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アセルスの編集履歴2020/06/03 20:28:55 版
編集者:on-chan
編集内容:半妖化してから[[同性愛]]嗜好を獲得し

プロフィール

  • 種族:半妖
  • 性別:女性
  • 年齢:17歳
  • 出身地:シュライク
  • CV加隈亜衣LoVAでのキャスト)

概要

シュライクに住んでいた、・普通の人間の少女だったが、ある日妖魔の君オルロワージュの乗った馬車に轢かれたことで命を落とす。

しかしオルロワージュの気まぐれによって彼の血を受けたことで、半人半妖として蘇り、リージョン『ファシナトゥール』にあるオルロワージュの居城『針の城』へと連れ去られた。

(なお、17歳というのはこの轢かれた当時の年齢であり、意識を取り戻すまで眠っていた期間である12年間は含まれていない)

城での生活に不満を募らせ、ついには教育係であった妖魔の白薔薇姫を連れ、ファシナトゥールを脱出することに成功する。

しかしそれはオルロワージュが放った刺客たちからの逃避行の始まりでもあった。

レッド編では、主人公レッドこと小此木烈人と幼馴染(7歳の頃のレッドとよく遊んであげていた近所のお姉さん)であったことが判明する。

名前は「アス」と呼ばれていたことだけが言及されている。レッド(小此木烈人)と同じ日系人のようなので、本名は「アスカ」や「アスナ」など色々と想像できるだろう。

(レッドに「アセルス姉ちゃん」と呼ばれていたことは、「そもそも本名がアセルス」「妄想癖の強い思春期に良く起こる例のアレによるもの」と、意見が分かれる)

しかし、12年前と比べすっかり大きく成長したレッドに対し、妖魔の血の影響で老化が止まっていた彼女はレッドに偽者と間違われそうになる。

(このときレッドは19歳で、アセルスの肉体年齢は17歳のままなので、外見年齢が逆転している)

彼女は緑髪だが、これは妖魔の血による影響で変化したもので、妖魔化した場合は青緑に変化する。元の髪色はエンディングの1つで明らかになる(後述)。

ちなみに男性と女性に対しては話し口調が違い、男性に対しては女性口調で、女性に対しては逆に男性口調で喋る。

また、オルロワージュの血の影響か、半妖化してから同性愛嗜好を獲得しており、シュライクの本屋でその手の本を見て興奮してしまい、自身の性癖の変化に戸惑う所が見られる。(ただし、元々そういう「気質」があったことも否めない)

作中の性能

通常時は人間として戦うが、彼女独特の仕様として、本来なら妖魔が持つ特殊能力の『妖魔の武具(剣・小手・具足)』を使用することで一時的に妖魔に変化できるという点が挙げられる。

妖魔に変化すると人間時は緑色だった髪の毛が青く染まり、妖魔として剣・小手・具足に吸収した妖魔の力を振るうことができるようになる。また、彼女は半人半妖であるため、人間にしか取得できない心術と、妖魔しか素質を持たない妖術の資質の両方を取得でき、妖魔武具を装備から外すことも可能。やろうと思えば妖術と相反する魔術の同時所持も可能だったりする。作中では半端者扱いされたりするが、バトルでは人間と妖魔の良い所取りの性能を持つ。

なお、妖魔武具はアセルス編でオルロワージュの追っ手を倒した時か、通常戦闘やそれ以外のシナリオでは妖魔武具を使って「妖魔化」した状態で敵を倒した時、一定のステータス値以上を満たしていると戦闘終了時に入手する(技術欄に空きが必要)。

ヒューマンとしての成長に加え、更に妖魔武具に強力なモンスターを憑依した状態で妖魔化すれば簡易に能力を強化でき、かつ固有技、精神系の状態異常に対する耐性も完備と、強化に関するポテンシャルは至れり尽せり。

この性能により通常プレイの範疇(ヒューマンが完全に育ち切る程の超長時間をかけて育成したりしない場合)では、全プレイヤーキャラ屈指の戦闘力を誇る。

流石は妖魔の君の血を分け与えられし者、といった所。

ただし彼女が使えるのはアセルス編の他エミリア編とレッド編のみで、しかもレッド編ではシナリオ途中で一時的にパーティーにゲスト参加するのみである。

更にアセルス編は後述の通りエンディングが複数(いわゆる、マルチエンディング)あり、その分岐条件のひとつに、小手以外の妖魔武具へモンスターを憑依したかどうかが関わってくる。そのため、何の制限もなくアセルスを使えるのはエミリア編のみとなる。

(余談だが、エミリア編のラスボスは下級妖魔のため、上級妖魔であるアセルスの受けるダメージは仕様により1/4になる)

と、あたかも超強力なキャラのように思えるのだが、それは「きちんと計画的に育成した場合」である。

実際は、アセルス本体はとても貧弱で戦闘に向かないキャラ。

まず、技の閃きが非常に貧弱。

なんと、銃・術の専門家であるメイレンと閃きタイプが同一な為、閃き適正のある技がとても少ない。適正が最少のアニーに次ぐ少なさである。

最強剣技・無月散水の適正があればまだ良かったのだが、彼女はその適正を持っていない。

「突き」系の技に偏っているため、それを意識した派生が重要となる。

「諸手突き>稲妻突き>神速三段突き」の突き技ルート

「諸手突き>デッドエンド>ロザリオインペール」のカタカナ技ルート

あたりを柱とする形となるだろう。

あとは「ディフレクト→かすみ青眼→喪神無想」のカウンター技を覚えていくルートや、

「なぎ払い→払車剣→雲身払車剣」の範囲攻撃ルートも抑えておきたい。

次に、ステータス成長率も問題。

戦闘能力に関係してくるSTRやVIT、QUI等が軒並み最低クラスの成長率で、

逆にPSYやCHAといった、剣士としてはおおよそ必要無さそうな能力ばかりが上がる。

こんな惨状でもあまり弱さに気付かれないのは、仲間が妖魔ばかり(能力が上がらないため、アセルスの能力成長が遅くても比較にならず、気にならない)という点と、超優秀な武器・幻魔(攻撃力70・防御以外の各能力に+7・たまに相手を即死)を開始直後に入手できる点が非常に大きい。

能力強化が簡単な妖魔達に守られながら、後方から幻魔を振り回しているだけで何とかなる。

ただ、幻魔は全ステータスにプラス補正がかかるため、成長が更に鈍化してしまうのが難点。あまり頼り過ぎると、終盤で完全なお荷物になってしまう。

このため、ある程度技を回収したら幻魔は仲間の妖魔に渡し、自分は普通の剣を装備したほうが成長的には良いだろう。序盤の幻魔なぎ払い(低ステを補いつつ、WP0で多少威力が期待出来、閃きもできる)はアセルスの生命線。

このように、彼女が戦力としてモノになるにはかのリュート以上に厳しく、かなりの時間を要する。

この問題は、幻魔を所持しておらず、おまけに仲間になるのが終盤近いエミリア辺で特に顕著。参入直後はまるで役に立たないだろう。

上記のように、ステータス成長が何故か術方面に偏っているため、術を使わせるというのも手。

WILも平均よりもかなり高い水準なので、銃も強力。(妖魔のイメージとは大分かけ離れるが)

普通に使うと弱いが、システムを理解すれば非常に強くなる玄人向けのキャラといったところである。

彼女を本当に使いこなせるかどうかはプレイヤー次第。

シナリオ関連

アセルス編のエンディングは3通りあり、細かな条件は省くが「特定のタイミングまでに妖魔の剣および妖魔の具足にモンスターを憑依していたか」「終盤でのとあるキャラクターの救出イベントを完璧に成功させたか」の組み合わせで決まる。

オルロワージュの血が薄れ、人として天命を全うする人間END

半妖になって年を取らない肉体のまま、年老いたジーナと共に暮らす半妖END

オルロワージュに代わり、新たな針の城の主としてジーナを妖魔化し、寵姫として迎え入れる妖魔END

がある。

上記のうち半妖ENDの条件は「人間END・妖魔ENDの条件をどちらも満たさない」となっているため、特に意識しないでプレイした場合は一番辿り着きやすく、「THE END」が表示されるのもこのエンディングのみである。

なお、既に他の6人をクリア済の状態で妖魔ENDを迎えた場合、おまけルームの開発2部に行った際にアセルスの接触判定が消えてしまい、せっかく辿り着いたのに探索不能になってしまうバグがあるので注意。

尚、裏解体新書で掲載された(ギャグ)小説では、オルロワーシュに代わって妖魔の王になりジーナを寵姫にしたため一見すると妖魔ENDだが、オルロワージュのハーレムをそのまま引き継いだことになっており妖魔ENDがバッドエンド扱いされる最大の要因である「アセルスが白薔薇姫を捨ててしまう」という要素が無くなっている。

その直後には白薔薇姫と妖魔化したジーナの連携攻撃という、本篇ではどのルートでも発生しえない得ないシーンが続く。

なお、サガフロのシナリオは基本的にスタッフにアイデアを出してもらい、それを元にしてディレクターの河津秋敏氏が自身で書き下ろしてシナリオを構成したものになっている。

よって実際にはアセルス編のシナリオ本編は河津氏が書いたものであるのだが、その下敷きとなった生田美和氏の設定原案は他のシナリオと比べ異様に分量が多く、書籍『サガフロンティア 裏解体新書』でもアセルス編の初期設定のみ数ページに渡って掲載されていた(参考・裏解体での膨大なアセルス編初期設定(の一部))。

もちろん全ての内容を製品版シナリオに取り込むことはできず、開発中に相当イベントを削られたようで、生命科学研究所・フルドの工房など思わせぶりながら特にイベントの無いダンジョンが所々に残っている。

多数ある没シナリオの存在も見逃せず、その中には根っこの町の焼却炉を通ってムスペルニブルへ向かう…というルートがあり服が焼けて全裸になってしまったので、ヴァジュイールに服を貰いに行く展開のシナリオも用意されていた。

(このイベントはほぼ完成状態での没であり、アセルスと白薔薇の裸状態の歩行ドットも用意されていた)

データとしてはゲーム内に残されているので、それを掘り起こして再現した猛者もいる。

後にアセルス編の設定原案を担当した生田美和氏が自身のブログでアセルス編制作時の回顧録を掲載しており、その中では没エピソードの詳細についても一部触れられている。

(参考:その1/その2/その3

主なカップリング

主に白薔薇・ジーナとの百合展開が多く有る。しかし、上述の通り普通にヒューマンの男性と結婚して家庭を築いているエンディングが存在することから、レズビアンではなく、バイセクシュアルと考えることが自然であろう。

NL展開では主従関係にあるイルドゥンとの物が多い。

オールスター作品の1つである本作では、多数の次元からさまざまなキャラクターたちが集められて登場する。そして、アデル皇帝に仕える家臣として、コウメイのもとで参謀の指南を受けていた。

屈指の策士コウメイの元で数年学んだため、一応は進軍指示ぐらいはできるようになったが、まだまだ視野も狭く参謀としては未熟で、コウメイに注意を受けることも多い。

しかし、多数のサガシリーズ作品のキャラクターが出てくる本作に、

なぜ参謀としての経験がまったくない彼女が抜擢されたのか。

ゲームの進行役に登場するのも、コウメイではなく彼女である。

なぜなのだろう。

その答えが、闇の最終皇帝ルートで明かされる。

上述の通り、彼女はもともと人間でありながら、妖魔の血が混じったために「この世で1人だけの半妖」として孤独な存在だった。

彼女の気持ちを本当にわかってあげられる人物など、多数の世界のキャラクターを集めても、そうそういないのでは、と思われた・・・

・・・でも、そうでなかった人物がいた。ほかならぬ、アデル皇帝その人。

アデルもまた、母親が運命の神シルヴィオから生み出され、実質同一の存在に近かったので、半神という特殊な存在として誕生した。

もっとも、アデルは彼女と違い、周囲にそうした自分の誰にも言えない悩みを言うシーンや、悩みを抱えるシーンが見られない。

だからこそ苦悩は人一倍強かったのだろう。

アデル自身は最初の章でデスと戦った際に相討ちとなってしまったが、エロール神によって魂が引き上げられ、物語中盤で運命の選択を迫られる。やがて英雄となる自分の子供に、光の道を歩ませるか、闇の道を歩ませるか。

だが、闇の道を歩ませることで、サルーイン復活の頃合から急激に、帝国にも闇の気配が色濃くなっていく。アセルスの血も闇の力に反応し、人間としての血を押しのけて妖魔の性質が日ごと濃くなっていく。

そして彼女は、自分がここにいる理由をハッキリと悟る。

アデルの子は実子だけに同じく半神であり、同様の孤独を抱えている。だから、その孤独を癒してあげられるのは、自分だけだと気づく。

さらに、オルロワージュの血を引いていた影響なのか、もともとの性格なのか、世界を混沌に陥れるヴァダガラ神が完全な形で復活しても恐怖を抱かなかった、数少ない家臣の一人でもあった。

こうして彼女は、闇の最終皇帝の右腕として、たった一人常に側に侍ることを許された存在として、帝国になくてはならない人材となっていく。

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