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オルロワージュ

おるろわーじゅ

スクウェア/スクウェア・エニックスのコンピュータRPG『サガフロンティア』の登場人物。
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概要

「魅惑の君」。
アセルス編の重要人物でありラスボス
ヴァジュイールと並ぶ妖魔のトップの1人。大量の「寵姫」と呼ばれる女性を棺にて管理している。
リージョン「シュライク」で配達の手伝いをしていたアセルスを偶然とはいえ馬車でひき殺し、その様子を気まぐれで看取った際、偶然流れた自分の血が混ざってアセルスは蘇生。興味本位で、支配するリージョン「ファシナトゥール」の居城「針の城」に連れ去った。

配下のセアトを通じて情報を流し、アセルスがファシナトゥールを脱出するよう仕向けるが、それは彼が血を与えた存在がどのように生きるかを観察し楽しむためであった。
しかしここで彼にとって誤算が起きる。アセルスは脱出の際、彼が教育係として付けた寵姫白薔薇姫を一緒に連れ出してしまうのであった。
最初は静観していたオルロワージュだったが、予想に反し段々と絆を深めていく二人に対して痺れを切らした彼は方針を転換し、白薔薇姫の奪還とアセルスを絶望させるため様々な手を打つ。従えている多数の妖魔を刺客として送り込むほか、場合によっては特殊空間に相手を幽閉するなどの大掛かりな手段も使ってくる。

気まぐれで残酷な支配者としての顔がフィーチャーされるキャラクターだが、最初の寵姫だった零姫からは「並みの男と変わらぬ」と評されており、どこか小物感もある人物像となっている。
(他にも様々な美しさを持った寵姫を多数囲っているにも関わらずいつまでも零姫の棺を大事に保管しており、挙げ句の果てには上記の通り居場所を突き止め次第自ら追い回す等未だに未練タラタラな為、自分の美に靡かない零姫に対する「おもしれー女」的執着なのか、或いはプライドに障った故に意地でも屈服させたいのかは分からないが、どちらにしてもちっぽけなプライドで1人の女に拘り続ける様はどう考えても「威厳あふれる王」でも「怪しげな魅力を持つ妖魔」でもなく「自分をフッた女を忘れられないストーカー男」である)

リマスター版では、焼却炉からファシナトゥールを脱出するルート(追加シナリオ)の場合において、まだ支配下にあるはずの白薔薇姫に「ヴァジュイール様はオルロワージュ様と違い陽気な方だとうかがっています。」とまで言われてしまう始末。
白薔薇姫の性格上、「オルロワージュ様は妖魔の君として厳格なお方」と讃えているつもりなのかもしれないが、アセルスの立場からしてみたら「陰気で狭量」と言っているようにしか聞こえないであろう。

ヒューズ編のアセルスシナリオでは、零姫に「あやつにほとほと愛想が尽きてな」と、次々と寵姫(愛人)を増やす主(旦那)に、姫(一応、正妻)の方から三行半を突き付けていた事が判明。
また、手下の画策を暇つぶしに泳がせていることに対して、「小綺麗な見かけの上級妖魔サマも腹の中は真っ黒のススだらけだな。結局、人間と大した差は無いのか。」と27歳のヒューズにまで呆れられている。

最終的にアセルスはオルロワージュと対峙し、自らの中の妖魔の血を消し去って、元の人間に戻るために、あるいは自分の中の人間と妖魔両方を受け入れ、半人半妖でも変わらず自分らしく在るために、あるいは人としての生を諦め、完全な妖魔として生きるために自らの生き様を示す。

いずれのルートにせよ、最後にはアセルス達の前にラスボスとして立ちはだかる。
ちなみに人間ルートと妖魔ルートでは共にアセルスが強い意志を持ってオルロワージュを滅ぼそうと挑む形だが、半妖として生きる事を決めるルートでは「それじゃ、二度と会うこともないけど」とオルロワージュを完全放置で帰ろうとするアセルスにオルロワージュが「待てい」と憤慨し、彼が自らの失敗作を消そうとする形でラストバトルになる。

彼自身はアセルスが妖魔として生きるために自分を消すとしてもそれもまた良しと考えている節があるようで、妖魔ルート時は「私に取って代わるというのか?私に挑む者が現れようとは!」「来るがよい、娘よ。手加減は無しだぞ」と半妖のアセルスを娘と認める最大の賛辞を送る。
一方、アセルスが半妖として生きることを決め、オルロワージュを放置して去ろうとした場合は「我が血を得た者の言うことがそれか?もっと欲望のままに生きよ」と言うも自分は人形ではない、勝手にやってろと突っぱねられ「やはり、人間などに血を与えても無意味であったか。我が過ちを消去しよう」と殺意を漲らせる。
なお人間に戻るために戦いを挑む場合は「やはり人間は人間か。つまらぬな」と吐き捨て、つまらなくてもみんな生きていると訴えるアセルスの言葉を「ありふれた物言いだな。もう飽いたぞ」と切り捨て立ちはだかってくる。

リマスター版

ヒューズ編アセルスルートでは、ヒューズが人間の法の通用しないオルロワージュに対し、力を一時的に失わせて逮捕しようとするが、オルロワージュはそれを自身への侮辱と捉え「妖魔がいかに残酷か思い知るがいい」と格の違いを見せつける。最終的にはIRPOにお縄になっているが、妖魔同士なら戦って止めを刺された側は消滅するため、消滅しなかったのは人間であるヒューズが戦ったからではないかと思われる。棺に収められて眠った状態でディスペア送りにされることになり、千年後かに再び目覚めた時の処理は新たに針の城の主となったアセルスに任せることになった。
24年前の原作では攻撃回数が多く、強力なラスボス固有の全体攻撃「三人の寵姫」の他に唐突に「イグニスストリーム」を放つなど全体に思わぬ大ダメージを与えてくることで、七人の主人公の中でも「最強クラスのラスボス」と言われてきた。
ただし、旧作の時点でHPが他のラスボスと違い「最高ランクでも最大で上限3倍」までしか増えない(他はグレートモンド以外は5倍上限)ため、リマスター版ではNEW GAME+引き継ぎの仕様と合わさったせいで他のボスと比較するとやや楽な部類になってしまった。
さらに、ヒューズ編で挑める強化ボスモードでは他のボスのタフさから比較して信じられないぐらい低いHPであり、「弱体化し過ぎたのではないか」と言われている。


派生作品

ヒューズのクレイジー捜査日誌

「裏解体真書」の小説「ヒューズのクレイジー捜査日誌」では、一転してキャラクターが崩壊。「自分をフッた女を忘れられないストーカー男」な一面を拡大解釈してか零姫を追い回す、単なるロリコンストーカーとなっている。(元々ロリ趣味だったというより零姫を追い回す内に、見つかる度に死して転生を繰り返して結果として幼女になっている零姫にロリコンを発症しただけと思われる)
挙句の果てに内部告発を受け、IRPOから未成年者略取の容疑をかけられて逮捕状が発行、手入れに踏み込まれる。焦りながらも証拠がないとして弾劾するが、そこで零姫と彼女に返り討ちにされたセアトが動かぬ証拠として突きつけられる。
そこでも零姫に未練タラタラで縋りつこうとするが、あまりの無様さに愛想をつかした「三人の寵姫」(本作では零姫に次いで古参の寵姫三人という設定。この三人には零姫を過去の女扱いしていたそうな)によってボロ雑巾にされ、逮捕・連行された。あまりに無様かつ無惨な末路にはヒューズからもちょっと同情された。
とはいえ、考えようによってはサガフロのラスボス陣が一通りある程度原作同様の展開を迎えている中で完全に原作の展開から離れて死なずに済んでいるのはディーヴァと彼だけなのでマシなのかもしれない。…ディーヴァは一応原作の展開を踏襲してエミリアと対決しているし、なまじ描写が濃い分ほぼ登場せずにギャグ的に瞬殺されたジェノサイドハートよりも酷い目に遭ってる気がしなくもないが。
その後ファシナトゥールはラスタバンに担がれたアセルスが支配する事となり、白薔薇姫を含めたオルロワージュの元寵姫達(三人の寵姫はオルロワージュをボコった際に「私達もお暇させていただく」と言っているのでおそらく含まれない)をそのまま引き継ぎ、ハーレム状態にあるそうな。ちなみにシレっとメサルティムがハーレム入りしている。
原作で言うところの妖魔ENDのようなエンディングを迎えてしまったわけだが、白薔薇姫が無事な間にオルロワージュがとんでもなく情けない逮捕劇を迎え、彼が殺されなかったためかアセルスは完全な妖魔としてではなく半妖のままあれよあれよという間にファシナトゥールの支配者になってしまったため、結果として闇堕ちせずに済んだ(白薔薇姫を失うトラウマも妖魔としての執着心も得なかった結果、素のアセルスのままである為だと思われる)様で、健全にイチャイチャしている模様。
ちなみに、その際アセルスが「ハーレムゲットでウハウハだ!」と大喜びした結果白薔薇姫にしばかれている為、惚れた弱みか完全に尻に敷かれてしまったらしい、あちこちにある薔薇の意匠が百合の花に差し替えられる日は近いかもしれない。

インペリアルサガ/エクリプス

最初に彼本人が登場したのは闇ルート。正攻法で一切の勝ち目が無い邪神との戦いに備えて妖魔の力を借りようと試作した皇帝の発案により、アセルスが皇帝の使いとして出され、針の城を訪問する。本来人間が何をしようと無関心だった彼だが、深い縁のあるアセルスを使いに寄越したことで、皇帝を「妖魔のルールにおいて礼節ある者」とみなし、帝国宮殿へ足を運ぶ。

そして、皇帝の「覇道」を聞かされたことで自分たち妖魔の価値観に近いものを感じた彼は全面協力を約束。邪神の居城への道を阻む炎を彼の妖力であっけなく打開し、もし利害がかみ合えばこの上ない力になる「if」を見せ付けた。


しかし、エクリプスにおける新天地で自分がなぜこのような別世界にいるのかを悟り、その並外れたプライドの高さから「原作の世界から複製されてここにいる=自分が唯一無二の存在ではないという事実」を受け入れられず、自分自身を石化してその活動を止めてしまう。

妖魔の頂点である彼がこのような状態にあるため、他の妖魔たちも変調をきたし始め、別の存在へと変貌してしまう恐れがあったことから、アセルスたちによって再びこの世界にも作り上げられていた針の城を訪れられる。
我を失った彼はアセルスたちに説得されたことで自我を取り戻し、複製された自分たちの生が途切れずに今も続いているという運命を寄越したリベルに興味を持つに至る。

またこの時、アセルスと共に自分の意志でオルロワージュに正気を取り戻しに来た白薔薇姫を、寵姫から除外する形で自由を与えている。

戦闘

戦闘では、「三人の寵姫」(通称:スタンド)を呼び出して攻撃させる戦法を中心に、中盤の第2段階からは背景の肖像画による攻撃強化をスタンドに施す。
一方、オルロワージュ自身は終盤まで自分で行動せず、直接攻撃は全てスタンドに任せっきりとなっている。最終盤の第3段階になってからようやく本人が動き出すが、石化など様々なステータス異常を引き起こす「セレクション」(ダメージ自体は無し)を使ったり、スタンドに一斉攻撃させる「三人の寵姫」の号令を掛けたりする程度。このため、オルロワージュ本人に「タイムリープ」を掛けてもほぼ無意味となっている。
なおこのスタンドの三人は彼のハーレムにいる寵姫ではなく、「何者をも魅了する美貌」「すべてを威圧する恐怖」「何事にも屈しない誇り(矜持)」という「妖魔の三つの資質」を具現化した、象徴としての姿であるらしい。
それぞれ「疾風」「知恵」「野生」という名前が付いている。

ただしリマスター版での強化バージョンとなると、肖像画が加わる中盤の第2段階から早くも本人自ら動き出すようになり、セレクションに加えて「ファッシネイション」(魅了)や「激痛」(ファストトリック+全体スタン)などの状態異常によって嫌らしく撹乱を図ってくるようになっている。また、スタンドの攻撃も範囲が広かったり強力なものばかりが残され、弱い攻撃がオミットされているのも厄介で、「三人の寵姫」よりもよほど恐ろしい被害を生み出してくることもある。一方、「三人の寵姫」もより対処の困難な使われ方をしており、「痛覚倍増」と併用してHPを一気に削り取ってくる猛攻はさすが妖魔の君。

余談

ストーリー上でも戦闘でも他人任せな面が目立つともいえるのだが、なぜそのような戦い方をするのか。
実はデータ内に意外すぎる答えが隠されていた。

戦闘上のステータスでは下級妖魔扱いだったのである。

もし自分で攻撃したのなら、プレイヤー側の上級妖魔へのダメージが¼に軽減され、足元を見られるところだったのである。実際にはそれがバレる攻撃手段を避けることで露呈を避けている形。

裏解体真書p.274に掲載された裏設定では「邪妖」の項目にて「永く生きた妖魔は徐々に格を落とす」と表記されているため、元々は上級妖魔だった彼が既に下級の位に堕ちていた可能性もあり、ある意味では間違いではなかろう。零姫からの小物評価も納得できる。
これを踏まえて考えると、アセルスを馬車で轢いた時に偶然流した血を与えたという一件のきっかけも、位の高い筈の上級妖魔がそう簡単に怪我をして流血するだろうかという疑問が生まれてくる。
(一部のユーザーの間では馬車が揺れた際に打ちどころが悪くて鼻血を出した説も囁かれたりしているが)

念のため。上記は勿論プログラム上の話であり、ゲーム上では敵の「種族・妖魔」に該当する敵に対し一律でシステムで下級判定を行って軽減判定がなされるというだけのことである。
本来設定上で「上級妖魔」や「中級妖魔」に分類されるキャラは上記の軽減を避けるためか、便宜上データ内では妖魔ではなく「種族・ヒューマン」+「妖魔の鎧」に設定されているのだが、オルロワージュはそれが適用されておらずそのまま「種族・妖魔」になっているのが原因で、さらに本来ならば上級妖魔の証である筈の「妖魔の鎧」も装備していない。
当然ながら「オルロワージュが下級妖魔」と設定上で明言された訳ではなく、実際にはスタッフがわざわざ意図してステータスを下級妖魔扱いにしているのかどうかは不明である。

Last Battle -Asellus-

オルロワージュ戦戦闘曲。作曲者は伊藤賢治
日本人が想像するステレオタイプの中世の西洋貴族の世界観を持つ妖魔相手らしいラストバトルの曲である。
魅惑の君・オルロワージュとの戦いにふさわしく、曲想は激しさ優雅さ荘厳さを併せ持つ。
ちなみにオルロワージュを倒すと花びらと共に散っていく、ついでに背景の大きな薔薇も散る。
薔薇は気高く咲いて、美しく散る運命なのか・・・。

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サガフロンティア
イルドゥン セアト ラスタバン 白薔薇姫 金獅子姫 零姫

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