補足説明:イラスト左上のキャラクターがケレメットである。
概要
『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』にのみ登場する敵キャラクター。
悪魔城の中央エリア『服従の大階段』のボスを務める、狭い場所を住処とする悪魔。
見た目は緑色のスライムのような姿をしたゲル状の怪物であり、顔は何処となく骸骨っぽい。
本作のパートナーシステムをしっかり活用しないと倒す事は難しい一工夫必要なボス敵である。
元ネタ
ロシアの民間伝承における悪魔(または悪霊)【ケレメト(Keremet)】が元ネタ。
ウラル地方の少数民族マリ人(チェレミス人)に信仰されている1種の精霊的存在であり、
日本ではかなりマイナーな悪魔のため、本作に登場するケレメットはその姿形から性質まで、
殆ど悪魔城ドラキュラオリジナルと言っても過言ではない。開発スタッフよく探し出せたな・・・
戦術指南
部屋の中央に煮えたぎった緑色の液体が入った大きな釜があるのだがこれを5回攻撃すると、
攻撃した側にケレメットが顔を出して反撃する。ダメージを与えられるのはこの顔部分のみ。
顔は高い位置にあるため簡単には攻撃が届かず、ケレメットも攻撃し終わると引っ込んでしまう。
また顔部分が出現していない時に攻撃を受けた場合でも、すぐに釜に戻ってしまうので注意。
逆に言えば本体が釜に隠れている時はダメージを与えられないが、攻撃して来る事も無い。
攻撃方法は顔部分から横方向に発射される魔法弾。これは同じ高度に居なければ当たる事は無い。
攻撃して魔法弾を破壊する事も可能だが、破壊すると分裂して破片が落下するので推奨しない。
もう1つはケレメットが出現した際(またはダメージを与えた際)に身体から小型のスライムが
まき散らされるのだが、この釜に戻ろうとするスライムに接触するとダメージを受けてしまう。
スライムは攻撃すれば一撃で破壊可能。また地面に落ちて形作る前でも同様に破壊できる。
さて、まずは戦闘が始まったらケレメットの釜を部屋の端っこにある足場まで押して行こう。
ボス部屋に入ってもケレメットは攻撃しない限りは出現しないため、ゆっくりでも大丈夫だ。
到着したら呼びだしたパートナーに釜の反対側から攻撃させつつ、自身は足場の上段で待機、
そうするとケレメットがパートナーの側を向いた状態で顔を出すので、その隙に攻撃しよう。
基本的にパートナーに釜を叩かせて出現させる⇒足場の上段から攻撃、の繰り返しで倒せる。
HPは666。弱点は炎属性、氷属性、雷属性の3つ。ここはやはりシャーロットの出番だろう。
氷魔法『ホワイトファング』が非常にオススメ。弱点も付ける上、連続ヒットし易く相性は抜群。
ただ魔法弾を破壊して飛び散った破片がパートナーに当たってダメージを受けると少々面倒。
なるべく魔法弾を壊さないように、ケレメットが攻撃する前に魔法を撃つように心がけよう。
釜への攻撃は大剣系の武器を装備させたジョナサンに任せれば小型スライムも同時に処理できる。
普通に戦った場合は攻撃可能な時間の少なさと、高い位置にある弱点の所為で戦い辛い強敵だが、
やり方さえ分かってしまえば最弱の相手でもあるため、本当に良くできたボス敵と言えるだろう。
その攻略法に気付くのがこのボス戦の肝と言えるため、時間制限も無いしゆっくり考えて戦おう。
ちなみに前半に登場するボス敵の中で唯一ケレメットだけパートナーとのイベント会話が無い。
シャーロットから一言アドバイスがあっても良いのに・・・簡単すぎて必要ないと判断したのか?
余談
巨大なスライム型のボス敵と言えば、実は悪魔城ドラキュラシリーズにも先輩が存在している。
『白夜の協奏曲』に登場した『スライマキシム』という敵キャラクターがソレである。
コチラは魔法生物扱いなのに対して、ケレメットは不定形ながらも悪魔に分類される点が異なる。
ドチラが強いのかは判断しかねるが、スライマキシムがその巨体しか持ち味がないのに対して、
ケレメットは破壊不可能な釜の中に常に隠れており、魔法攻撃も使える点で有利かもしれない。
・・・え?スライマキシムのイラストはどうしたって?いやいや、ちゃんと掲載して・・・(あれ?)