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Clover(アイマス)

3

くろーばー

本記事では、漫画「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」に登場するアイドルユニットについて記述する。

あなたの隣に咲いてます 「Clover」です!

曖昧さ回避

CLOVER / クローバー

概要

 アイドルマスターミリオンライブ!」の漫画「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」において登場する4人組のユニット。

 タイトルにもなっている通り、本作の主役となるユニットであり、ストーリーの本筋はこのユニットを中心として動くことが多い。

 第8話(2巻)にてミリオンスターズ第2弾のユニットの一つとして結成された。

 1stシングル「Clover Days」が第18~29話(5~8巻)のどこかで発売されており、デビュー以降ライブやメディア出演などの活動を精力的に行っている。

メンバー

メイン記事「Blooming Clover」の記事備考
矢吹可奈矢吹可奈(Blooming_Clover)
北沢志保北沢志保(Blooming_Clover)リーダー
箱崎星梨花箱崎星梨花(Blooming_Clover)
高坂海美高坂海美(Blooming_Clover)

呼称表

※主なもののみ記載。また、「Blooming Clover」以外での志保→可奈の呼称については「かなしほ」を参照。

呼ぶ/呼ばれる可奈志保星梨花海美
矢吹可奈志保ちゃん星梨花ちゃん海美ちゃん
北沢志保矢吹さん(~第18話)→可奈(第18話~)星梨花海美さん
箱崎星梨花可奈さん志保さんわたし海美さん
高坂海美かなりんしほりんせりりん

メンバー選定の経緯

 第8話でプロデューサーが百瀬莉緒らに、第6話のステージデビューにおいて予想以上のパフォーマンスを見せた可奈、志保、星梨花の3人を同じユニットに入れたらどうなるか見たかった、そしてまだまだ実力不足な3人をサポートするためにダンスの高い実力を誇りまた印象に反して周囲にも気を配っている(第4話で志保の体調の異変に気付くなど)海美を「お姉ちゃん」の役割として加えたと語っている。

楽曲

  • Clover Days
    • 『Blooming Clover』5巻限定版CDに収録。作中では第18話(5巻)と第30話(8巻)で歌っている。詳しくは楽曲記事を参照。
  • Believe Clover
    • 『Blooming Clover』16(最終)巻限定版CDに収録。詳しくは楽曲記事を参照。
  • いっしょ
    • 『Blooming Clover』16巻限定版CDに収録。既存曲のカバー。

 直接ユニットとして登場はしないが、メインが可奈(2周目)のメインコミュ第58話ではこの4人が全員登場するなど、メンバー間の絡みが以前よりやや増加している。

ストーリー(「Blooming Clover」)

 結成は第8話だが、便宜上結成以前のメンバーの動向についても記載する。

 各アイドル個人の事象については上述の個人の記事も併せて参照。その他、2名以上が関与しない事項は一部省略する。

 ※物語の根幹に関わるネタバレを大量に含みます。ご注意ください。

第0話

 志保、星梨花、海美の三者が出会う。

 ミリオンスターズの懇親会で、個性的な面々を前に興奮を隠しきれない星梨花、ダンスの高い実力を見せ星梨花らとはしゃぐ海美に対して志保は「なんで笑ってるの?」と言い放つ。自身の仕事が終わると記念撮影や懇親会にも参加せず帰る志保に対し、星梨花はどこか気掛かりな表情を見せるのであった。

1巻

第1話

 可奈と志保、可奈と海美が出会う。

 劇場に初めてやってきた可奈に対し劇場を案内する海美。屋上に来た2人は広場で自主練する志保を発見する。

 その後、志保と海美を含めたメンバーの前で自己紹介として1曲歌った可奈。歌唱技術は拙いながらも、可奈の楽しそうな気持ちが伝わってくる歌ということで海美を含む面々には好評だったが、志保は「なぜあの実力で笑っていられるのか理解できません」と断じる。しかしその場でプロデューサーは志保に可奈の指導係を命じ、以降2人は劇場内で行動を共にすることになる。この時可奈は「可奈」と呼んでほしいと志保に言うも、このような事態になったことに苛立ちを隠せなかった志保は「矢吹さん」と呼ぶことになる。

第2話

 可奈と星梨花が出会う(が、作中描写での初対面時に既に可奈は星梨花の名前を知っていたため、第1~2話の間で既に顔を合わせていた可能性が高い)。

 しばらくの間、志保達の下でレッスンを積んだ可奈。その後、劇場公演に1組目のメインとして海美、2組目のバックダンサーとして可奈、志保、星梨花が参加する(可奈はこれが初参加)。開演前は楽観的な態度を見せていた可奈だったが、(音響トラブルによりリハーサルができなかったこともあって)ステージ上の雰囲気に適応できず、志保を巻き込んで転倒してしまう(因みにこの時星梨花も転倒していた模様)。早く一人前になりたいのに自分のパフォーマンスを邪魔された志保は可奈に激しく憤り、可奈の謝罪もろくに受け付けない。

 落ち込んでいた可奈は、屋上で星梨花を発見する。星梨花がライブのことを良く分かっていなかったことを知った可奈は、この後行われる765PRO ALLSTARSの公演を観に行こうと提案する。

第3話

 開演前、星梨花は可奈に、自分は過保護に育てられてきたあまり世の中のことをあまり知らず(前話で缶飲料の開け方を知らなかったように)、自分の知らない世界のことを知りたくなって知人の紹介でオーディションを受けたことを語る。

 そして先輩のライブを観た可奈は、ステージに立つのはまだ怖いながらもみんなと一緒にアイドル活動をするために頑張ることを決意する(恐らく星梨花も同様)。

第4話

 プロデューサーから、再来週の定期公演で可奈、志保、星梨花の3名から2名をステージデビューさせること、その為にオーディションを10日後に開催することが3人に通達される。

 集中する為に一時的に可奈の指導係を離れる志保、初めての真剣勝負の体験に高揚する星梨花。歌の実力に不安を抱える可奈も、他のメンバーの助けを借りて練習を重ねる。

 迎えたオーディション当日。3人の応援に訪れた海美だったが、志保の顔色が悪いことに気付き、体調を心配する。

 本番では、星梨花は今までになく堂々とした姿を見せ、志保も遜色ないパフォーマンスを見せる。そして可奈も、練習の甲斐あって目覚ましい歌唱技術の向上を見せ、一同を驚かせる。

 審査の結果、星梨花と志保が合格。しかし、力及ばず落選した可奈も笑顔を見せていた。それは、歌が大好きなのに上手く歌えないことを嘆いていた自分が、初めてここまで上手に歌うことができたから、そしてこれからも大好きな歌を素敵に歌えることの喜びを噛み締めていたからだった。

 ステージデビューが決まった志保にもエールを送る可奈だったが、オーディションに落ちた可奈の一切落ち込んだ表情を見せない様子を見た志保は――

 「矢吹さんは なんで笑ってられるの? …なんで?」

 「私には わからないわ」

 と言い残し、体調不良でその場に倒れる(オーディション前に海美が憂いた通りの結果になってしまった)。

2巻

第5話

 過労と睡眠不足によって倒れた志保のステージデビュー延期と可奈のオーディション繰り上げ合格が決定するが、志保の代役を命じられた可奈の答えは「イヤです!!」。それはずっと努力していた志保がステージ上でとびきり輝く姿を観たいからであった。可奈の熱意にプロデューサーも折れ、志保の予定通りのデビューが決まり、星梨花は志保のサポートのため、可奈はバックアップ要員として猛練習をすることになったのであった。2日間に渡る特訓を越え、公演当日を迎える。

第6話

 公演当日、別枠で出演の海美らが見守る中、志保と星梨花は共にデビューステージに立ち「L・O・B・M」を歌う。

 序盤、志保は硬さからか思うようにパフォーマンスができないでいたが、間奏中星梨花に促されて1階席の最後方を見ると、そこでは可奈が他の観客と同様にペンライトを振って応援していた

 第5話でPに「イヤです!!」と言い放った時から(一旦自分の夢を差し置いてでも)志保をサポートすることだけを考え、この日も「今日は私の夢を叶えるより大事なことがあるんです」と言っていた可奈。その可奈が必死に応援する姿を見て、志保も本来のダンスのキレを取り戻す。

 曲終了後、可奈は2人の姿に感動しつつも、自分がその場にいないことに寂しさを覚え、目に涙を浮かべる。すると舞台袖では可奈の献身的な姿を朝から見ていた徳川まつりが、海美らと共に可奈を出演するよう頼み、Pも渋々ながら承諾したことで可奈のこの公演でのステージデビュー(※この時点から僅か30分後)が決まる。

 海美に連れて来られた可奈、戻ってきた志保と星梨花は事の顛末を知るが、可奈は第2話での失敗を思い出し、ステージの恐怖に怯える。すると志保は可奈の手を握り可奈を落ち着かせ、更に自分が可奈とステージに立つことを決める。

 また、星梨花も一緒にステージに上がりたかったが、極度の疲労のため、頭部の髪飾りを可奈に託し、ステージからの素敵な景色を楽しんでほしいと可奈に言う。

 そしてエンディングで可奈と志保は共にステージに立ち、再度「L・O・B・M」を歌う。可奈も序盤は緊張していたが、横にいる志保のお陰か徐々に余裕を取り戻し、他のアイドルやファンへの感謝を込めて歌い、2人は会心のパフォーマンスを見せる。

 終了後、可奈は志保に(客席での)応援が届いていたことを知り泣きだす。何故そんなことで泣くのかと当惑する志保だったが、無邪気に喜ぶ可奈の姿を見て、うっすらと笑みを浮かべる。

 かくして、第2話以前でデビューしていた海美を含め、4名全員のステージデビューが完了した。

第7話

 冒頭、テレビでの菊地真の姿に感化された海美は、駅から劇場までの300m強を星梨花(37kg+衣服+鞄)を肩車して走ってくるという女子離れした体力を見せる。また、やたら走る海美についていくようになった星梨花も体力が付いてきたことを志保は感じ取る。

 大神環の衣服を裁縫で修復した志保を見て海美は女子力の高さを羨ましがり、星梨花も志保の大人っぽさを羨ましく思っていると話す。自分が羨ましいと思っていた2人にそう言われ照れを隠せない志保に対し、星梨花は志保が最近変わったことを指摘し、更に以前の一生懸命な志保も凄いが今の優しくなった志保も大好きであると言う。志保も自分が揺らぎつつあることを自覚し始め、そしてその原因として可奈を意識するようになる。

第8話

 青羽美咲の口から新ユニット3組が発表され、「Clover」が結成される(メンバー選定理由は前述の通り)。リーダーは他の3人の推薦、そして志保本人の「最上静香のようにリーダーとして早く成功を収め一人前になりたい」という意向もあって志保に決まり、1ヶ月後のショッピングモールでのデビューライブを目標に、活動を開始することとなる。また、可奈が「Cloverのうた」を作詞作曲し皆で歌おうと言い出すが、乗ったのは星梨花だけであった。

 翌日からダンスレッスンが始まるが、海美の体力やスピードに3人はろくについていけない。トレーナーは海美に動きを抑えるよう言うが、志保はダンスのレベルを落としたくないと言い、以降も海美を基準としてダンスを仕上げていくこととなる。

3巻

第9話

 海美の個人回。

 この日もレッスンが行われるが、相変わらず海美と他の3人の差は歴然。特に、(Cloverのみならず今回デビューの3ユニットでも)最年少のため、体力面でどうしてもディスアドバンテージがある星梨花は辛そうな様子を見せ、海美についていけないことを詫びる。

 帰り道、星梨花について心配するも良い対策を思いつかず悩む海美だったが、かつてのバレエ講師と会ったことで解決策を得る。

 翌日、劇場で星梨花は海美に「秘密特訓」に呼び出される。それは昨日先生から教わった「アクティブコンディショニング」(正しく息を吐く練習)であり、ダンスに集中し過ぎるあまり呼吸もまともにできていなかった星梨花にとってうってつけの練習であった。

 その後の週末(ライブ3週間前)、Cloverら4ユニット(静香を除く)は合同で天海春香とレッスンをすることになる。

第10話

 レッスンの最後に各ユニットで「Brand New Theater!」の試演をすることになったが、主に春香の前で良い所を見せようとした可奈のせいで不甲斐ないパフォーマンスを見せてしまう。しかし他ユニットのパフォーマンスも見た志保は、逆にトライスタービジョンダブルエースと違いリーダーとしての実力や資質が欠けていたことを他の3人に謝罪する。

 その後、春香や春日未来との会話で自分の目標を固めることができた可奈はレッスンに向かうが、その途中星梨花と海美の秘密特訓(第9話~)を目撃。3人はレベルアップして志保を驚かせ、そして何より志保にもう一度笑顔になってもらうために陰で練習を積むことになる。

第11話

 母親の計らいで門限を伸ばしてもらい、志保にレッスンメニューを考えてもらい、海美と特訓を重ねることで着実に実力差を埋めていく星梨花。そして可奈も、第8話から桜守歌織高山紗代子らと声帯模写等の歌の特訓を重ねていた。

 歌織のステージデビュー公演の日、可奈は歌織と紗代子と共に「MUSIC♪」を歌い、星梨花も別枠で野々原茜らと出演する。客席で観ていた志保は歌織らのお陰で可奈が第6話時点から着実にレベルアップしていることに驚く。

 また、星梨花も実力を付けているものの、3人に比べて自分はCloverの力になれているのか、頑張る以外にできることがあるのかを悩むようになっていた。

4巻

第12話

 ユニットデビューライブ1週間前、通しリハーサルが行われるが、志保は弟(北沢陸)の看病のため遅刻。星梨花も第11話で抱えた不安を拭えないままだった。相変わらず3人は海美のダンスにはついていけていないが、パフォーマンスの質を落とさないため、海美に常に全力で踊るよう志保は頼む。

 そして始まったリハーサル。ところが、3人は海美についていくことができ、4人は調和のとれたダンスをすることができる。流石におかしいと勘付いた志保は息を切らしながら海美を問いただすが、海美は3人と楽しく笑って踊るために考えた今の全力がこれだと言う(3人と動きを合わせる為に自分の動きを抑えめにしていた)。

 しかし志保は息を切らしながら「なんでわかってくれないの…!」と全力を出してくれなかった海美に戸惑いを隠せず、続いて今のダンスでさえ「息が乱れる私"たち"だけど――!!」と思いながら顔を上げるが――

 可奈と星梨花の息は全く上がっていなかった。

 それぞれ海美、歌織や紗代子の下で特訓を重ねていた星梨花と可奈に対し、第9話頃から家事の為に練習時間が確保できていなかった志保。練習で力をつけてついていくタイプの志保が後れを取るのは必然であった。情けなさを感じた志保は、再び3人に謝る。

 また海美も、本気でパフォーマンスの質を上げたかった志保の気持ちを踏みにじった自分の過ちに気付き、大好きなダンスで人を傷つけたことに涙を流す。更に志保を歌って励まそうとした可奈のことも志保は突き放してしまい、4人は互いが互いを想うばかりにバラバラになってしまう

 星梨花も自分の無力さに存在意義を疑うようになり始め、結局、その日はCloverは一度も満足なパフォーマンスをすることができずにリハーサルを終える。

 翌日、家庭でも陸と一悶着あった志保は、いつもの時間になっても可奈との自主練に現れず――

第13話

 冒頭、志保がその日の朝から失踪していることが発覚。豪雨の中、3人を含めた多くのアイドルらが約3時間に渡って近辺を捜索するが、発見できなかった。

 プロデューサーは解散を命じるが、可奈はある場所へ向かって劇場を飛び出す。それは、いつも2人で自主練していた広場。

 志保はその日の朝の出来事などがきっかけでアイドルを辞めることを決意しており(詳細)、その意向をPに伝える為に劇場近くまで来ていた。しかし、ある気持ちが足を引っ張り、その場に立ち尽くす志保。そこに可奈がやって来る。

 志保は可奈に「これ以上活動を続ける自信がなくなった」と、アイドルを辞めることを仄めかす。それを察した可奈は、ある曲を歌い出す。

 Dreaming! 新しい世界へ…」

 「Dreaming!」は、可奈らが受けたオーディションの課題曲。それを歌うことで、志保に初心を取り戻してほしい、志保にもう一度笑顔になって欲しいというのが可奈の願いだった。

 

 そして可奈が劇場を飛び出した頃、劇場では海美が星梨花に帰るよう促すが、前日(第12話)に「そこにいることの意味」を松田亜利沙から教わった星梨花は、志保が帰ってくれば紅茶を淹れたりタオルで拭いたりできるといい、Cloverの一員として「志保さんのためにできることが少しでもあるなら」、誰に叱られようとも「わたしは帰りたくないです!」と言い放つ。恐らくこの時門限は既に過ぎているはずであるが、星梨花にとって何よりも大切だったであろう存在の親よりも大事な存在ができたという、星梨花の心境の変化を表す一幕である。

 その言葉に海美も目を覚まされ、星梨花と2人で再び志保を捜索しに出て行き、可奈の歌声を聞きつけて可奈と合流する。

 前日に志保を傷付けたことを深く後悔する海美は、もう一度志保を笑顔にするために、全力で「Dreaming!」のダンスを舞い踊る。星梨花も志保の為に傘を差し、一緒に「Dreaming!」を歌う。

 いっしょに、いくよー!」

 

 3人の姿に、志保は幼少期に抱いていたアイドルへの憧れを思い出し、「アイドルをやめたくない!!!!!!」との結論に至る。

 その未熟さが故に一度は空中分解しかけた4人だったが、歌やダンスで人の心を動かし、一人の人間の人生を変えたという点において、一人前のアイドルとしての一歩を踏み出したとも言えるシーンである。

 翌日、志保は前日の失踪の事を全体に謝罪。そして、プロデューサーには今後も迷惑を掛けるかもしれないが活動を続けさせてほしいと言い、3人に家庭の事情を打ち明ける。

 志保が家事とレッスンを両立させるためにどうするか皆で考えていると、星梨花がある妙案を思いつく。

 それは志保の家で合宿をすることだった。

第14話

 ライブまであと4日、合宿最初の朝を迎える。起床→朝練→朝食→学校→劇場レッスン→陸のお迎え→夕食→夜練→就寝というハードスケジュールであったが、他のアイドルらからの差し入れもあって着実にこなしていく。

 あと3日となった日。この日は所恵美横山奈緒も夜練に訪れており、終了後に神妙な顔つきを見せる志保。一同が泊まりに来たこと自体はともかく、周りの人物がこれほど優しく接してくれることに志保は戸惑いを抱いていたのであった。

 「みんなしほりんが大好きだからね」と強引に志保の頭をグシャグシャと撫でる海美。しかし、志保は父親に失踪された経験から、「私は誰かに 優しくされることが苦手なんです!」と海美を遠ざけてしまう。

 そんな志保に海美は、自分もロシアに渡航した姉と別れたことが寂しかったことを思い出しつつも、人生って楽しい!という「想い出」を残すことが大切だと語り、これからの未来でまた大切な人とお別れすることはあるだろうけど「今は うれしかったら笑おうよ」と言い、志保も直前に水瀬伊織に言われた「仲間に頼るのは弱さとは違うの」という言葉を思い出して皆にその身を委ねることを決めた。

5巻

第15話

 ライブ2日前、可奈と志保がランニングに取り組む。その直前、可奈はステージに立つのはちょっぴり怖いけど、それでもアイドルは思っていたよりずっと楽しいものだった、アイドルになって良かったと、成長を感じさせる心境をPらに述べる。

 その後、海沿いを走る可奈と志保は、互いに屈託のない笑顔で接する程の関係になっていた。

 ライブ前日、合宿は終了となり、3人は北沢家から引き揚げる。可奈が衣類を置き忘れてしまうが、次回以降のお泊まりの為にそのまま置いておくこととなった。

 そして、運命のユニットデビューライブ当日を迎える。

第16話

 オープニングとしてライブに登場した野々原茜白石紬の出番を皆で見守る。

第17話

 ダブルエース~トライスタービジョンの出番中、4人は最終確認に臨む。

 そして出番の直前。可奈・星梨花・海美の緊張が極限に達する中、志保は「失敗の許されないユニットデビューライブ 緊張して当然だと思う」と口を開く。しかし…

 志保「でもそれは1人だったらの話

 志保「Cloverは♪

 海美「4人で♪

 星梨花「1つ♪

 可奈「Cloverはぁ♪ 4人で1つ♬

 4人「ファイト オーー♬

 

 第8話で可奈が作った曲「Cloverのうた」を、志保が先導する形で、初めて4人一緒に歌ったのである。

 あの日から1ヶ月、様々な経験を越えて揺るぎない絆を獲得した4人は3組目のステージに上がり、志保の「私たち『Clover』はじまりの1曲 聴いてください」の言葉と共に歌い始める。

第18話

 時は流れ、最後のMC。志保は最後の言葉として、自分が今日ここに立てたのは、他のアイドル、P、スタッフ、ファン、家族と共に「仲間のおかげ」であると言い、これからも助けを借りながら一人前のアイドルになることを誓う。3人が感動のあまり抱きついてきたため締まらないMCになってしまったが、改めて志保は最後の曲の名を告げる。

 Clover Days

 自分が夢見た、楽しく笑っていっぱい踊るアイドルになれた喜びを噛み締める海美。

 迷いを振り切るきっかけの言葉を与えてくれた亜利沙に感謝する星梨花。

 みんなのお陰で上手に楽しく歌えるようになった歌を届かせるべく歌う可奈。

 そして、昔と変わらない弱い自分のままでも、今は「仲間」がいる志保。

 1人1人は小さな星でも、手を取り合えば満天の星空を作れる。

 1人では進めない「絶望」も、4人でならば「希望」に変わる。

 4枚の葉が集まれば「希望」の象徴になる、それが「Clover」。

 自分たちの生き様を観る者全てに刻み付けたCloverの最後の1曲も、終わりに差し掛かる。

 その時、可奈達はあるものを発見。可奈はすぐに志保に伝える。

 その視線の先にいたのは、満面の笑みを浮かべる志保の母親と陸。

 「家族を笑顔にする」という目標にたどり着いた志保、そしてCloverは、大盛況のライブを締め括ったのであった。

 

 ライブ終了後、志保はメンバーの3人を呼び止める。

 まず海美に、迷惑をかけたことを詫び、自分たちを引っ張って行っていた海美は「まるでお姉さんのよう」だったと伝える。第8話で「お姉さん」としての役割を期待されてこのユニットに投入されたことを聞いていた海美は、その言葉が志保の口から出たことに感激する。

 続いて星梨花に、第13話で志保を劇場で待つといって聞かなかったことに感謝し、星梨花がいなければCloverは今日笑顔でいられなかったと言い、「本当にありがとう」と礼を言う。自分がCloverの力になれた、居場所を見つけることができた星梨花は、大粒の涙を流す。

 そして可奈には、思い出が溢れ出し言葉に詰まっていたが、第1話のことを思い出し「これからもアイドルがんばりましょうね 可奈」と一言だけ告げたのだった。

 なお呼称が変わったことには星梨花と海美はすぐに気付いたが、可奈は最終ページの最後のコマまで気付かなかった模様。

第18.5話

 7月のある日、劇場の控え室でうたた寝をしていて起きた志保の元に可奈がやってきて、美咲が描いた2人のクリスマス衣装の図面を見せる。クリスマス公演の話題になり、志保は「メリー」を可奈と一緒に歌うところを想像するのだった。

 そして本話公開の2日前の2018年12月25日、シアターデイズで…

6巻

第19話

 ユニットデビューライブから2週間。CloverのWebラジオ「くろらじ」が新たに始まるなど活動の幅を広げるが、初回の収録でゲストの星井美希秋月律子の前でグダグダな所を見せてしまい、他のユニットに比べて失敗も多いことから、「『Clover』をどんなユニットにしていきたいか」「アイドルとしてさらに前に進むにはどうしたらいいか」を考えることをこの夏の課題として律子に課される。

 その後Pから「1週間連続公演」の発表があり、Cloverは1日目に「Clover Days」のCD発売の記念公演として出演することが決まる。

 再び与えられた4人でのステージの機会に、星梨花・海美は意気込み、可奈も歌の練習を頑張る決意をしたのだが、その直後、志保は可奈に歌の練習や勉強の禁止を言い渡したのだった。

第20話

 宮尾美也の淹れたお茶を一同と共に飲む海美と可奈だったが、前話から1週間が経過し、未だ歌えないことに痙攣が止まらない可奈。しかし、志保の意図を汲み間違えた可奈は、海美を連れて歌のレッスンを再開する。

 5日後、「くろらじ」の収録で4人が集う。収録後、可奈は一段と上手くなった歌を志保に聞かせるが、志保は「前より悪くなった」と言いすれ違いが起こった2人はそのまま大喧嘩に。心配する星梨花と木下ひなた(収録にゲスト参加)をよそに、海美は大した喧嘩ではあるまいと冷静だったが、可奈がスタジオを飛び出していった後、志保の「可奈はいなくなりませんよね…?」という台詞に事の重大さを察し慌てて志保を宥める。

 一方で星梨花とひなたは可奈の元へ。可奈は「志保ちゃんにひどいこと言っちゃったな…」と後悔し涙を流していたところ、ひなたが歌い出した素朴で温かな歌に荒んだ心が癒されていった。

 可奈らは更に夕暮れの劇場で、演技に悩む恵美と合流。うまく歌ったり演じたりしようとするのが間違いなのでは?と可奈が勘付いた頃、双海亜美双海真美が一同の前に現れる。

第21話

 翌日、可奈・星梨花・海美・亜美・真美・田中琴葉・恵美・島原エレナの8人はゲームセンター、次いでカラオケ店へ。

 可奈は亜美らに促され2曲を歌うが、うまく歌えた1曲目よりもまだうまく歌えないが好きな曲を歌った2曲目の方が評価が高いことに驚き、星梨花と海美も後者を評価する。

 更に海美から、志保は大切な人と別れることがトラウマになっているにもかかわらず、勇気を出して可奈に厳しいことを言ったのではと聞かされ、可奈は志保に歌を届けるため改めて亜美らに助力を依頼する。

第22話

 休日の志保と陸の元にを可奈・星梨花・海美・亜美・真美・琴葉・エレナが訪れ、可奈は亜美たちと考えた「相手の心に響かせる歌い方」に則って、心をこめて志保に歌を届ける。志保は「あいかわらず気持ちばっかり先走った歌」ながらも「他の誰にも歌えないあったかくてまっすぐな」可奈の歌であることを評価し、更に可奈が第21話のゲームセンターで獲った猫のぬいぐるみを渡したことで仲直りを果たす。

 2日後、海美は佐竹美奈子と美也に「弟子入り」を志願していた。

7巻

第23話

 6巻の可奈と志保の間の一件に対して何もできなかったことを悔いていた海美は、美奈子や美也の下で家事の修行などに励み、女子力を高めてより「Cloverのお姉ちゃん」に相応しい存在になろうとしていたが、うまくいかず。数日後、志保や海美等が出向いた仕事においても、海美はぎこちない動きしかできず、やる気が空回りしていることは誰の目にも明白だった。

第24話

 前話の仕事の後、百瀬莉緒らの計らいで急遽大学生サークルのヒーローショーに参加することになった志保や海美。志保は演技が初めてだったが自分でも気づいていなかった才能を発揮し、海美も持ち前の身体能力でスーツアクターとしてショーを盛り上げる。

 その後、トラブルで莉緒が倒れショーは一時進行不能となるが、そこにたまたま来た可奈の「がんばれー!」という一声をきっかけに沸き起こった声援で莉緒は再起。海美は姉の「支えたり支えられたりしてできることもあるのよ」という言葉を思い出して這這の体の莉緒の演技を最大限サポートし、ショーは成功を収める。

 終了後、志保は「演技」というジャンルの仕事に対して味わったことのない充実感を感じる。また、海美は自分が「みんなで何かをするのが好き」ということに気付き、お姉ちゃんとしては相応しくないかもしれないが皆に今後も助けを借りていいか可奈に問い、可奈は笑顔で承諾するのだった。

 数日後、星梨花が家出する。

第25話

 星梨花の家出の原因は、父親がアイドル業に対し理解を示してくれなかったからであり、父親の言うことは聞かなければならないがアイドルも続けたいという板挟みから逃げ出してきてしまったのであった。

 一方で劇場の志保は、星梨花の父親がPと面会し、星梨花のアイドル活動の停止を申し入れしているところを目撃する。しばらく会話を陰から聞いていた志保だったが、父親の「星梨花はまだ弱くて小さな子どもなんです」という言葉に我慢ならず、2人が話す部屋に突入する。

第26話

 Cloverで最年少ながら鍛錬を重ねて自分たちについていき、第13話では自分にアイドルを辞めさせないために意地を通してでも自分を迎えに来た星梨花の姿を見てきた志保は「あんなに努力家で芯の強い子はいません」と父親に抗い、なおも引き下がらない星梨花父にかつて星梨花らが自分を支えてくれたように、星梨花が悲しむときは自分たちが星梨花を支えることを誓う。部屋の外で聞いていた静香や歌織、そしてプロデューサーも同調し、一旦結論を保留させることに成功する。

 一方でジュリア行きつけのライブカフェに移動した星梨花は、星梨花の母親経由で事の顛末を聞いた志保から電話を受け、「勝手にいなくなっちゃ…ダメでしょ」と諭される。帰宅した星梨花は父親に謝罪の後、週末の定期公演に来て「今のわたし」を見てほしいという内容の手紙を父親に書く。

8巻

第27話

 公演を観に来た星梨花の父親の元を可奈・志保・海美が訪れ、星梨花にアイドルを続けさせてくれるよう説得を試みる。更に可奈は第3話で本人から聞いた、星梨花がアイドルを目指した動機についても言及し、父親は自分の行動の過ちを省み始める。

 そして星梨花はジュリア・二階堂千鶴とステージに上がり、「スタートリップ」を歌唱。今まで父親など大切な人達と関わってきたヒトツヒトツの全てが自分を形成していると言うこと、これからも躓くことはあるけれどそれでも自分は前に進みたいという決意を星梨花達は歌い上げ、その場にいたあらゆる人物と同様に可奈達3人も瞳を潤ませ惜しみない拍手を送った。

 終演後、3人が見守る中星梨花は父親と面会。星梨花は「みんなを元気で笑顔にしちゃうアイドルになりたい」と語る。星梨花の父親はアイドル活動についての明確な返答こそしなかったが、直後に星梨花のグッズを1つ購入するという形で容認姿勢を示し、4人は安堵したのだった。

第28話

 この夏色々な経験をした4人。それを基に志保は、第19話の「アイドルとして前進する方法」「ユニットの方向性」を1人で考えていたが行き詰まり、恵美の助言もあってレッスン中に4人でそれらについて話し合う。

第29話

 前話の議論について、可奈の口から、方向性については決まらなかったが、「ちゃんと考えて行動する」「困ったらみんなと話し合う」「目の前のことを精いっぱいがんばる!」という3つの前に進む方法を固めたことが語られた。

 公演3日前、志保と海美はランニングに出る。

第30話

 公演2日前、4人は同日に出演するひなた・エミリーと共にPに呼び出され、大型台風接近のため公演1日目を中止とすることを宣告される。

 悲しみに暮れる一同。しかし、可奈は「アイドルとして私たちに何かできないですか?」と談判する。前述した3つの方針の下、このような状況下でも前に進むと決めた4人は、公演の代替企画について話し合い、公演をするはずだった日にライブシーン等を収めた動画を配信することが決まる。

 翌日(公開前日)に収録を行い、迎えた当日。4人が各々の自宅で家族と画面を見守る中、配信が始まる。動画内では楽曲歌唱の他、「くろらじ特別編」と題して公演2日目以降のメンバーや公演内容の紹介も行われた。

 そして動画の締めとして、この公演の目的だった「Clover Days」を4人で歌唱。予想外の事態にはなったが、彼女らの表情は自分達で一歩を踏み出してファンに笑顔を届けることができた達成感で満ち溢れていた。

 翌日(公演2日目)、ひなた・エミリーと共に台風一過の青空の下劇場に向かう4人。その道中でファンにその姿を発見され、動画を配信してくれたことへのお礼を言われる。

 しかしながらやはりひなたの家族など大切な人達の眼前でライブがしたかったと嘆く一同。すると、事情を聞いた律子らに、彼女らがその日のテレビ番組収録で獲得していた「旅行券」をプレゼントされる。

 4日後(公演6日目)、4人とひなた・エミリーは、北海道の空港の到着ロビーに立っていた。

9巻

第31話

 Clover及びひなた・エミリーの計6人は、ひなたの地元の町の神社で行われる夏祭りにゲスト出演のオファーを受け、2泊3日で北海道を訪れていたのだった(ひなたは、このような展開になったことにひなたの祖母が介入したからではと推測している)。

 空港の駅から通勤型電車乗換駅へ、更に特急ひなたの祖母の実家の最寄り駅に到着した一同。そこではひなたの農園に勤める男達が待機しており、一同は彼らの運転する車で宿代わりとなるひなたの実家に向かう。その途中、自然豊かな農地や雄大な湖の光景に感嘆の声を上げる一幕もあった。

 そしてひなたの実家に到着した一同は、ひなたが祖母と再会を果たしたのを見届け、更になし崩し的に歓迎会に参加させられる。可奈や海美はもとより志保も絶品の料理に舌鼓を打ち、そして翌日に備えて就寝した。

第32話

 夏祭り当日、可奈と星梨花はエミリーと共に本番直前の少しの間だけ夏祭りを回り、かき氷や綿あめなどの定番の屋台の食べ物を楽しむ。

 その間、海美と一緒にいた志保は、ここ数日間のことなどを思い返し、ずっと悩んでいた「『Clover』で目指したいものを見つけたかも」しれないと海美に語る。そして可奈達が帰ってきたところで志保はメンバーを集め、自分達を応援してくれる人達のために「笑顔や希望をみんなに届けられるユニット」を目指すところとすることを提案。3人も同意し、そしてステージの冒頭の自己紹介にて、4人は前口上を初披露する。

 地面に凛と咲く白詰草のように、みんなに笑顔と希望を届けられる、そんなユニットに――

 あなたの隣に咲いてます 『Clover』です!

第33話

 普段とは全く異なるステージながら、楽しんで歌い踊る可奈と海美、そしてこの道を選び綺麗な景色を見れたことを感慨深く思う志保と星梨花。

 公演は大団円を迎え、満月の下で喝采を浴びながら6人は役目を終えたのだった。

第34話

 星梨花とエミリーの要望で、ひなたの実家の縁側で花火をすることになり、4人はひなた・エミリーと共に花火を思い切り楽しむ。

第35話

 ひなたがまだ起きていない早朝から4人は観光に出かけ、おそらく第31話で見た湖の湖岸付近などを観て回っていた。しかし、エミリーから可奈のスマホに「これから木下家の運営するりんご畑を観れる」という旨の連絡が入り、皆興味があったため木下宅に戻り、作業着に着替えてりんご畑に足を踏み入れる。

 太陽の下、緑一面の地面に寝転がる一同。志保はその地面が、自分達のユニット名の語源の「クローバー」で覆われていることに気付く。ひなたは、土壌を肥沃にしりんごの木々の成長を促進させるクローバーは、みんなに元気をくれる「Clover」とおんなじだと語る。

 そしてひなたの祖母から、「人は誰かのお日様になれるんだよ」等の大切な言葉を授かった一同。少しりんごを持って帰ってもいいという話になり、大きく育ったりんごを手に可奈は「この夏で私たちも大きくなれたのかな?」と問う。

 この夏、様々な経験を通して色々なことを学び、確かに成長した4人。しかしそれはそれとして、可奈の囓ったりんごがまだ酸っぱかったように、まだまだ修行は必要なようであった。

 そしてひなたの祖母に別れと感謝を告げ、東京に戻る。

 ひなたの父親の車で空港まで戻る道中、旅行が短かったことを嘆きつつも家族の顔をそろそろ見たいという気持ちも抱いていた4人。そして、オーディションをたくさん受けることになる今年の秋の仕事、そして来年の夏のステージに思いを馳せるのだった。

10巻

第36話

 前回からしばらく経った秋、このところ可奈と志保はそれぞれ歌、演技のオーディションを複数件受けているものの落選続きであった。そんな中志保はPに頼まれ事務所におつかいに行くこととなり、劇場で会った可奈、そして福田のり子周防桃子も合流して4人で事務所に向かう。

 事務所にいたのは、あらゆる人の心を震わせる歌声を持つ765プロの歌姫、如月千早。あまり劇場に姿を見せない千早は、ASの皆が多忙になりあまり顔を出さなくなった事務所に哀愁を感じていたのだった。

 しんみりした雰囲気で劇場付近まで帰ってきた可奈たちは、豊川風花と一緒に運動していた海美、中谷育とショッピングモールに行っていた星梨花と合流し劇場に戻る。そしてその場で4人はPの口から、この秋に「765プロファン感謝祭」という事務所ぐるみで行う一大イベントの開催を知らされる。

 更に志保には待望の映画出演が決まるという吉報が届き、可奈はのり子・桃子とこの秋の間行動を共にすることで互いに学びを得てほしいとPに命じられる。

第37話

 前回の数日後、可奈・志保・海美の3人は桃子がメインとして出演する仕事にエキストラとして参加する。

 可奈は最初、カメラを意識するあまりただ歩くだけのことができず混乱していたが、第24話での経験を基にした志保のアドバイスで自然な通行人になりきることができる。

 一方で、経験に裏打ちされた桃子の高い演技力、そして下準備を欠かさず仕事に臨む彼女の真摯な姿勢を目の当たりにすることにもなるのだった。

第38話

 前回の1週間後、可奈はのり子と共に桃子にアイドルについて教える時間を設けようとしたのだが、松田亜利沙の呼びかけにより星梨花を含む多数のアイドルがその場に集まり、急遽一同は劇場のエントランスの清掃をすることになった。

 清掃が終わった頃、可奈の元に志保からのメッセージが届く。なんと、志保はこの日千早と会って色々話をしたというのだ。

11巻以降

 4人で一緒に仕事をすることはこれまでほど多くはないが、第39,40話などでユニットでの活動も今まで通り行っていることが語られ、そして第47話では実際に4人揃って複数のライブに出演する。

 詳しくは単行本発売後に追記します。

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