概要
id Softwareによって開発されたコンピュータゲーム。ジャンルはFPS。
本作がヒットしたことで他社からも同様の「一人称視点のシューティングゲーム」が多数発売されるようになったが、当時FPSという言葉は存在しなかったためDoom系と呼ばれていた。
FPSをゲームジャンルとして定着させた偉大なゲームであり、FPSと言ったらこれが真っ先に出てくるのは間違いない。
2007年8月より、DoomシリーズのDL販売がSteamで開始され、入手困難だった状況は解消された。
「Doom 3: BFG Edition」なら文章・音声共に日本語化されている上に、DOOM1&2も付属するため購入するならこちらをオススメする。
この時代に早くもネット対戦を実現していたことも特筆するべきだろう。
ユーザーによる非公式MOD作成も盛り上がり、更にid SoftwareがMODを否定せず奨励したためにDoomの多様性は増し、ますます魅力を高めていった。PCゲームのMOD文化が生まれたのはDoomのお陰だと言っても過言ではないだろう。
『DOOM』は流血描写や銃撃シーンなどの暴力的な表現が問題視され、常に論争の的となってきたコンピュータゲームでもある。
良くも悪くも世界中で愛されてるゲームである。
シリーズ
シリーズは最新作含め6作品だが派生、リメイクなどを含めると10作品ぐらいある
- DOOM
- Ultimate Doom
- DOOM2
- Master Levels for DoomⅡ
- Final DOOM
- DOOM64
- DOOM3
- Doom 3: BFG Edition
- DOOM(2016)
- DOOM VFR
- DOOM Eternal
とかなり豊富に販売している。
殆どSteamで販売してるのでセールが来たならば購入してみるといいだろう。
主人公
クラシック(旧)シリーズでは「没入感を高めるため」というゲームデザイン上の都合から、
画面下に表示こそされているものの、名前や設定などはほとんどなく、
プレイヤー=主人公であり、説明書でも「あなた」と記載されるなど徹底している。
こうした背景のため、公式説明書では「ドゥームマリーン(Doom Marine)」とだけ
記載されており、ファンコミュニティでは「ドゥームガイ(Doomguy)=DOOMのヤツ」という
ざっくりした名前で呼ばれていた。
非常に強い闘争心と身体能力の持ち主であり、恐怖を感じるような描写はほとんどなく、
武器を拾った際には嬉しそうな顔をするなど、戦闘狂である事が伺える。
クラシックシリーズのデザインのドゥームガイ。
クラシックシリーズでも微妙にアーマーのデザインが変わっているが、
デーモンたちと戦うにも関わらずスーツが半袖だったりたくましい腹筋を見せびらかしているのが特徴的。
2016年に発売されたリブート版『DOOM』では、スーツが全身になり、
作中で「ドゥームスレイヤー」という呼び名で呼ばれる事がある。
『DOOM(2016)』の時点では、ドゥームスレイヤー=ドゥームガイかどうかは
不明な点が多く、ただ「地獄から回収された棺に収められていた男」とだけ明かされている。
素顔はゲーム中に登場していないが、3Dモデルビューでうっすらとヘルメットごしに確認できる他、
『Quake Champions』のモデル閲覧でも確認できる。
2020年に発売された続編『Doom Eternal』では、ドゥームスレイヤー=クラシックシリーズのドゥームガイと
同一人物であるとされており、更に素顔が確認しやすくなった。
同社コラボ
DOOM2の隠しステージになんとWolfensteinのナチス兵が登場する。
能力値はゾンビ兵と同じだがこちらは純粋な人間ということもあり知能は高い。
ぶっ飛んだクロスオーバー
海外ではなぜかどうぶつの森のしずえさんとクロスオーバーしたネタが多い。
なおYoutubeで検索すると主人公立場が逆転してるのが多い
このようなネタが発生した理由は、『DOOM Eternal』の発売日が当初
2019年の9月だったのが延期され、2020年3月20日、つまり『あつまれどうぶつの森』と同日になったのが理由である。
「真逆のゲーム内容の『DOOM』を買いに行く人と『あつ森』を買いに行く人が同日にゲームショップに来る事になる」という点が
面白がられ、「『あつ森』を買いに来るドゥームガイ」「逆に『DOOM』を買いに来るしずえさん」という
ネタ動画を皮切りに、この奇妙なクロスオーバーが爆発的に広がった。
なお、デーモン達と血みどろの戦いを繰り広げているドゥームガイであるが、
実は明かされている数少ない設定として、
「ペットとしてウサギの『デイジーちゃん』を飼っていた」
「そのデイジーちゃんが殺された敵討ちの為にデーモンと戦い続けている」
というものがあり、一般的に知られているイメージとは裏腹に、彼女を非常に大事にしていた事が伺える
(一部のスピンオフ作品では存命の彼女が登場し、ドゥームガイの部屋にいるところを確認できる)。
そのためか、海外ではこのネタ以前からちょくちょくウサギを筆頭に
動物系のキャラクターとのクロスオーバーネタ絵は投稿されていたが、
そうしたネタがこの発売日の一致で一気に爆発したという格好である。
なおこの一連のネタはDOOM公式にも届いており、Twitterにて
一方的に任天堂公式に絡んでいくDOOM公式という図も見られた。
余談
全てのシリーズに登場する最強武器・BFG9000のBFGは略語であり、正式名は「Big Fucking Gun(デカいクソったれ砲)」である。確かにデカいけどもっといい名前あるだろうに。
同じくチェーンソーも全タイトルに登場するが、3では納品ミスで間違って火星基地に届けられた誤配品と言う設定になっており、DOOM(2016)では使用用途が不明な為に密輸品と言う設定である。
チェーンソーの画像は、Doomのディレクターを務めたトム・ホール氏の彼女から借りたMcCulloch社の「Eager Beaver」という実在のチェーンソーをモデルとして作成されている。