概要
所謂「埴輪ルック」の一種でその中核を成すファッション。防寒手段の限られる女子校生が、「規定の服装同士の組み合わせなら文句無いだろ」と始めたスタイルである。
この状態ではスカートが機能しなくなるが、校則で体操服での登下校が禁じられている学校も多く、形式的に履いておく必要があるためこのようなスタイルとなった。
規則の隙間を突くようなグレーゾーンの行為であり、特に男性からは「生意気」「色気が無い」「タイツ履けタイツ」等と概ね不評であったが、真冬に生足で歩かせる、足を覆う手段が「転んだら破けたり、膝を擦り剥いたりするタイツだけ」(※破けない厚地のタイツは私服用の柄タイツが多い)というのも異常な話である事は確かで、学校側としても強く出られなかったため寒冷地を中心に流行した。
冬季以外でも行事等でパンチラの可能性がある際に一時的に行われる場合がある。男子生徒にとっては普段以上に残念な事かもしれないが。
なお、靴下に指定のある学校ではタイツが校則違反となってしまうため、むしろこの格好の方が規則に適っている場合も少なくないという点には留意が必要である。規則とは往々にしてそういうものである。ジャージの代わりに、スカートに隠れるハーフパンツを使っている場合もある。
余談ではあるが、女子制服がロングスカートが主流だったころは茶巾という苛めが流行っていて、下着もスリップが主流であり、毎日のように穿けるスパッツもメジャーではなく、ミニスカートが流行る前よりもパンモロしやすかったのだ。
主な傾向
2000年代前半にギャル文化が退潮を見せたあたりから本格的な指導対象とする学校が増え始め、最終的には清楚系ファッションの流行により女子自身に男性視点を優先する風潮が生じた事で衰退が決定的となった。
代替策としてタイツの校則化や男子と同等のズボン型制服の導入を行った学校もあるが、上の理由から後者が定着するまでには年単位の時間を要しており、まことに皮肉な結末となっている。
現在は体育会系の生徒等が個人単位で行う程度となっており、まとまった数が見られるのはからっ風とヤンキー文化の強さに裏打ちされた北関東くらいだと言われている。
それも校則違反上等で私服のスウェット等と組み合わせているケースが相当数混ざっており、スカジャー本来の姿が見られる機会は決して多くない。
こうした流れを反映して、pixivへの投稿例もごくわずかであり、あっても否定的に扱われる事がほとんどである。制服裸足等の脱衣系の着崩しとは雲泥の差である。
もっとも、「無くなって初めてその魅力に気付いた」といった意見や「現代の視点からは新鮮に映る」といった意見も少数ながら存在しており、何らかのきっかけで再度流行する可能性はゼロでもない。
pixivでこの単語が認知されたきっかけ自体、愛好者の地道な布教活動の結果なのである。
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ひょっとして…スカジャン