概要
一件ありそうでない三人に見えるが……?
注意
この記事は公式サイドが言及・認定していない裏事情のようなものを含んでいます。
なぜこの三人なのか
ミリオンライブ(グリー版)に登場するアイドルにはアイドルIDという序列が存在し、ゲームなどで37人のアイドルを一覧表示した際などはこの序列に従い、並んで表示される。
レイジュリモモの3人はこの序列の最後尾に並んで位置している。
IDが隣り合っているだけで特に共通点は無さそうな3人だが、彼女たちがプロデューサーたちからトリオ扱いされるのには深い理由がある。
トリオの所以
結論としては「この3人はミリオンライブが世に出る以前に、別のアイマスのために作られたキャラクター」であると推測されているからである。
彼女たちはミリオンライブのキャラクターとして初めて公に姿を現したキャラクターであり、その初出は2013年である。
しかし、いくつかの理由によって実際にはそれ以前に構想されていたキャラクターであることが登場してすぐにプロデューサーの間でささやかれていた。
発端は2011年に発売されたゲームアイドルマスター2において、セーブデータを管理する際に表示されるサムネイル画像に「ゲームに登場しないキャラクターの写真が表示される」という現象である。
この写真には青空をバックに「黒髪でおさげのような髪形をした女の子」と「金髪のように見える人間の頭部の一部」が写されているものだった。
アイドルマスター2はキャラクターの扱いでひと悶着あったゲームであり、当時のプロデューサーたちは「開発段階で没になった新キャラクターではないか」などの憶測を立てていた。
この時点ではそれ以上の情報はなく、小ネタとして認識される程度であった。
そして2013年、新しいゲームとしてミリオンライブが発表され、登場する新キャラクター37人が発表された。
この際、新キャラクターの中に上記の「謎のキャラクター」とそっくりなアイドルが存在していると話題になった。
写真とそっくりなアイドルは北上麗花という名前で登場。また、新キャラクターの周防桃子も写真に写りこんでいた金髪風の頭部のキャラクターではないかとささやかれた。
ここで桃子が上がった理由として、単純に髪色や髪形が似ているのと、前述のアイドルIDが麗花は48で桃子が49と並んでいたからである。
何よりも、二人の苗字が「日本海軍の軍艦の名前」と同一であるという点が大きかった。
アイドルマスターでは初期にデザインされたキャラクター達は苗字を「日本海軍の軍艦の名前」から流用しており(軍艦ルールと呼ばれる)「北上」及び「周防」はどちらも艦名として存在した。
ミリオンライブのアイドルの中で軍艦ルールに適合するアイドルは春日未来 最上静香 伊吹翼 北上麗花 周防桃子だけであり(前者3人はゲームを代表するキャラクターとして特殊な扱い)
「麗花と桃子は特殊な存在ではないか?」という認識がプロデューサーの間で広がっていった。
さらに、48、49と並んでアイドルID最後尾の50にはジュリアが存在していた。
彼女は「アイマス2の写真」にも登場せず、本名を明かさない設定であるため「軍艦ルールへの適合」もしていなかったが、アイドルIDの関連でいつからか彼女も「アイマス2時代から存在する」とされていった。
以上のことから、「この3人はアイマス2と関係のあるキャラクター」として「レイジュリモモ」の名称のトリオとして、プロデューサーたちに公然の秘密のように認識されていくこととなる。
その後
ミリオンライブが運営されていく中で。開発者へのインタビューなどから「アイドルIDはアイドルがデザインされた順番につけらている」という情報が推測できるようになった。
さらに、「(アイドルID上で先頭にある)春日未来 最上静香 伊吹翼の三人は一番最後にデザインされた」という情報も出された。
このことから、アイドルIDが最後尾にあるレイジュリモモはミリオンライブの中で最初にデザインされたこととなり、確証の薄かったジュリアも「アイマス2時代から存在説」が濃厚となっていった。
そして2023年、ゲーム雑誌の記事において、開発スタッフにより以下の発言がなされた。
- ミリオンライブのアイドルのうち、数人は家庭用アイドルマスター開発時に「イメージ」されていたこと
- 状況によっては、ミリオンライブそのものが家庭用ゲームとして世に出ていたかもしれないこと
やんわりとではあるが、10年間ささやかれた噂を初めてバンナム公式が肯定した発言となった。
明言されないものの、39人のうち誰かが別の由来を持つアイドルであることは事実のようだ。
人物
● 先ほどの通り、ミリオンライブのIDが連番になっている上一番後ろから数えた三人
● 髪色が青系・赤系・黄土に近い茶(黄)で信号機色になっている
⇒ 桃子はHN(ミリシタはN+)では黄緑に近い髪色で描写されているでそちらも該当
● 上記のイメージカラーに相してか、ジュリア→ボーカル、麗花→ダンス、桃子→ビジュアルと見事に割れている
⇒シアターデイズではジュリアと桃子がフェアリー(青属性)と被ってしまい割れがなくなったが、麗花がエンジェル(黄属性)になり全員の属性色が変わったと言う特徴がある
● 765プロではおなじみの戦艦ルールが守られていた可能性がある。
⇒麗花は北上、桃子は周防ではあるが、ジュリアは該当なし。この時点で…とは思うが亜美真美から「ぷぅちゃん」と呼ばれている。…そのぷぅちゃんが某サンダースであったとしたら、熊野として戦艦が成立する事になる
(※ 公式から直接アナウンスがあった訳でないのでジュリアの本名関連はあくまで現時点では“憶測”の域である事をお忘れなく)
● Brand New Theater!のCD版ジャケットが麗花→ジュリア→桃子と斜め並びになっていた。恐らく偶然だとは思うが……
他ユニットとして
レイジュリとも言われるほど麗花とジュリアの絡みは多い。(LTD、BlueMoon Harmonyの「アクアリウス」)
一方二人と桃子の絡みは少ないが、ジュリアと桃子は一度THE@TER ACTIVITIESで共演している
関連タグ
アイドルマスター アイドルマスターミリオンライブ!/シアターデイズ
ひびたか 元々はアーケード版の没キャラだった。
Zエンド 没データ関連
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そして時は流れ2021年11月26日、噂レベルであった情報が確信へと変わる出来事が発生した。
2010年に作られたアイマス2の体験版(兼試作品)のデータファイルからレイジュリモモを示すデータが見つかったのである。
ことの発端はXbox360版アイドルマスター2体験版のROMファイルが流出したことである。
この体験版は「東京ゲームショウ 2010」で一般向けに試遊台として出展されていたものである。よってROMデータが一般向けにインターネットなどで配信されたことは無く、バンダイナムコ内部で保管され続けていたものであると思われる。
そんなデータが何故流出したかの詳細は不明であるが、海外の掲示板である4chanの「ゲームの開発資料や試作品のコレクションを所有していながら一般に公開しない人間」を批判するスレッドにおいて、あるユーザーが「出所不明のゲームの試作品」を大量に公開し、その中に上記のROMデータが存在したということらしい。
同時期に任天堂の社内ネットワークに不正アクセスを行い開発資料などを盗み出した事件(Gigaleak)が発生していたため、これとの関連があるとされる。
ROMデータの公開は2020年の2月29日に行われた後、これが有志により解析され2021年11月26日頃にROM内部の情報がインターネットで公開された。(ほぼ同日中に4chaでの書き込みやニコニコ動画への動画投稿で公開されている)
ROMデータを実行した際に表示される情報はTGSで遊べた体験版と同一であったが、解析により、ジュリア・麗花・桃子 (に似た別人)のデータが内部に存在することが確認された
つまり上記の「レイジュリモモの3人はアイマス2の頃から存在していた」という疑惑は事実だったのである。
解析によるとROMの中には以下のデータが残されていた。
- 未使用の3Dモデル
- 未使用のシナリオテキスト
- 未使用のボイスデータ
- 未使用の楽曲の音声データ
- 未使用の背景画像
これらの情報から「未使用キャラは3人」でそれぞれが ジュリア、北上麗花そして周防凛子という名前であることが分かった。つまりレイジュリモモそのもである。
周防凛子というキャラクターはミリオンライブには登場しないが、名前が周防桃子とあまりにも類似しているし、3Dモデルが示す外見も桃子と同一であるため、彼女が周防桃子の原案だと思われる。
開発は途中で放棄されたのか、データは断片的にしか残っておらず、3人それぞれ残された情報の量に差がある。
興味深い点は彼女たち三人とも「プロデュース可能キャラ」として開発されていたことである。
以下に3人それぞのの情報を示す。
ジュリアは一番情報量が多く、顔と体の3Dモデル(私服はミリオンライブと同一)、他のキャラクターが彼女に言及するテキスト、彼女自身のコミュテキストとこれのボイスデータ、The world is all one !!の歌唱データが存在していた。
他のデータから、持ち歌としてVault_That_Borderline!が用意されていたこともわかっている。
さらに、ジュリアは現在とは喋り方は多少違うものの、ロックやバンドという単語が出たり、三浦あずさの事をあず姉と特徴的な呼称で呼ぶなど現在のジュリアと一致している箇所が多く見られ、この時点でキャラクターも仕上がっていたようである。
真美からは現在と同様に「ぷぅちゃん」と呼ばれている。また、「面白お化粧」の方法を聞かれており、現在と同様に私服ではメイクをしていたと思われる。
ジュリアには衣装データが複数存在しており、そのうちの1つはミリオンライブ!におけるミリオンドリームスの色違いである。AS13名のミリオンドリームスはアイドルマスター2におけるLUXURY衣装の色違いであるため、条件が一致する。
凛子は表情が変えられない未完成の3Dモデル(こちらも私服がミリオンライブと同一)と、The world is all one !!とビジョナリーの歌唱データ、他のキャラクターが彼女に言及するテキストが存在していた。
恐らくビジョナリーも持ち歌として作られたと思われる。
彼女のシナリオテキストは残っていないが、プロデュースで彼女を選んだ際の社長からの説明文で「彼女は幼いながら、華やかな経歴と経験を持つ、天才子役だよ」「昔は国民的ドラマで主役に抜擢されたり、華々しい活躍だった彼女だが、今は、一介のアイドルだ」「色々と事情のある子でね。……凛子君は、応接室に
いるよ。迎えに行き、今後は彼女を君が支えてくれ!」と言われており、こちらも今現在の周防桃子と全く同じ設定付けがあったようで、キャラクター自体はこちらも出来上がっていたようだ。
他のアイドルからは「ちっちゃい」「かわいい」「頼りになる先輩」などと評されている。
真美からは「りんりん」と呼ばれており、やよいからは現在の桃子と同様に呼び捨てにされている。
また、ビジョナリーのボーカル音声データのその歌声は驚くべきことに現在の周防桃子の声とほぼ同じである。つまり没になってしまったものの、CVは2013年に続投...となるわけだが推測の域を出ない。
北上麗花は3Dモデルが存在せず、The world is all one !!の歌唱データと他のキャラクターが彼女に言及するシナリオテキストが残るのみである。
持ち歌としてはLittle Match Girlが用意されていた。
プロデュースで彼女を選んだ際の社長からの説明で「彼女は優しくて、才色兼備、その上、細やかな気づかいのできる女性」と語られている。(こちらはまだキャラが固まっていなかったようだ)
一番大きな違いとしては海外暮らしが長く、日本の生活に慣れていない事とストーリー開始時点で香港に住んでいた。という事である。
現在の麗花にはそんな設定はないが、母親はオペラ歌手と本人の口から語られている為、世界を股にかける歌手なら上記の設定は没案時代の名残なのかもしれない。
なお、上記のキャラクターの特徴と母と共に海外暮らしで日本の生活に慣れていないアイドルで共通する設定を持つ詩花がおり、この設定は詩花に受け継がれたのかもしれない。
他のアイドルからは「キレイ」「いい匂いがする」「中国四千年の拳法を教えて」などと言われており、中華系の美人キャラだったことが窺える。
雪歩に「お茶ンピオン」と言っており、不思議な言葉遣いをすることは現在と変わっていないようだ。
上記にあげた「ビジョナリー」、「Vault_That_Borderline!」は2012年発売のPSP向けゲームソフトのアイドルマスターシャイニーフェスタで初出した曲ということになっている。 (シャイニーフェスタはもう一つedeNという曲がイメージソングとして使われているがこちらは没データ内には無いようだ。)
しかし今回の2010年時点の開発データ内に楽曲そのものが存在することからこれらの曲は元々アイマス2向けに作曲されたものだったことが判明した。
結局歌唱キャラが没になってしまったことで日の目見ず、2012年に再利用されることとなったようだ。
麗花の持ち歌Little Match Girlはそのままアイマス2のDLC曲として採用され、比較的すぐに流用されたようである。
以上のように相当量のデータが残されており、開発初期では彼女たちの登場は決定事項であり開発も相当段階まで進んでいたように思われる。
しかし実際に発売されたアイマス2には登場せず、新しいグループとしてはジュピターや、竜宮小町などが追加されている。
このことからアイマス2の開発は途中で何かしらの要因で登場キャラクターの変更を余儀なくされ、大きな仕切り直しが行われたと推察されている。
以上の事から【アイドルマスター本編に居たかもしれないトリオ】がこのレイジュリモモである。
余談であるが、ROMの中には未使用楽曲がもう一つ存在しており、こちらの曲名はWe_Have_A_Dreamである。
13人分の音声データとインスト音源が収められており、楽曲としては完成している。
この曲は2012年稼働のパチスロ[[アイドルマスターライブインスロット]のテーマソングとして初出となっているが、実際にはアイマス2向けに2010年以前から用意された楽曲だったようだ。
この曲が2012年に公開された時点で歌詞の内容に「以前のアイマス」っぽさがあり、当時のアイマスの世界観とは微妙にズレていたため話題になったこともあったが、作曲された時期がズレていたのなら頷ける事である。