概要
原作は1984年にトム・クランシーにより発表された長編小説で、CIAアナリストのジャック・ライアンが活躍するシリーズの記念すべき第一作。
ソビエト連邦の最新鋭弾道ミサイル原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」は、処女航海の時を迎えていた。しかし艦長で世界の軍関係者から一目置かれるほどの優れた潜水艦乗りであるマルコ・ラミウス大佐は、ソ連の体制に不満を抱き亡命を決意。子飼いの士官達の同意を得ると、お目付け役の政治将校を事故に見せかけ殺害。ミサイル演習を行いながらキューバへ向かうと見せかけアメリカ合衆国への亡命を試みる。
レッド・オクトーバーを追撃するべく演習を装って展開したソ連軍とそれを牽制する米軍が一触即発の緊張状態に陥る中、一人ラミウス艦長の意図を悟ったライアンの奮闘が描かれる。
レッド・オクトーバーは当時ソ連海軍の最新鋭戦略原潜であるタイフーン級原子力潜水艦の改良型で、ソナーに探知されない架空の無音推進システム「キャタピラー・ドライブ」を搭載した最新鋭の潜水艦として設定されている。
冷戦終結後の1990年にパラマウント映画を配給元として映画化されており、本作のために作曲された劇中歌「Hymn to Red October」でも有名である。
- 映画冒頭シーン
- Hymn to Red October