概要
形容詞 anal (エイナル、アナル)
意:肛門の
名詞はanus(アヌス、エイナス)
本来は上記の通り「肛門」という名詞を意味する言葉ではなく、「肛門が○○な状態にある」「肛門を使って○○をする」といった場合に使う言葉。
日本では「アヌス」よりも「アナルファック」の方が知名度が高いため、「肛門=アナル」という間違った認識が広まっている。
排泄口であり、性器ではないためそのままでは修正を施す必要はないが、
何かを入れたり出したりする場合は修正する必要がある。
> ・アヌス結合部位及び挿入部
(ガイドラインより引用)
実際のところ
そもそも、“こっち”に興味がある時点でアブノーマルだという自覚は持つべきである。「ギリシャ人が~」や「古くから~」などの議論を繰り広げる前に、前述したように性器ではない事は理解しなければならない。
男性諸君は女性に対してアヌスを不意に触る事で「キャッ!どっ、どこ触ってんのよ……!」などという可愛らしい反応が返ってくるといった妄想は捨てろ(命令形)。
普通に嫌悪される行動であるので、仮にアナルセックスを行いたい場合はパートナーと事前に話し合って同意を得ておくことが大切。と言うか、パートナーにカミングアウトするかどうかを悩まないといかんレベル。
んで。
アナルセックスに興味を持った人が抱く「アナルセックスと通常のセックスは実際のところどちらの方が気持ちいいのだろうか」という疑問には、人体の構造的に性行為を行う者同士の気分によると答えるしかない。
挿入する側である男性器は海綿体以外は感覚が鈍い為、刺激の差があまり感じられないのだ。分かりやすく言うと、「塩と砂糖の(触り心地の)違いを、男性器で触るだけで判断できる人間」は人体の構造的に居ない……居たら宴会芸で活躍できるような、できないような……イマドキそんな品の無い芸は受けないか。
男性側で言えば、括約筋によって男性器が“全周囲かり揉まれる感触”は得られるが、快感度は通常のセックスと極端に変わるものではない。「腸壁は締め付けが緩やか」などは、男性器が20cm近くあるとかでない限りほとんどわからないだろう。括約筋そのものは細いのだが、そこからプラス脂肪、肉、腸壁と足していくと、肛門から6~7cm分長さは女性が意図的に締め付けられる範囲(いわば、筋肉の帯)であり、更に数cmは腸壁が「ハの字」に狭まっているので、男性器がよほど長くない限りはほとんどが“狭い”範囲に収まるはずである。
その為、アナルセックスにおける快感はシチュエーションによるところが大きい。通常のセックスとの感覚の違いやアブノーマルな行為をしているという背徳感が快楽を生んでいるのである。
つまり逆に言えば、それらをメンタル的に許容できない一般人にとっては異物を挿入されている不快感しか感じないのである。
なお男性器の全長が大きい場合は、上記の他にも“行き止まりを押し込む感触が無い”という差が生じるが、この有る/無いのどちらがイイかは個人による。生物学的なロジックに従うと、男性は本能的に女性を妊娠させたい欲求を持つので、有る方がイイはずだが、前提がアブノーマルなので。変人の私(筆者)だが、流石にそこまでニッチなのはアンケート・サンプルを確保できなくてニントモカントモでござる。
衛生兵!
腸内は細菌が生息している状態が健康なので、アナルへの行為は当然ながら各種感染症のリスクがついて回る。
クンニリングスの感覚で舐めようものなら、食中毒へ一直線。男性器も、特に尿道内に細菌が入った場合は病院へ一直線。それ以前に指に怪我、どころか逆剥けがあった場合は、前戯の時点でそこから菌が入って腫れ上がり、やっぱり病院へ一直線、まである。
なので男性器にゴムを着けるのは当たり前田のクラッカー(死語)として、前戯の際にも指の保護の為だけではなく直腸を傷付ない為にもゴムなどで保護する事を強く推奨する。腸壁には痛覚を伝達する神経が通ってないので、傷に気付かず(ギャグではない)深刻な事態に繋がる可能性も充分ある。パートナーを大事にする気持ちがあるなら、常識として着けろ。
また、アナルセックスにおいては行為中に便が男性器に付着する等の事態をなるべく避ける為に(≒挿入する側の身勝手な心理的都合のために)、浣腸が必要となるが、これも女性にとって負担となる事をゆめゆめ忘れないように。「キレイにする」などという表現は簡単だが、腸内の奥まで綺麗にするのは至難の技だし、細菌による男性側リスクをゼロ近くにまで下げるほど洗浄したら、その女性は行為どころじゃないくらいの体調不良に見舞われるだろう。だって、細菌が居るのが健康なんだもの。
なお、男性器にゴムを着ければ安心かと言うと、全然そんなことはない。直腸には女性器が分泌する膣分泌液に代わる物が無い為、潤滑剤としてローションが必須であるが、そのローションに細菌が混じり、その細菌ローションが男性の陰毛に絡まると、そこから病気になるルートも存在するため。
暇なの?
あくまでも特殊な行為であるため、アナルが男性器を受け入れられるようにするための前戯にも時間がかかる。
例え“経験者”の女性であっても、よほど特殊な○○(自主検閲)でない限り、数日間で括約筋がこわばりを取り戻すため、アナルをほぐすため“だけ”に1時間以上の前戯が必要なレベルになる。更にそれ以外の前戯やらトークやらリラックスを考慮すると、勃起させるタイミングを間違ったら肝心なときに硬度がない、などという事も充分におき得る。
何だかんだで、興奮状態を長時間維持するのは難しかったりする……年齢とかあるんだろうけど。
マナーの話
プロフェッショナルが揃って撮影するアダルトビデオであっても、茶色いモノが映ることがたびたびあるため、いわんや素人の個人プレイ中は、である。ピストン中にローションが茶色に泡立つとか、普通にある。そんな時は当然、臭いもはっきり感じる。
それでも挿入される側は一生懸命身体を開いてしるので、茶色を気にせずプレイを継続するおおらかな(?)な心を持つのが男性のマナーと言える。いや、マジで。
しかし、ビデオ撮影中に“そういうこと”になったら、撮影部屋は臭いも凄いだろうに、表情を変えない男優さん、女優さんはエラいと思う。
……という話を友人(♂、職業:人間のクズ)にしてみたら、「いや、洋モノではそんな粗相は映った事はない!」と力強い意見をもらったため、力強く殴っておきました。グーで。