シャモサウルス
しゃもさうるす
いわゆるヨロイ竜(曲竜類)の一種。
概要
白亜紀前期のモンゴル辺りに暮らした草食恐竜でアンキロサウルスの仲間。名前は「砂漠のトカゲ」という意味。
同じ「シャモ」でもシャモティラヌス(Fromタイ)と違ってこっちはゴビ砂漠の事を指し、中国語で砂漠を指す「シャモ」が由来である。
頭骨と首の部分しか見つかっていないが、厚みのある頭骨と狭くとがったような口先から、アンキロサウルス類としてはかなり原始的な部類だと見られている。
ついでに出っ歯にしか見えない口先の何かが特徴で、どことなくネズミを思わせる顔つきが印象的。
ちなみにヨロイ竜類はノドサウルス類だと細長い顔と狭い口、アンキロサウルス類は幅の広い顔つきと口先をしているが、一般には「草食恐竜のうち、狭い口先のものは選り好みする偏食家、広い口先を持つものは好き嫌いなく色々食べられるタイプ」というくくりがなされている。シャモサウルスの口先は前者に近いため、ある程度は選り好みしたのかもしれない。
なお白亜紀当時のゴビ砂漠は川や湖の点在する穏やかな平原だったらしく、近縁とされるゴビサウルスの他、ピナコサウルス、ヴェロキラプトル、プロトケラトプスなど色々な恐竜が発見されている。
ゴビサウルス
シャモサウルスに近い恐竜で、名前の意味は「不毛なトカゲ」。ゴビ砂漠の「ゴビ」は「不毛な土地」という意味なのだ。
頭骨しか見つかっていないが、大きさ5メートルくらいと見られている。
アンキロサウルス類としては原始的な部類に含まれるが、その頭骨のつくりがシャモサウルスとは違うことから「近縁な別のグループ」と位置付けられている。