概要
「アイドルマスターミリオンライブ!」に登場するキャラクター。
箱崎星梨花の父親。本名は不明(苗字は箱崎であろうが)。
一人娘の星梨花を大切にしたいと思うあまり、娘(星梨花)に過保護であるという点が大きな特徴である人物。星梨花には幼少期から丁寧な言葉遣いや振る舞いを教えてきた一方で、俗世間の事物と星梨花をなるべく関わらせないようにしており(星梨花もことあるごとに「パパに○○したら危ないって言われてて~」等と言っている)、星梨花がアイドルになろうとしたことについても反対していたが、星梨花の熱意に押し切られる形でアイドルになることを渋々許可した。
彼の代で巨万の富を得たのか相続によるものなのかは不明だが、水瀬財閥にも匹敵するほどの大金持ちであり、家は豪邸。犬のジュニオールを飼っている。
職業も不明だが、「Blooming Clover」(後述)第25話では出張があるようなので通常の会社員に近い仕事かもしれない。
上記の通り「アイドルの行動を制限する」存在であることから、公式・二次創作共に登場人物の中でもややヒール寄りの扱いをされることが多い人物だが(近年ではコミカルな描写も増えてきた)、その行動原理はあくまでも星梨花をこの上なく大切に考えているからであることには注意。
シアターデイズ
本作内の台詞では「星梨花父」と表記される。
プロデューサーとは39プロジェクトのオーディション(後述)後に初めて顔を合わせている。
メモリアルコミュ1
自身の友人が星梨花にアイドルになることを勧めたが、上述の通り芸能界の闇に触れることを心配しアイドル活動に反対。しかし星梨花がどうしても折れなかったため星梨花はオーディションに参加することになる。
メモリアルコミュ5
星梨花が(おそらくドラマやテレビ番組などの)オーディションをたくさん受けるも連敗続きであることを妻(=星梨花の母)から聞き、劇場を訪れる。そこで「同年代の子供たちと激しい競争をする世界が向いているとは思えない」と、星梨花が傷つくところを見たくないという思いからアイドル活動を辞めるよう進言する。しかし、既に13歳の自分を未だ子ども扱いする姿勢が星梨花の反感を買い、「パパなんて嫌い!」と言われてしまう。親子揃ってPに宥められ、最終的に星梨花には悔いのないようにアイドルを続けるように言い、Pに星梨花のことを託した。
Blooming Clover
第24話にて、全媒体を通して初めてビジュアル(顔)が登場する。髪型はオールバックで口髭と顎髭をたくわえており、口調も基本的には丁寧で礼儀正しい中年男性。身長は北沢志保(161cm)より頭1つ分高いため、約180~185cm程度と推測される。
※以下には物語の根幹に関わるネタバレが含まれます。ご注意下さい。
1巻
第3話で星梨花がアイドルになった経緯を語った際、シアターデイズ同様に知人に紹介され星梨花がオーディションを受けようとしていた際も反対していたことが明かされている。
3巻
第11話にて、妻に説得され門限の延長を許可していることが明かされている(これが後に火種となるのだが…)。
6巻
第19話と第22話の終盤で、夕方頃に星梨花に電話をかけている。通知を見た星梨花は浮かない表情であった。
7巻
第24話
最終ページでビジュアルが初登場。劇場を訪れ、プロデューサーに「星梨花にアイドルを辞めさせる件について」の話を切り出す。
第25話
この日の昼頃、突然Pに「話がしたい」と電話し、劇場の一室でPと面会。「星梨花のアイドル活動の停止」「765プロダクションとの契約解除」を願い出る。Pの「(星梨花は)アイドルとして魅力的」という言葉にも「星梨花はいついかなる時も魅力的です!!」と返し、スマホ内の星梨花の記録写真の数々を見せつけ、「この世にこれ以上魅力的な存在があるというのかね君は!」とその親バカっぷりを遺憾なく発揮する。
そして、アイドル活動についても星梨花と妻の希望を仕方なく黙認してきただけと述べ、とある雑誌の写真をPに見せる。その写真(おそらくブランド服の宣伝の仕事)では、星梨花のTシャツが少しめくれ上がり鼠蹊部が露わになっていた。が、それだけであり、これを気に留めたのは他に白石紬だけだった(奈緒「この写真のどこでお父さん怒ったん?」P「この写真のどこに問題が?」)。前述の通り星梨花を心配して電話をよくかけるようになった父に対し、星梨花はこの写真を見せて自分も立派にアイドルとしてやっているところを見せようとしたのだが、逆に「悪い虫がついたらどうするんだ!?」と激昂してしまい(もっとも星梨花は実際の昆虫と勘違いしていたが)、これが原因で星梨花は第24話終盤で家出していたのだった。
星梨花の出生時に「この子を一生かけて守っていく」と決意し、星梨花に窮屈な生活を強いつつも、星梨花に笑っていてほしい、星梨花に悲しい思いをさせたくないという思いから、例え過保護と非難されようともこの世に蔓延る危険や悪意から星梨花を守ることに人生を捧げている父。件の写真について「これを見た悪質な人間が星梨花に目をつけないと言いきれますか?」(後述)とPに迫り、星梨花が門限の延長(第11話)や外泊(第13~15話)の要求など自身に反抗的な行動をとることが多くなったことを嘆き、自身に降りかかる負の可能性が分からない星梨花は自分が守るしかないという親の気持ちを理解するようPに頭を下げる。そして改めて、「星梨花はまだ弱くて小さな子どもなんです」と、(書類上の処理などは一旦後回しにして)星梨花にアイドルを辞めさせる確約をPに求める。
しかし、話の一部始終をこっそり聞いていた北沢志保が、「星梨花は弱くなんかありません!!」と言い放ち2人の話している部屋に突入してくる(なお、志保に「どこの子か知らないが」と言っているため志保の顔は知らなかった模様)。
第26話
年下で体も小さいのに努力を重ね皆のパフォーマンスについていき、第13話では雨の夜志保を待ち続けていた(詳細)星梨花の姿を見ていた志保から「あんなに努力家で芯の強い子はいません」と反論される。なおも星梨花が人の悪意や世界の恐ろしさに晒され傷つき悲しむ可能性を案じ、志保らに強く当たるが、志保は「その時は私たちが星梨花さんを支えます」と、かつて星梨花がそうしてくれたように星梨花が笑ってくれるまで支え続けることを誓い、更に同じく話を聞いていた最上静香と桜守歌織にも同様のことを言われる。そしてPにも「責任を取るのは私の仕事」「彼女たちは私にとってもはや他人ではない」と諭され、今は星梨花の気持ちを尊重するようPに頭を下げられる。
今まで知らなかった星梨花の芯の強さ、志保やPらの星梨花に対する信頼の深さなどに心を動かされたのか、不本意な表情をしつつも「今日のところは結論を保留します」と、アイドルを辞めさせる願い出を取り下げる。
そしてここで最初に飛び出してきた少女が北沢志保であることを知り、志保に「父親ぶった私の行動が無神経で失礼で不愉快だっただろう」と謝罪する。星梨花から志保のことは良く聞かされている模様であり、誰よりもアイドル活動に真剣で、アイドルとしての星梨花を尊重しており、父親についても一悶着抱えている志保にとって、自分の言動はあまりにも不快だったのではないかと思ったのであろう(北沢志保(Blooming_Clover)も参照)。
しかしながら、Pが星梨花に連絡を取ろうとしたところ、星梨花にアイドルを辞めさせようとしたことを知られたら星梨花に嫌われるのではないかという理由でPを止めたり(勿論志保らに「何を今さら…」と呆れられていた)、星梨花に連絡がつかなくなった(といっても数十分程度)ことに過度にうろたえるなど、大人としては若干情けない面も見られる。
その日の夜、志保に諭されて事の重大さを理解した星梨花に家出を謝罪され、星梨花が戻ってきたことに「よかった…」と安堵し頭を撫でつつも、それ以上の会話はせず自室に戻ってしまう。しかし、星梨花から「週末にある劇場の定期公演を」見に来てほしい、「今のわたしを見てもらってから これからの話がパパとしたいです」という内容の手紙を受け取り、週末、観客の一人として劇場を再び訪れる。
8巻以降
第27話(8巻)で星梨花の出演する定期公演を観ることになる。
詳しくは単行本発売以降に追記します。
二次創作では
上述の「Blooming Clover」(BC)での描写が登場するまでは顔も分かっていなかったこともあって、やや概念的な扱いをされることが多く影は薄かったが、BCでの登場とビジュアルの登場を機に注目され始める。特にBC第25話の「これを見た悪質な人間が星梨花に目をつけないと言いきれますか?」という台詞は単行本収録前から話題になり、主に星梨花の露出の多い衣装や際どい衣装の絵に対してこのようにコメントされることが多い(ただ、長く改変もしにくいためりっくんコラほど汎用性や知名度はない)。また、上述の親バカっぷりもよくネタにされ、同じく星梨花と絡みが多くロリコンの風評被害を受けている桜守歌織らとセットで扱われることもある。
関連タグ
アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ Blooming_Clover