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警策看取の編集履歴

2020-06-02 22:35:21 バージョン

警策看取

こうざくみとり

「警策看取」とは、『とある科学の超電磁砲』に登場するキャラクターである。

「…せいぜい高みから見下ろしているがいい」

「実験動物にだって お前たちに突き立てる牙があることを教えてやる」



CV:富田美憂

概要

暗部組織『メンバー』に指示を出す、いわゆる「電話の相手」ポジの人物。

しかし「メンバー」の人員に直接接触したり、自身が表に出ることを仄めかしたりと、それまでの「電話の相手」とはかなり異なる挙動をとる。


外見は腰まで届く紫色の長髪をツインテールにした、たれ目の少女。

その瞳は一度顔を合わせただけの白井黒子が写真越しでも感じるほど、深い闇を抱えている。


大覇星祭編ではピンク色のナース服で登場しており、そのためかはいむら氏のラフ画では「ナス子(仮)」と仮称されていた。

この衣装は本来のメンバーの指令役の変装だが、彼女自身も意外と気に入っている。


首元には襟型のチョーカーとドクロのネックレスを巻き、腰の位置にはタブレットや乗馬鞭を提げている。


書庫のプロフィールによると、霧ヶ丘付属中学三年の15歳。

とはいえ彼女は14ヵ月前にテロ未遂で逮捕されて中退となっており、上のデータはあくまで当時のもの、という可能性もある。


台詞の特徴としては、「アリャリャ」や「デモデモ」など、一言目がカタカナのことが多い。

そのため軽い性格をしているようにも見えるが、その内面では学園都市上層部に対して強い憎悪を抱いている。


この憎悪はかつての親友のための復讐心に由来し、そのためなら非道な行いでも躊躇わない苛烈さの一方で、

余計なリスクは避けようとする慎重さも併せ持つ。


戦闘においても同様で、相手の能力や思考を読み、数手先まで考えて立ち回るタイプ。


戦闘能力

能力

能力名液化人影(リキッドシャドウ)
強度(レベル)大能力者(レベル4)
解説比重20以上の液体を自在に操る能力。

因みに水の比重は水銀で約13.6なので、彼女の使う液体金属は学園都市製の特殊なものだと思われる。

幻生の配下時代には、潰れた液体金属工場の遺棄された機材を流用していた模様。


本体と同じ容積・体型でなければ精密操作に支障をきたすという制約があるため、必然的に操作する液体は人型となる。

その姿は本人由来の曲線を帯びた体型でスライム娘萌えに近い艶めかしさが魅力。

さらに本体と同じ襟型チョーカーとドクロネックレスを身に付けたお洒落さんであり、慣れると可愛らしい。


目っぽいものはあるが、人形には聴覚と触覚以外の五感はなく、

ドクロネックレスに仕込んだカメラで警策の持つタブレットに映像を送ることで視覚を補っている。

とはいえカメラはあくまで補佐で、人形自体にコウモリのような「反響定位」で周辺を把握する能力がある。

その感度は数十m離れた心拍音を捉えるほど高いが、大音量をぶつけられると反響定位が効かなくなってしまうのが難点。

人形越しの会話も可能だが、発声器官を持っているかは不明。


この能力最大の特徴はその圧倒的な射程距離。

数百キロ離れていても操作可能というレベル5もかくやというほどの凄まじい効果範囲を持つ。能力の限界射程は測定不能。


戦闘ではその不定形さを活かし、伸ばした腕を鞭や針、刃のように使う。

特に腕をしならせた斬撃は、金属やコンクリでも切り裂く攻撃力を見せる。

また液体のゆえに物理攻撃はダメージにならず、銃弾や空間移動で打ち込まれた金属矢はすり抜け、御坂美琴の電撃でも行動に支障なし。さらに倒しても液体に戻るだけなのでいくらでも再生できる。

遠隔操作のゆえに食蜂操祈の心理掌握も効かない。


もちろん人型以外の形状で操ることも可能で、スライムのように一塊にして人が通れない隙間を移動させ、開けたところに出れば人型に戻して戦闘、と融通が効く。

幼少時にはドリーを喜ばせるために瓶の中でイルカの形にして泳がせたりしていた。


広大な能力の効果範囲も相まって、戦闘・偵察において非常に優秀な能力と言える。


本体

基本的に戦闘は人形任せで、不必要に顔は出さない。

しかしそれは戦えない訳ではなく、ナイフを武器にして戦う。

所持しているナイフは一般的な大型の物から美琴対策の非金属製の物、投擲用の物から刀身を発射するスペツナズナイフ等様々なものがある。本体の戦闘能力は液化人影には劣るもののそこまで弱くなく、能力に依存しない戦闘能力はまさに暗殺者レベル。

電子戦にも精通しており、来場者の位置情報を管理するシステムや大会中継用カメラをハッキングできるほどの腕を持つ。また、能力の使用感覚に似ている小型ドローンの操縦なども得意とする。


経歴

幼少時からは「才人工房(クローンドリー)」という研究機関で能力開発を受けており、自身の待遇を良くするために処世術として愛想の良い優等生のようにふるまっていた。


そのため研究者からドリーという少女の遊び相手役を押し付けられてしまう。


当初は常に自分にじゃれついてくるドリーに辟易としていたものの、自分を「みーちゃん」と呼び純粋な好意を向けてくるドリーと共に過ごすうち、彼女といる時だけは愛想笑いではない本当の笑顔で居られることに気付き、感化されつつあった。


しかし、ある日ドリーの体に走る幾つもの傷痕と、埋め込まれた生命維持装置を目にしてしまい研究所に疑問を抱く。

そのため液化人影を使ってドリーのデータを持ち出し、彼女がクローンで、今後量産されるクローンを長持ちさせるための実験体として扱われていることを知ってしまう。


「クローンだって私たちと同じです!命があります!実験を止めてください‼」


大切な友達のため、研究者には取り入るという今までのスタンスを捨てて懸命の講義を行うも……。


「「クローンだって私たちと同じ」か…その通りだ。クローンも君たち能力者も学園都市では等しく実験材料にすぎん」


ドリーへの実験を主導しているのが統括理事会であることを明かされ、学園都市の闇を目の当たりにしてしまう。


激昂した警策だったが警備員によって取り押さえられ、潜在能力は高かったため、外装代脳が完成して洗脳すれば役に立つという理由でボロボロのまま生かされることになる。

ドリーの方は、警策が自分を気味悪がって来てくれなくなったと誤解し、心に深い傷を負ってしまった。


数ヶ月後、食蜂による才人工房乗っとりのため研究施設がもぬけの殻となり、見張りがいなくなったため外に出られた警策は「窓のないビル」を見上げて復讐を誓った。


「…せいぜい高みから見下ろしているがいい。実験動物にだって、お前たちに突き立てる牙があることを教えてやる」


その後、霧ヶ丘付属中学に在籍。在学中に周到な暗殺計画を練り、統括理事長を狙ったテロを起こすも失敗に追い込まれ、少年院に収容されてしまう。

しかし大覇星祭2ヶ月前、御坂美琴の絶対能力進化計画を目論む木原幻生によってその憎悪を見込まれて出獄し、学園都市を跡形もなく消し飛ばす力を求めて彼の手駒となる。

この時からデータ上では少年院で心不全により死亡したことになっている。


長らく秘密裏に妹達の行方を追っているが、食蜂操祈も同様に裏で妹達の保護に回っていたため計画は難航。

大覇星祭中、指揮下の暗部組織「メンバー」の馬場芳郎が御坂妹にナノマシンを打ち込み行動不能に持ち込むも、こちらも食蜂に先回りされ、更に美琴によって馬場もリタイア。


食蜂が情報操作していたこともあり、妹達を保護しているのは美琴だと勘違いした警策は御坂美鈴と初春飾利を人質にとって美琴に迫る。

交渉決裂した際には「舐められたまま終わるのもなんなんで」と美鈴を手に掛けようとするものの、黒子が援護に来たため即座に撤退した。


その後、自身が統括理事会からの指示をメンバーに使える仲介役というのが偽りで、木原幻生の指示で動いていたためのがバレたため彼らとは決別する。その前にショチトルに「帰るところがあるなら今すぐ学園都市を離れた方がいいよ、長生きしたけりゃね」と忠告する。


木原幻生が外装代脳を乗っ取り、ミサカネットワークにウィルスを打ち込んだ後は、心理掌握で絶対能力者への進化を始めた美琴の深層心理に語りかけ窓のないビルへ攻撃させた。


「アレアレ、あのビル、この街の中心にして司令塔。あれがある限りアイツラは何度でも繰り返すよ。また誰かが泣くことになるよ。また誰かが傷づくよ。だからさ、壊しちゃお?アレ」


しかしそれを見抜いた食蜂が黒子に依頼したことで本体を狙われ、その後は液化人影を操って黒子と交戦。

学園都市のデータによって能力が割れていたこともあり、カメラは壊されて反響定位は大音量をぶつけられて封じられるなど対策されてしまう。


液化人影の反響定位を妨害する携帯装置に苦戦するも大会中継用カメラをハッキングし、黒子の能力使用のラグと行動を先読みして黒子を撃破。

…と思っていたが、それは警策が使用していた他数万台ある大会中継用カメラを初春が特定してハッキング・合成によるもので、警策は映像に騙されていた。


投擲したナイフをテレポートで躱すと踏み、跳躍先を二本目のナイフで捉えるという作戦だったが、結標との戦闘経験もあり、それを読んだ黒子が一本目のナイフを手のひらで受け止める、という荒業から生じた隙を突かれドリーを思いながら気絶していった。


再び意識を取り戻したとき、学園都市が未だ健在であることから計画失敗を理解し、再び失意と無力感に包まれ、このまま下水道で朽ち果てようかとも考えていたが……


「あなたが「みーちゃん」ねぇ?」


警策が居なくなった後、ドリーの二人目の友達となった食蜂操祈が現れる。

幻生の記憶を覗いた彼女により、ドリーには記憶と経験を受け継いだ妹がおり、今もとある研究施設で眠っていることを知らされる。


「何で?アンタなら説明なんかしなくても能力で私を操ればいいじゃない?」

「操作力…必要かしらぁ?」

「必要…ないわ」


ドリー本人ではないとはいえ勿論放っておけるはずもなく、二人の「みーちゃん」は立ち上がるのだった。


その後は食蜂と共にその研究施設に辿り着き、ドリー妹と涙の「再会」を果たした。

この時はあちこちケガをしていたがツインテールを解いて霧ヶ丘付属中学の制服らしき服を着ており、以前の攻撃性はナリを潜めたきれいなみーちゃんだった。


「みーちゃ…みーちゃん…みーちゃんなの?」

「ウン…」

「あいたかった。きらわれちゃったんだって、きみわるがられてるんだって、だから…」

「バカ…そんなワケないじゃない」

「なつかしいにおい、みーちゃんのにおい、だいすき」


ドリーとの再会を経て食蜂操祈とも和解し、その後は食蜂の協力者になっており、ドリーのお守りを行っている。また、似たような立場であるカイツとも連絡を取っている。


なお、ドリーに自分と誤認させる形で友達になった食蜂に対しては、ドリーを最期一人にしてしまったことを心残りにしていたため、むしろ感謝している模様。


「ナニナニ、今の茶番?」


その後、天賦夢路編にて液化人影の姿とはいえ再登場。

食蜂とは良い関係を築いているらしく、お互いに名前で呼び合っている。素直じゃない食蜂を「ツンデレ」とからかったり、本音を言わない食蜂の本心を察したり、食蜂の意思を汲み取って尊重したりと、二人の友人関係が窺える。

ちなみに食蜂の呼び方は「操祈ちゃん」で、食蜂からは「看取さん」と呼ばれている。


獄門開錠編にてドリーと共に少年院警備突破トライアルに参加した(ドリーが参加したかったから)が、その時はピンクナースや霧ヶ丘付属中学の制服ではなく、盛大に前の空いたブレザー姿であった。

小型ドローンで人間が侵入できない通風口から内部のゲート開閉スイッチを操作しようとしたが、ドローンの無線が探知されて迎撃システムのロボットに襲撃されてしまう。その際、髪の毛を使った小型超電磁砲で迎撃システムを破壊したドリーに助けられる。


その後は第二少年院が電子セキュリティのみだということに気づき、少年院上がりとしての経験があるため、イベントの裏に何となく感づいている。


トライアル終了後、尾行していたドリー警護を任された食蜂派閥のメンバーに挨拶し、「手下じゃなくて本人が来た方がドリーも喜ぶでしょうに…」と心の中でぐちをこぼす。


脱獄トライアルの真の目的が参加者の中から傑出したハッカーを炙り出すということを見抜いたが、そこまで深入りしなかった。その後、ドリーと共に食蜂のお土産を選ぶ。


関連イラスト

ドリーと警策さん(14.07.30)センシティブな作品


関連タグ

とある科学の超電磁砲 液化人影 才人工房 ドリー

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