「コイツの拳は凶器だ_人を殺せる…それを…!」
「それを__オレの妹に向けたのか!!!」
概要
cv:田中正彦(アニメ版)
cv:石井康嗣(ドラマCD版)
東邦ボクシングジムに所属するプロボクサー。ひょろりとした体躯をしており、非常に腕が長い。
階級はフェザー→ジュニアライト→ライト級。
妹にヒロインの間柴久美がいる。
一旦キレると手の付けようの無い暴れっぷりをみせる非常に危険な人物でもあるが、帰りが遅くなった間柴久美のことを迎えに行くなど妹に対しては優しい一面を持つ。
両親を不慮の事故で亡くしてからは男手一つで妹を養おうと懸命に働くも、本人の柄の悪さや愛想のなさから職場で孤立した挙げ句解雇されることが度々あり、人間不信になりかけたこともあった。現在は運送会社で働いており、幸いにも周囲が理解してくれているので徐々に心を開いている。
幕之内一歩と間柴久美が相思相愛という事には気付いているが、自分を負かした幕之内一歩をどうしても認められず、仲を裂こうと躍起である。
お互い美人な妹を持つ板垣学とは通じ合うものがあるらしい。
リング入場の際のコスチュームにある名前は「魔死覇゛」(覇に濁点「゛」)
ファンからの愛称は「鬼いちゃん」。
戦績
プロボクサーとしてライセンスを取得したのは意外にも遅く、年齢は青木村と同年代であるが、ボクサーとしては一歩と同期であり、作中では一歩がプロテストを受けた時に、同じテスト生であった。このときのスパーリングテストで、フリッカージャブを披露し、一歩の付き添いに来ていた鷹村を驚かせている。
最初はフェザー級からボクサー人生をスタートし、その凶暴な戦いで順調に勝ち進んでいった。東日本新人王戦の準決勝戦にて宮田一郎を反則まがいなやり口で倒したことで一歩の怒りを買い、決勝戦にて一歩に敗れた。
その後、減量苦からジュニアライト級に階級を上げ、怒濤の進撃で国内チャンピオンに輝いた。無類の強さを誇るも木村達也とのタイトルマッチにて思わぬ苦戦をし、死闘の末防衛に成功した。
妹に手を挙げた沢村竜平を対戦相手に選び7度目の防衛戦を展開するも、超高度技術の激突とラフファイトの慣行によって新人時代同様の”鬼”と化し、沢村を場外に転落させるほど殴り倒して反則負けを期してしまった。
一年間の出場停止処分を受けた後、階級をさらに上げライト級に転向。一年も実戦から遠ざかっていたため、かなり苦戦するが、本来の適正体重に近づいたことでパワーとスタミナがさらに増したため、(一歩への憎しみパワーもあってか)東洋太平洋チャンピオンの座を勝ち取った。
なお、ライト級と言えば木村の朋友・青木勝の階級であるが、当人同士は格の違いをわきまえており双方歯牙にもかけていない。
ファイトスタイル
身長177cmと、フェザー級にしてはかなりの長身で、さらにリーチは身長より10cmも長い(リーチ187cm)。このリーチの長さを活かして身に付けた、ヒットマンスタイル(メイン画像参照)から繰り出されるフリッカージャブ“死神の鎌”を武器に、ひとたびリングに上がれば対戦相手を完膚なきまでに沈める非情な“死神”として怖れられる冷酷無比なボクサーである。フリッカーで相手を遠距離に釘付けにし、弱ったところを長身から打ち下ろす、強烈なチョッピングライトで仕留めるのが必勝パターンである。
狂気にちかい闘争心もそのまま彼の力となっており、対戦相手を戦慄させることもしばしばである。その一方で長身故に顔面を打たれにくいためか、却ってアゴが弱くなってしまっており、接近戦に持ち込まれると窮地に立たされてしまう。
ちなみに、177cmはフェザー級としてはかなりの大柄であるが、現実でも実例はある。エウセビオ・ペドロサ(177cm、元WBA世界フェザー級チャンピオン)や、金智勲(177cm、IBO世界フェザー級チャンピオン)、ホルヘ・リナレス(176cm、元WBC世界フェザー級王者)などがいる。