「お前のその左腕は俺の思い通りに動くのだぞ!」
概要
『人造人間キカイダー』第31話「ジローの死を呼ぶタコヤマブキ」及び32話「アオデンキウナギ魔の腕が光る」に登場するダークロボットでダーク破壊部隊の1体。身長190㎝、体重88㎏。
両腕がデンキウナギになっており、顔と体はそれがとぐろを巻いたようになっている。外見としては巣穴から顔を出している2匹のデンキウナギといったところ。
両肩からはウナギの尾状の触手が伸び、そこからキカイダーの腕すら軽く破壊してしまう程の電流を放つ。
両腕『アオデンキウナギロクロハンド』はその名の通り伸縮自在に伸び、敵を締め付ける攻撃を得意とする。ただしプロフェッサー・ギル曰くどんなアンドロイドよりも精巧に高性能であるが、それにより一番の急所でもあるとのこと。
腕を引きちぎられると、青い人間型の腕に変化する。中年男性の人間態に合わせたのだろうか。
31話では人間態となって鳥取県米子支部幹部のタコヤマブキを目撃した男性・塚原の娘カズコ(光明寺ミツコ・マサルの友人)を物陰から狙い、『アオデンキウナギロクロハンド』で始末しようとするが、直前でタコヤマブキからのSOS信号を受け取り撤退。
キカイダーがタコヤマブキを倒した直後、『今度は俺が相手だ!!』と現れ、両肩からの電流で攻撃した。直後に場面が切り替わったが、駆け付けたミツコ達が見たものはキカイダーの左腕のみであった。
32話では左腕を失い逃亡するキカイダーを追い詰め痛めつけるが、『アオデンキウナギロクロハンド』でとどめを刺そうとするも、エアークラフトで無理やり引きちぎられて脱出されてしまった。
引きちぎられた腕は人間型になったが、記憶喪失中の光明寺博士によりジローの失った左腕の代わりとして移植されることになった。しかしそれが後にジローを苦しめることに。
塚原に成りすましカズコに襲い掛かるアオデンキウナギだったが、止めに入ったジローと戦闘に突入。だがジローがキカイダーに変身した瞬間、その左腕はアオデンキウナギの物へと変化してしまった。そればかりかアオデンキウナギの思い通りに動き、逆にキカイダーに襲い掛かる始末。
暴れる左腕に苦しむジローであったが、ミツコの荒療治(左腕をスパークさせ破壊する)により難を逃れ、元の左腕を接続された。
その後は塚原とカズコを捕まえ、海底兵器実験場で処刑しようとするが、そこに現れたジローと戦う。悪魔の笛で苦しむジローを痛めつけるが、ジローが海底兵器実験場に仕掛けていた爆弾により計画を台無しにされたうえに、その爆音で笛の音を遮られ変身されてしまう。
変身されてからは特に見せ場も無く、回転アタック、大車輪投げからの電磁エンドで破壊されてしまった。
余談
ジローの左腕として移植されたアオデンキウナギの腕は右手である。
着ぐるみは『キカイダー01』のシャドウロボット・公害ナマズに改造された。雑な改造が多く、見た目と名前があっていないシャドウロボットの中では無難な出来となっている。