敵側の攻撃を心配する必要もない。
また連鎖する雷魔法『チェインサンダー』も同じく纏めて攻撃できるためこちらもオススメ。
ジョナサンで挑む場合でも、石化属性の鞭系の武器『メディウサウィップ』なら完封も可能。
ドロップアイテム
ドロップアイテムはクエスト専用アイテム『ハートのA』と体防具『プリンセスコート』。
どちらも固有のドロップアイテムであり、特にシャーロット専用の防具『プリンセスコート』は、DEF(防御力)+28、LCK(アイテムドロップ率)+10と全体防具の中では上から3番目の防御力に加え、これ以上にLCK(アイテムドロップ率)の上昇量を誇る防具も他に存在しない超優秀な装備なので、狙う価値は非常に高い。上記のニュクス部屋を上手く活用して是非入手しておきたい。