声:高木渉
概要
アドミニストレータの側近の元老長(元老は、セントラル・カセドラルの上層部で禁忌目録違反指数を確認している役職にあたる)。
利己主義者で、醜悪で下劣な人格の持ち主。配下である整合騎士のことは「○○号」と道具扱いしており、しかも整合騎士達がダークテリトリーの侵攻に備えた軍備増強を訴えても無能な上層部のごとく『それを何とかするのがお前達の仕事』と言って取り合わない。当然ながら整合騎士達からの人望は皆無でむしろ蛇蝎のごとく嫌われている。
神聖術の腕は非常に高く、逆立ちすることで、両手だけでなく両足の指からも神聖術を行使することができる。精神集中すれば目からも…。また、ディープフリーズやそれによる再調整で記憶容量に限界が生じた整合騎士達の記憶の消去等を行っている。
アドミニストレータへの執着心を利用され、キリトに斬られた。
ひたすらに醜悪で下劣な存在ではあるのだが、その最期からある意味「誰よりも愛に生きた存在」であると言われることも。
関連項目
最後
「げいかぁぁぁぁ……アタシも連れて行ってくださいぃぃ!」
キリトのヴォーパルストライクで絶命したかと思いきや、チュデルキンはまだ生きていた。
現実世界へ逃げようとするアドミニストレータに自らを炎へ変えてしがみつき、恐怖したアドミニストレータの残った天命を全て自分ごと燃やし尽くして、彼女を道連れに果てた。
『愛は支配』と謳うアドミニストレータが形こそ歪で醜悪だったが愛に生きたチュデルキンの炎で絶命するというのは皮肉な結末であった。が、チュデルキンがキリトとユージオを迎撃するためにディープフリーズから解放しようとした整合騎士達の内、十人は異界戦争が始まった時点でも目覚めておらず、開戦前に目覚めたシェータ・シンセシス・トゥエルブとレンリ・シンセシス・トゥエニセブンでさえアドミニストレータが死んだ後にようやく覚醒したのである。
結局、最後の最後まで整合騎士達の足を引っ張る存在でしかなかった挙げ句、アドミニストレータと違い整合騎士の誰もが彼の死には何ら関心も持たなかった。生きていたとしても、ベルクーリの邪魔しかしないので、あそこで死んだのはむしろ不幸中の幸いで、二人とも死んだからこそ人界軍はかろうじて迎撃を行うことが出来たのである。