概要
イギリス・BBCが1963年から放送している長寿番組で、「世界一長いSFTVドラマシリーズ」とされている。1989年に一度終了したが、2005年から新シリーズがスタートした。
pixivにある作品の多くは、新シリーズに関するものである。
♯以下、この記事の内容は、新シリーズについてになります。
作品解説
構成
1話約45分で、1シーズン十数話+特番。
2013年末現在、新シリーズのシーズン7(S7)まで放送されている。
1話完結で、時々前後2回になる。
(但し、ネタはシーズンどころかシリーズ通して仕込んである)
ストーリー
人間型異星人の主人公・ドクターが、地球人の仲間と時空を旅をしながら、様々なトラブル解決の為に奔走する。
ストーリーは大雑把に3パターン。
- 過去の地球の話(歴史上の人物・事件に実は異星人が関わってた等)
- 現在の地球の話(ロンドンで怪事件発生と思ったら異星人の仕業等)
- 未来の宇宙の話(いかにもSFな宇宙船や他惑星での事件等)
大人から子供まで楽しめる内容だが、ちょっと怖いエピソードも多い(割と人も死ぬ)。
レトロかつシュールな独特の世界観が魅力。
ドクター
「ドクター」を名乗る男性。
見た目は地球人と同じだが、心臓が2つある「タイム・ロード」という種族の異星人である。
肉体が重度の損害を受けた場合、別の体に再生できる能力を持ち、非常に長命。
再生した場合、記憶は受け継がれるが、容姿・性格・趣味嗜好は変化する(テンションの高さと博愛主義は共通)。
作中では「ドクター」としか呼ばれないが、BBC及びファンは、再生する毎に、旧シリーズから通算して「何代目ドクター」と呼ぶ。
9代目ドクター(S1)
新シリーズで最初に登場したドクター。
外見は40代。暗めの短髪。Tシャツに黒いレザージャケットを羽織っている。
口癖は「ファンタスティック!」。
悪人面だが、飄々とした人物。
(ドクターの、というよりは演じるクリストファー・エクルストンの)耳の形が特徴的な為、作中よく言及される。
新シリーズ1話においてローズの家を訪れた際は8.5代目ドクターからのリ・ジェネレーションからあまり期間を挟んでいないようで、鏡を見て自分の顔について評論していた。(またこの時自分の顔の感想は、4代目ドクターが3代目ドクターからリ・ジェネレーションした際に鏡で自分の顔についての感想のオマージュである)
彼の演じるドクターは好評だったが、彼は悪役や大人向けのものが主戦場であったため、降板してしまう。
2014年のドクター・フー リ・ジェネレーションにおいてちょっとだけ出演。
10代目ドクター(S2,3,4)
外見は30代。茶髪。ツイードのスーツを着て、コンバースを履いている。ロングコート(ドクター曰く「ジャニス・ジョプリンからのプレゼント」)も愛用。
調べ物をする際などには眼鏡をかける。
人懐っこい性格の為か、妙に女性にもてる。(シーズン3辺りは若干腹が立つレベル)
シリーズ歴代1位の人気を誇る。
口癖は「アンロズィ!」や「何?」。
11代目ドクター(S5,6,7)
外見は歴代ドクターで最も若い20代。
花形満っぽい前髪で、肘あて付きのツイードジャケット、蝶ネクタイ、サスペンダーを着用。
蝶ネクタイを偏愛しており、何かにつけては「蝶ネクタイはクール!」と主張する。
わざとか天然か、少々空気を読まない。なぜか時々サービスシーン(裸)がある。
口癖は「ジェロニモ!」。
12代目ドクター(S8~)
50代男性。2014年より登場。
それまでのドクターとは違い、6代目ドクターのような性格で暴力的でひねくれている。
アイテム
ターディス
ドクター愛用品その1、タイムマシンかつ宇宙船。シリーズのアイコン的存在でもある。
外見は、大きな青い箱(ポリスボックス=60年代イギリスにあった警察連絡通報専用の公衆電話)。
時間を修正したり、言語を翻訳したりなど超ハイテク装置のはずだが、叩くと直る系。
一見もろそうな外見だかかなり丈夫で外部からの攻撃ではそうそう破壊されない。
離着陸(?)時には「ギーコギーコ」と特徴的な作動音がする。
ちなみに「生き物」である。たまに機嫌が悪くなる。
ソニック・スクリュードライバー
(左の人が持っている棒)
ドクター愛用品その2、ハイテクねじ回し。
基本は開施錠に使われるが、物体の解析、各種遠距離操作も可能で割と万能。
使用時には「うぃぃぃぃぃ」と特徴的な作動音がする。
異星人
ダーレク
ドクターの宿敵。初登場は1963年。愛嬌のある見た目だが、「宇宙最大の脅威」と呼ばれるほど作中本気で脅威的存在である。惑星「スカロ」出身。
ほとんどの攻撃を無力化する「フォースフィールド」を張り、どんな生命体でも即死するレーザーを放つ。また1兆通りの暗号を1秒足らずで解き明かすほどの頭脳も持っている。
ダーレク以外の全生命体を滅ぼすのが目的。
「抹殺セヨ!」が口癖。
サイバーマン
脅威その2。初登場は1966年。人間の生きた脳が鋼鉄の身体に埋め込まれている。感情抑制装置により感情がない。全宇宙の生命体をサイバーマンとすることが目的。
自分らのことを「エレガント」だと思っている模様。
地球製のものと宇宙製のものがある。性能も大きく異なっている。
嘆きの天使
脅威その3、新シリーズで登場。宇宙のはじまりと同時期に生まれた最古参のエイリアン。見た目は石像だが一瞬でも目を離すと凄まじい速さで襲い掛かってくる。まばたきレベルでもアウトである。また石像状態では破壊不可能。
タイム・ロード
ドクターの種族。惑星「ガリフレイ」出身。時間と空間を司る種族。
他の種族とはかけ離れた能力を持ち、特に技術力、知識量においてはかなう者はいない。
他の種族に対しては不干渉主義を貫いており、ドクターはそれを嫌っている。
ドクター曰く重力やブラックホールはタイムロードが発明したようなものとのこと。信じるか信じないかは(ry。
「伝説的種族」などと呼ばれ、ドクターを含めて非常に謎が多い種族でもある。
下記の「タイム・ウォー」によってダーレクを道連れにする形で滅亡する。
登場組織
UNIT(UNifiedIntlligenceTaskforce)
国連下の対エイリアン組織でドクターも一時期ここに所属していたことがある。
世界各国の軍隊を自由に要請できる権限を持っており、月面に基地も持っている。
エイリアンの技術を使い、改良された銃を使用。また空中空母「ヴァリアント」も保有している。
トーチウッドと違いドクターとは良好な関係。
トーチウッド
イギリスのヴィクトリア女王が設立した対エイリアンの極秘情報機関。
イギリスの各所にあり、規模がそれぞれ違う模様。
国連とは違い1つの国が作ったものに過ぎないため、UNITに比べて規模は小さいが
対宇宙船用の大型レーザー兵器を保有していた入り、別の世界ではサイバーマン相
手に互角以上の戦いを繰り広げたりとUNITにも引けを取らない。
ちなみにUNITと違いドクターとは敵対関係にある。
ドクター・フー(Doctor who)のアナグラムでもある
時間戦争(タイム・ウォー)
旧シリーズと新シリーズの間にあったとされているタイム・ロードとダーレクによる宇宙最大にして宇宙の全ての覇権を賭けた大戦争。
詳しくは明らかにされていないが、ほとんどの戦闘が「時間の渦」と呼ばれる特殊な空間で行われたため、宇宙のほとんどの生命体はその戦争があったことすら知らない。そのためタイム・ウォーは伝説とさえ言う者もいる。また戦火に巻き込まれた星は必ず滅びたという。
戦争は何世紀にもわたって繰り広げられたがダーレク軍がタイム・ロードの故郷「ガリフレイ」を包囲。そして最終的に両軍が共倒れになる形で戦争は終結した。
視聴方法
シリーズ中の時間は連続しているが、S4の終わりで大きな話の流れが一段落つき、S5からはスタッフ・出演者が一新しているので、「今からシリーズ全部見るのはちょっとしんどい…」という場合は、S5から見るのもありです。
♯以下2014年8月現在のあんまり正確じゃない情報です
テレビ放送
日本では、シーズン1からシーズン2の日本語吹替版がNHKで放送された。
BS2にて2006年9月~2007年3月まで、NHK教育にて2007年8月21日~2008年3月4日まで。
吹替キャストは山路和弘(9代目)、関俊彦(10代目)、坂本真綾(ローズ)ほか。
DVD
NHKでテレビ放送されたS1~S2。
SHERLOCKのスティーヴン・モファットが製作総指揮となったS5。
S3・4及び6以降は英語版(日本語字幕なし)のみ。
ネット配信
Hulu
スペシャル回を含むS1~S8を配信中。(字幕のみ)
ひかりTV
S1~S4を配信中。(字幕のみ)
Youtube
番組本編配信はないが、クリップやトレーラー等が見られる。(字幕なし、英語音声のみ)
ドクター・フー50年記念動画。
関連イラスト