概要
ハチ目スズメバチ科アシナガバチ亜科に属する狩人蜂(肉食を好む真社会性の蜂)。
雀蜂の仲間だけあって芋虫などの昆虫を針で刺し殺し巣に持って帰る習性を持つが、身体は細身で力が(雀蜂に比べれば)弱く、性格もそこまで凶暴ではない。
女王バチの餌は花の蜜、働き蜂は幼虫に肉団子を与える代わりに、分泌物をもらって栄養源にしている。
アゴの力が弱いため芋虫や毛虫などの幼虫を好んで捕食するので、益虫とされることもある。
だが、当然ながらその尻には強力な毒針を有する。その毒性は「雀蜂よりは少しはマシ」程度であり、最悪アナフィラキシーショックで死に至る。刺された場合には間違ってもおしっこなんぞかけずに刺された部位を冷やしてタンニンの含んだお茶をかけて痛みを和らげ、抗ヒスタミン剤を塗ってから病院へ。
巣は雀蜂やミツバチに比べればやや小さく、外壁の無いハニカム構造剥き出しな文字通りの蜂の巣型をしている。
春のころは母蜂(女王バチ)が一匹で産卵・増築・狩りにいそしむ。姉のハチたちは働き蜂として母を助け、夏の終わりに生まれる妹や弟たちの面倒も見る。
妹蜂は女王候補でもあり、オス蜂と交尾したあとは一匹で冬を越し、次の女王蜂になる。
暑い日には水を飲んで水滴を口に咥え(風船ガムみたいに膨らんで見える)、巣の前で落として翅を高速で羽ばたかせ気化熱で巣を冷やすという打ち水の風習がある。
どうぶつの森ではアシナガバチの巣が皆勤賞で登場しており、「あつまれどうぶつの森」ではスズメバチのポジションを引き継いでアシナガバチ本人が参戦した。(スズメバチは街へいこうよ以降は「ハチ」名義になり、あつまれに登場したアシナガバチでもその名称を引き継いでいる。)