概要
元々はノッチバック型のセダンの荷室を後ろに伸ばしてハッチバック化したものが発展したボディタイプである。
車高は低く荷室が広めで、後部座席を倒せばより多くの荷物を積めるのが特徴。後席を倒せば更に多くの荷物が積める。
その一方でセダンの後部をかさ上げした事による重量バランスの悪さと座席と荷室の同一空間化から、旋回性や加減速のしやすさ、静粛性、快適性では劣る。
また背の高いワゴン・ミニバン・SUVなどと比べると、車高が低いので機械式駐車場や低い高架下をクリアしやすく、高速走行や強風時の走行安定性も比較的高い事などが挙げられる。また燃費・タイヤの持ちなど維持費面でも優位である。しかし空間が狭いため積載量・快適性では劣る。
ハイパワーエンジンを搭載した「スポーツワゴン」というジャンルが存在し、ホットハッチ同様自動車愛好家に人気がある。
モータースポーツのベース車両としてはセダンやハッチバックに対して利がないように見えるが、プロモーションの都合や空力面の有利からしばし投入例がある。2017年にはBTCC(イギリスツーリングカー選手権)でSUBARUのレヴォーグが戴冠したことが記憶に新しい。
日本においては、国土交通省の基準に基づいて慣習的に3列シート車はミニバン扱いとなる。