概要
ゲームなどに登場するモンスターの中で、人間の女性に似た外見をその身体の全体もしくは一部(顔や上半身など)に有する者の総称。
類義語としてモンスター娘・魔物娘・人外娘などがあるが、中でも本タグはゲーム作品の敵キャラクターに対してよく使われる傾向がある。
詳細
読んで字のごとく、女性型のモンスターのことであるが、この場合のモンスターは主にファンタジー世界を舞台にしたゲームにおけるモンスターを指す。
有象無象の魔物や異形の怪物がその多くを占めるモンスターの中において垣間見れる女性型モンスターは、モンスターながらも妖艶な魅力を併せ持ち、一部のプレイヤー達にとってはオアシス的な存在でもあった。そんな彼女たちは次第に「女モンスター」「女性モンスター」などの俗称で呼ばれるようになり、マイナーではあれど一つのジャンルを形成していく。
これと共に、元々は魔物や怪物であるはずの女性型モンスターをあえて美女・美少女キャラクターとして描いたり、元々女性型ではないモンスターを擬人化および女体化して新たな女性型モンスターを創作する流れも存在していた。これも当時は同じジャンルとして扱われていたが、2000年代後半頃より「モンスター娘」「魔物娘」という新しいジャンル名を形成していく。
これら一連のジャンルは徐々に勢いを増し、ついには女性型モンスターをメインヒロインやメインキャラクターに据えた商業作品が登場する。
2009年にアダルトゲーム『魔物娘との性活』がリリースされ、以降シリーズ化される。2012年には漫画『モンスター娘のいる日常』が連載開始され、2015年にはアニメ化も果たした。商業作品において「モンスター娘」「魔物娘」の名称が使われたことでその知名度が高まった。しかしその結果として、女性型モンスターを指す言葉としてはそちらの方が多く使われるようになっていった。
また、これらの商業作品に登場する女性型モンスターは、メインキャラクターもしくはサブキャラクターとして立ち回る存在であり、RPGのモンスターのような敵キャラやモブキャラとは異なる立ち位置にある。このため現在では後者を指す言葉として「女モンスター」が使われる傾向がある。
…とはいえ前述の通りあくまでも女性型のモンスターを指す言葉として自然に生まれた俗称であり、それ以上の明確な定義はない。
広義
RPGの戦闘で登場する敵キャラはひとくくりでモンスターとして扱われるケースがほとんど。このため完全に人間である女性であっても、モンスターと同様に敵キャラとして戦闘に登場した場合、広義での女モンスターに該当する。
例を挙げるならば、『FF9』に登場する女兵士「アレクサンドリア兵」など。
同様のケースでは、人間でありながらゲーム中のモンスター図鑑に登録されるパターンも見受けられる。
一部の二次創作での扱い
モンスターだが女性である故に、対立する主人公キャラクターとの関係において「受け」「攻め」どちらの立場にもなれる。
また女性であるがモンスターである故に、リョナ・逆リョナの対象とされることもある。