アシュタルテ「いらっしゃい...♥」
ジョナサン「・・・何て美しいんだ。」
シャーロット「ジョナサン!何見とれてるの?気を抜かないで!」
解説
『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』で初登場した敵キャラクター。
広大な砂漠とピラミッドが存在する絵画の中の世界『熱砂の墓所』に登場するボス敵であり、
見た目は古代エジプト風の服飾を身に纏った美しい黒髪ロングヘアーの長身女性。
整った顔立ちにスラリと伸びた長い手足、小麦色の褐色肌に魅力的なナイスバディ。
「抗えないほどの美貌の持ち主で全ての男がひれ伏す」という説明も誇張ではない。
元ネタはおそらく地中海を中心に信仰されていた豊穣の女神【アスタルト】だろう。
戦闘能力
なんと全ての魔法属性に耐性を持つシャーロット泣かせなボスであり、弱点は全て物理属性のみ。
それなら攻撃性能が高く、物理属性武器を多く使用できるジョナサンで攻略したい所だが・・・
- 「ふっ!」
前方に踏み込みながら、纏ったヴェールを刃のように突き出して攻撃する。
他の攻撃と比べてモーションが分かり易く避けやすい。ただしゃがみ状態では普通に当たる。
- 「そぉれ!」
ハタキ状の杖を前方に振りかざし、巨大な竜巻を放つ魔法。
発動までの時間が短く広範囲に攻撃するので、早めに2段ジャンプして空中に避けよう。
- 「オーッホッホッホ…」
丸鍵状の杖を構えた後に大きくバックジャンプしながら、三角形の電撃弾を鞭状に発射する魔法。
射程距離は短めだが、上記の竜巻魔法と間違えて、回り込もうとすると確実に被弾してしまう。
竜巻魔法と電撃弾魔法は振るう杖の形状や事前動作が異なるので、注意深く観察しよう。
正式名称『デルタ・スパーク』は、下記の『Harmony of Despair』で初めて名前が付いた。
- 「テンプテーション!」
アシュタルテ「戦いなさい・・・私のために!」
ジョナサン「はい・・・ご主人様・・・。」
シャーロット「しっかりしてジョナサン!私がわからないの!?」
アシュタルテ最大の攻撃にして、彼女の代名詞とも言える最凶最悪の専用魔法。
背後にハート型の魔法弾を5発展開して狙い撃ちしてくるのだが、何故かダメージを受けない。
しかしそこは「誘惑」を意味する名前の通り、その真価は魔法の攻撃力ではない。
その効果は『攻撃が当たった異性を魅了し自身に服従させる』という代物。
つまり当たってしまった場合、敵になったパートナーとアシュタルテが同時に襲ってくるのだ。
その効力は凄まじく、装備していた武器やサブウェポンはそのままに容赦なく攻撃してくる他、1人になった関係上、協力技である『デュアルクラッシュ』が使用不可能になってしまう。
更にパートナーに最大HP以上のダメージを与えて戦闘不能にする以外に止める方法は無い。
また戦闘不能扱いであるため止められたとしてもパートナーが再度操作可能になるわけでもなく、アシュタルテを撃破するまでは1人での戦いを強制されることになる。
尚、魅了耐性を上げる防具やアクセサリーは存在しないので、事前に対処することもできない。
もはや本当に当たらないように注意する以外にアドバイスのしようがないのである。
戦術指南
最大の問題はやはりアシュタルテを語るうえでは欠かせない『テンプテーション』であろう。
魔法弾の発射速度は非常に早く、コチラのいる位置をギリギリまで追尾して狙い撃ちする。
一応、中距離に陣取って発射される瞬間にタイミングよく垂直に2段ジャンプすれば、魔法弾が集中するため避けることができるが、それでも慣れないうちはタイミングが難しい。
しかしここまで読んだ貴方なら、もっと簡単な方法にもう気づいているのではないだろうか?
もう一度、魔法の効果を確認してみよう。『当たった異性を魅了し服従させる魔法』・・・?
そう、魅了されてしまう対象はアシュタルテと対応した異性のみである。
つまりシャーロットには何の効果もないのである。要は適材適所と言うわけだ。
普段はジョナサンで戦い、攻撃の予兆が見えたら直ぐにシャーロットに交代すれば問題ない。
接近戦ならダメージを与えやすいが、同時にコチラも攻撃を避け辛くなってしまうので、ジョナサンには弱点属性である鞭属性か斬属性の中距離から攻撃できる武器、時期的には悪魔城エリア『Entrance』の上層フロアで手に入る鞭武器『ネビュラ』か、またはアーマーナイトがドロップする槍武器『ロングスピア』を装備させるのがオススメ。
デュアルクラッシュの『サウザンドエッジ』を開幕から発動して、短期決戦を狙うのも手である。
見事撃破できれば彼女は壁画に封じ込められ、その壁画も粉々に崩れ落ちて完全勝利となる。
ちなみに最初に訪れる絵画の中の世界『煙霧の街』で拾える風魔法『エメラルドスワロー』や、スケルトン・ガンマンがドロップする召喚魔法『サモンガンマン』が斬属性なので、ジョナサンが魅了された場合でも、やろうと思えばシャーロットだけで倒すこともできる。
下記の専用ボイスを聞きたいなら、この魔法を揃えておくと幾分か戦闘が楽になるだろう。
追加モードの場合
本作に収録されているジョナサン&シャーロット以外のキャラクターを操作して遊ぶモード。
当然、操作中のキャラクターが男性だった場合、テンプテーションも勿論効果がある。
- リヒターモードの場合
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』に登場したリヒター&マリアを操作するモード。
リヒターは男性なのでしっかり魅了される。まさかの洗脳リヒター再びである。
専用の台詞やボイスはないが、洗脳されたリヒターとそれを戦いで止めるマリアといえば、月下の時には叶わなかった構図であったりする。ただし戦うのは5年前の姿のマリアだが。
基本はセオリー通りに普段はリヒターで戦い、テンプテーションの時はマリアに交代で良い。
ちなみに魅了されたリヒターの動きは本編で登場した『ムチのきおく』とは異なり、隠しエリア『悪魔の巣窟』のエリアボス『ドッペルゲンガー』の動きに近い。
これは魅了されたジョナサンも同様である。流石にそのままだと強敵過ぎるから仕方ないね。
- シスターモードの場合
当然のことながら、女性である彼女たちにテンプテーションは効果がない。残念(?)
ロレッタの氷魔法連射は効き目が悪いので、ステラの斬属性攻撃で戦おう。
雑魚敵であるオールドアクスアーマーを操作可能という異色のモードだが、公式設定として中身はなんと女性であるという事なのでテンプテーションは効果がない。
そもそも男性だった場合、パートナーのいないオールドアクスアーマー1人では、テンプテーションが被弾した瞬間に操作不能になり死を待つしかなくなるため、女性設定なのは詰み防止を兼ねているのだろう。だったら何故声はジョナサンのままなのか・・・
「あんた、殺すわ!」
ジョナサン「悪かった」
ジョナサンが操られた状態でアシュタルテを撃破すると上記の専用ボイスが発生する。
戦闘不能にした場合は聞けないので注意。また撃破した後に聞ける会話でも、
ジョナサン「さっきは、悪かった。」
シャーロット「ホントしっかりしてよね。近くにこんな美人がいるっていうのに・・・。」
としっかり対応した台詞に変わっており、実に芸が細かい。・・・ちょっとやきもちやいてる?
Harmony of Despair
『熱砂の墓所』をステージモチーフにした第7章 「美貌と欲望と絶望と」に登場。
戦闘能力に大きな変更点はないが、『テンプテーション』の発射方法が複雑化しており、更に避け難くなった他、女性キャラクターでも当たるとダメージを受けるようになった。
また弱点属性が打属性と光属性のみに変更されたので、剣使いや鞭使いは不利な戦いとなる。
尚、撃破された時のモーションも変更され、最後の壁画が崩れ落ちる演出がなくなった。
「あんたら、殺すわ!」
『Harmony of Despair』ではジョナサン以外の男性キャラクターも登場するため、男性キャラクターが2人以上魅了されて更にシャーロットがいる場合にのみ、上記の台詞になる。やはり芸が細かい。なかなかに開発スタッフ達の拘りが窺い知れる仕様である。
しかし付き合いの長い幼馴染のジョナサンなら「殺すわ!」でも冗談で通るだろうが、他の男性陣は全員初対面なハズだが・・・とにかくそれぞれの専用ボイスは以下の通りである。
- ジョナサンの場合
台詞は全く変わらないが、今回は被害者が大勢いるのでそこまで責められないかも。
ただ本作では本当に殺してから蘇生させることになるので本編より酷い目にあっている。
【魅了時】
「貴女に従います・・・」
【正気後】
「悪かった!」
- 来須蒼真の場合
魔王の生まれ変わりである18歳の高校生も、生身の人間だからか普通に魅了される。弥那ちゃんが泣いちゃうぞ。
尚、残念ながら支配の力でも魅了の力は手に入らない。残念(?)
(データー上、「女モンスターを誘惑する」というメッセージがソウルの説明文近くにあるので最初は使える予定だったのかもしれない。)
【魅了時】
「素敵な人だ・・・」
【正気後】
「何してんだろ、俺」
- アルカードの場合
本編では母を愚弄したサキュバスの精神攻撃にも打ち勝った魔王の息子もあっさり魅了。きっと母上は悲しんでるぞ坊ちゃま。
ここは一つ、17歳の彼女にお灸を据えて貰う他あるまい。
【魅了時】
「美しい・・・」
【正気後】
「おのれ・・・」
- ユリウス・ベルモンドの場合
魔王を完全に滅ぼした最強のヴァンパイアハンターも、55歳の老体だろうが関係なく魅了。
本編では寄る年波には勝てないと体力の低下を嘆いていたが、精力は衰えていないようだ(?)。
【魅了時】
「いい女だぁ・・・」
【魅了時】
「俺は一体・・・?」
- リヒター・ベルモンドの場合
洗脳リヒター三度。外伝作品とは言え、今度こそ恋人が闇落ちしてしまうぞリヒターよ。
ただ今回は聖なるメガネは不要だし、死んでも生命の霊薬で復活できるから安心だね(?)。
【魅了時】
「いい女だぁ・・・」
【正気後】
「俺は一体・・・?」
「終わりではない、これからだよ。」
アシュタルテが登場する第7章はDLC購入で遊べる追加ステージであるため、購入を検討していない人にとっては、魅了などそもそも関係がない・・・とも言い切れない。
実は『テンプテーション』の魔法は他にも使用する敵がいるので購入せずとも見ることはできる。
「あぁ、まじょとかサキュバスとかピッタリな女性型モンスターが色々いるもんな」。
と、思った貴方。残念ながら違う、というか女性で使用できるのはアシュタルテしかいない。
では一体誰が使ってくるのかと言うと・・・
「我が暗黒の姿を見るがいい」
そう、本作のラスボスを務める魔王ドラキュラ伯爵その人である。
吸血鬼の魔性は見る者を惹きつける力があるというが、遂に男性の使い手が現れたのだ。
解禁は第3形態に移行した後、女性キャラクターが存在している場合にのみ使用してくる。
豊富な知識を持つ聡明なシャーロットでもまさかドラキュラが自分を魅了してくるとは、思いも寄らなかっただろう。しかし使い手としてはなかなかどうしてピッタリな人選ではある。
そんなわけで、女性キャラクター達それぞれの専用ボイスは以下の通りである。
- シャーロットの場合
本編ではジョナサンに怒り心頭だった彼女だが、今度は自分が魅了の餌食に。
封印魔法の魔法陣でも魅了は防げないし、魔法の習得もできないので実に残念である(?)。
【魅了時】
「いい男ー・・・」
【正気後】
「やってくれたわね!」
- シャノアの場合
普段は感情を表に出さない彼女でも正気後の台詞には激しい怒りが感じられる。
もし本作にお兄ちゃんが参戦していたら、もはや怒髪天を衝く所ではないだろう。
【魅了時】
「ドラキュラ様・・・」
【正気後】
「下衆が・・・」
- ヨーコ・ヴェルナンデスの場合
正教会屈指のエリート魔法使い(24歳)も魔王の魅了には逆らえず。ご先祖様に申し訳が立たない。
・・・いや、そのご先祖様も魔王に敗北して石像にされていたりするのでどっちもどっちだろう。
【魅了時】
「素敵・・・」
【正気後】
「やってくれたわね!」
- マリア・ラーネッドの場合
悪いおじちゃんをやっつけにきた12歳の少女も、そのおじちゃんに夢中になることに。
ただ本編でも討伐に向かう途中で捕まってしまったので、この流れもあり得なくはない。
【魅了時】
「かっこいい・・・」
【正気後】
「こいつぅ・・・!」
余談
『Harmony of Despair』の第7章をクリアした時に流れる曲は、同じくコナミから発売された『王家の谷 エルギーザの封印』からのアレンジ曲である。
『ギャラリーオブラビリンス』でも後半に登場する砂漠エリア『消え去りし都』にて、同作のアレンジ曲が砂漠では『降り積もる砂塵』、ピラミッド内部では『秘宝を求めて』と、それぞれステージ曲として流れており、また『エルギーザ』という敵まで登場している。
関連タグ
悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス Harmony of Despair