「ねぇお母さん 肉って表面は硬いのに、中はこんなに軟らかいんだねェ」(幼少期の台詞)
「次からはもっと殴り甲斐のある肉をくれよ」
「ボクサーの拳が凶器で、訴えれば勝てるってか? じゃあ訴えられないようにしてやるだけだ…」
解説
CV:三木眞一郎
鬼槍留(キャリル)ボクシングジム所属の元プロボクサー。元日本ジュニアライト級チャンピオン、および元日本フェザー級3位。名古屋市出身であることとその名前になぞらえて『尾張の竜』の異名を取った。身長170cm。
宮田一郎と並んで国内最高のカウンターパンチャーと称される。ハイレベルな攻撃・防御技術や、カウンターパンチを成立させるための戦略を駆使する。
しかしその一方、人間性は幼少期のトラウマから極めて残忍・凶悪な性格になってしまっており、10代のころは千堂武士の下にまで名が轟くほどの不良として名を馳せていた。プロデビュー後も問題を起こすことが多く、夜の街でチンピラ狩りを行うのは日常茶飯事、実力のかけ離れた相手をカウンターでなぶりものにするだけでなく、反則技すら当たり前のように用いる。また、勝利の味に対する執着心は凄まじく、ブライアン・ホークとは異なり練習や研究に妥協はない。一歩との対戦前は2度の敗北を喫しているが、そのどちらも反則負けであり、対戦相手はいずれも重傷を負っていた。
一歩との激闘を経て、尖った性格には若干の変化が見られるようになり、鳶職で働くことになる。
また、ジュニアライト級に階級を上げてからは間柴了とも死闘を演じる。
ファイトスタイル
普段は構えない。相手のパンチの出鼻に自在にパンチを合わせられる驚異のハンドスピードを誇るためであり、そのハンドスピードによりダメージそのものよりも「何を打っても合わせられる」という恐怖感で相手を追い詰めていく。
一方、相手を強敵と認めた場合、極端な半身のスタンスをとり右手をあごのあたりに、左手を大きく前に突き出す独特の「構え」を取る。そこから、簡単な操作ながら貫通力抜群のコークスクリュー式ジャブ「弾丸(バレット)」、目にもとまらぬ高速の右「閃光(フラッシュ)」でより攻撃的に相手を追い詰めていく。
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以下、ネタバレ注意
凶悪さでは作品中一二を争う間柴とジュニアライト級タイトルマッチで激突。かつて間柴の妹の久美を傷つけていたことから間柴を激怒させていた。序盤は高度な技術戦から始まったものの途中からとてもボクシングとは言えない反則だらけの殺し合いの様相を呈し、最後は間柴の決定的な反則(ダウン中の沢村に対して打撃)により間柴の反則負け。反則の度合いはお互いさまであったが、ジュニアライト級日本王座となる。
しかしその昂揚感の中でバイクを操縦してそのまま事故を起こし、一命は取り留めたもののボクサーとしては再起不能の重傷を負い、引退となった。
引退後は「どつくリスト」の旅に出た千堂と合流し、宮田VSランディの世紀の一戦を見学・解説する。現在はトレーナーになっているらしい。
余談だが、引退後に千堂にバイクの運転を任せようとした際、出発すると同時に事故に巻き込まれそうになり、まともな突っ込みを入れた後にバイク運転を自重するようになった。そして、言動も少し丸くなった。