概要
「アイドルマスターミリオンライブ!」における代表的なカップリングの一つ。
二人とも14歳で同い年。片や明るい元気っ子な矢吹可奈、片やクールでストイックな北沢志保、という対照的な組み合わせ。
一見まったくの正反対に見えるが、実は怖がりだったりという共通点もあり、持ち前の猪突猛進ぶりで志保を引っ張る可奈、実は落ち込みやすい可奈を厳しくあるいは優しくフォローする志保、などなど色々な関係を見せてくれる。ある意味王道的。
また、二人そろって劇場版アイドルマスター輝きの向こう側へ!にもバックダンサーとしてゲスト出演している。
そんな二人の絡みが初めて描写されたのはイベント「白熱!アイドルユニットトーナメント」でのこと。可奈、志保、そして双海亜美の3人でユニットを組んでおり、意気込む可奈に対して志保が突っ込むシーンが見られる。結果は惜しくも準優勝に終わってしまったが…
「恐怖!アイドルドキドキ肝試し」でも共演。驚かせる役の可奈が望月杏奈に驚いて大声を上げ、その声に志保も怯えると言った一幕があったりした。
そして、劇場版公開に合わせたイベント「出演!アイドルスペースウォーズ」では描写が大幅に増加。抱きしめたり、手をつないだりと確実に仲良くなっている描写が見られる。
また、この時からいつの間にか志保が可奈のことを「矢吹さん」から「可奈」と呼び捨てにするようになっている(後述)。ここに至るまでの間、二人に何があったのか非常に想像のし甲斐があると言えるだろう。
その後も、得意な楽器演奏を志保に厳しく指導する可奈、など新たな側面も見せている二人。
GREE版の始まった2013年から絡みの多かった両者だが、シアターデイズに入った後も供給は多く息の長いカップリングとなっており、今後にますます注目である。
呼称変更
この両者の関係が深まるにつれ、最初は「矢吹さん」だった志保→可奈の二人称が「可奈」になるという呼称の変更が各世界線で行われる。少なくとも、GREE版(2013~14年頃のイベント)、シアターデイズ(メインコミュ15話)、Blooming Clover(第18話)の3つでこれまでに起こっている。(詳細は執筆中です)
Blooming Clover
公式コミカライズの本作ではこの2人が主役である。
ストーリーの詳細は矢吹可奈(Blooming_Clover)、北沢志保(Blooming_Clover)、Clover(アイマス)を参照。ここでは2人の関係の変化について主に述べる。
可奈→志保
初めて志保を目撃したのは第1話(1巻)、劇場の屋上で高坂海美と共に志保の自主練の様子を見たのが最初。その真剣な表情に「一生懸命な人なんだね」という第一印象を抱き、同話で志保が可奈の指導係に任命されたことにも「一生懸命でカッコイイ志保ちゃんが私の指導係だなんて」と満足した様子だった。以降、立場上志保に厳しい態度を取られることが多くなるが、怯えこそすれど嫌悪感を抱くことはなく、第2話(1巻)での失敗を受けて第5話(2巻)では志保の真剣な姿勢に比べて自身の真剣さが不足していたことを志保に謝罪している。
そしてその第5話では、志保が倒れたため代役としてデビューステージに立つようプロデューサーに頼まれるが、可奈は「イヤです!!」と拒絶。それは志保の頑張りをずっと傍で見ていた可奈が、自分のデビューを後回しにしてでも志保を初めてのステージに立たせたいと思ったからであり、続く第6話(2巻)でも自分のことはそっちのけで志保のサポートに注力している。
第10話(3巻)では、主に自身のミスが原因で、Cloverのリーダーである志保が責を問われる事態に。志保にリーダーとしての実力不足を謝罪され、憧れの天海春香の前で失態を犯したことなどよりも志保に辛い表情をさせたことの方を強く後悔する。その後、春香からのアドバイスを受けた可奈は、自分が(アイドルとして)歩んできた「道」を捉え直し、その中で第6話で自分を落ち着かせてくれた志保の存在の大きさを再確認。そしてこの時、「志保ちゃんの隣に立てるアイドルとして輝ける私になりたい!!」と、自分が迷惑をかけてばかりである志保と肩を並べることができるようになることを決意する(同じ日にこれを「新しい夢ができた」とPにも言っている(第18話(5巻)))。その夢は後に第18話(5巻)で一応の成就をする。
第13話(4巻)では、失踪した志保を雨中の広場で発見。志保の言動から志保がアイドルを辞めようとしていることを察した可奈(因みにタイミング等々もあってこの決意を知ったのはおそらく可奈だけである)は、志保に「Dreaming!」(新人オーディションの課題曲)を歌う。その際に、(「矢吹さんも…(私に)幻滅したでしょ」という志保の台詞に対して)「どんな志保ちゃんでもキライにはならないよ」「私は歌と同じくらい志保ちゃんが大好きだから」「だから私は志保ちゃんといっしょに アイドルがしたいの」と、これでもかというくらい志保に対する信頼の深さをぶちまけ、そして1人のアイドルとして志保を笑顔にするために、「はじまりの歌」であるこの曲を歌ったのであった。
そんな可奈だったが、第18話でのライブの成功を経て、夏休みにもっと歌の練習を頑張ろうと思っていた矢先、第19話(6巻)で志保に歌の練習を禁止される。その理由を誤解した可奈は続く第20話(6巻)でより上達した歌を志保に聞いてもらうが、志保は約束を破ったことを激昂。志保をはじめ皆の隣にずっと立つために成長しなければいけないのに、それを邪魔されたと感じた可奈は志保と大喧嘩になり、とうとう「志保ちゃんのいじわる!」「志保ちゃんのバカ!」と、泣きながら今まで心にも思い浮かべたことのない暴言を吐いてしまう。しかし後に「志保ちゃんにひどいこと言っちゃったな…」と後悔し、周囲の助けもあって第22話(6巻)には志保の心を動かす歌を届けることができ、仲直りする。その際も「志保ちゃんはかっこよくて頑張り屋さんでしっかりしてて強くて…」と、変わらぬ信頼を置いている様子だった。
志保→可奈
初めて可奈を目撃したのは第1話の自主練中だがこの時は可奈の声を聞いておらず(イヤホンをしていた)、初めて聞いたのは可奈が自己紹介の為に一同の前で歌った時。お世辞にも音程が合っているとは言えない歌ではあるが、可奈の楽しそうな気持ちが伝わってくるという理由で周囲には好評であった中、1人だけ「アイドルなのにあの実力で笑っている その神経が私には理解できません」と突き放す。直後にPから可奈の指導係に任命されたことにも第2話回想で強く反発しており(別の理由もあったが)、可奈とは逆に志保の可奈に対する第一印象はかなり悪いものだったと言わざるを得ない。更に第2話では、楽観的な態度を取った挙句ステージ上で志保を巻き込んで転倒し、自分のパフォーマンスを邪魔してしまった可奈に対して怒りを隠せず、しばらくろくに口も利かなかった。とはいえ「ダンスはもう私よりうまいかもしれない」(第4話(1巻))等と、歌以外については一定の評価もしている。
そんな志保が揺らぎ始めたのが第5話。前話でオーディションに合格するも疲労で倒れ、デビューは白紙になり可奈が代わりに合格する。家族の為、自分の為に周囲を顧みずレッスンに没頭していた志保だったが、それが原因で逆にデビューを逃す事態になり、過酷な状況下でも周囲を笑顔にする可奈の様子を思い出して「私は間違っていたのかな…」とベッドの上で呟く。その後、上述の経緯からステージに立つことになった第6話では序盤緊張していたが、観客席の最後方でペンライトを振って自分より汗を流して応援する可奈の姿を見て気迫を取り戻し、圧巻のパフォーマンスを見せることができる。その後、可奈が成り行きからステージに立てることになった際、第2話での失敗が頭を過り恐怖で怯えていた可奈を見かねた志保は、可奈の右手を握って落ち着かせる。それはかつて自身が父親にされていたことであり、今まで家族だけに向けていた愛情を初めて可奈に向けた瞬間だった。更に終了後、自分の応援が届いていたことを泣いて喜ぶ可奈の姿に、自分の夢が叶った時より嬉しそうなことに呆れつつもうっすらと笑みを浮かべ、続く第7話(2巻)でも大神環に感謝された際に微笑んだところを野々原茜らに目撃されている。これらは「ステージ上(と家族の前)以外では笑わない」と心に決めていた志保が、少しずつ可奈の影響で揺らぎつつあることの表れに他ならず、自分でもそれを自覚している様子が見受けられる。
第13話では色々あってアイドルを辞めようとしていたところを上述の通り可奈らに救われ、第15話では可奈と一緒に笑いながら劇場の沿道を走るほどの仲になる。そして、色々な想いを背負ってライブを成功させることができた第18話では、終了後に「これからもアイドルがんばりましょうね 可奈」と、初めて「矢吹さん」ではなく(可奈の希望通りに)「可奈」と呼んだのである。
第19話では可奈が可奈らしくない歌を歌っている(想いを込めることより上手く歌うことを優先している)ことに気付き、可奈に歌の禁止を課したが、上述の通りそれが発端で第20話に大喧嘩。捨て台詞を吐いて自分の前を去った可奈を見て海美に「可奈はいなくなりませんよね…?」と零す。かつての父親のように可奈が姿を消すことを危惧した台詞だが、これはいなくなることがそれほど重大になるほど、可奈が志保にとって家族と同じくらい大切な存在になっていることの示唆でもあろう(仮に第2話時点で可奈が逃げ出していたとしても絶対にこのような台詞は出てこないはずである)。第22話でもそのことを引きずっていた模様だが、上述の通り復縁。第23話(7巻)では可奈に悪いことをしたと思っていることが明かされている。
楽曲
第1巻特別版CDにはこの2人でカバーした「L・O・B・M」、第5巻特別版CDには「メリー」が収録されている。また、同じく第5巻にはこの2人を含む「Clover」の4名によるオリジナル曲「Clover Days」も収録されている。
シアターデイズ
こちらでも仲は健在で、1周目のメインコミュ(可奈14話、志保15話)では互いのコミュに登場している。特筆すべきは2018年12月の「ミリオンフェス」にて2人がピックアップされたことだろう。クリスマスに合わせたフェスになっており、フェス開始日の12月25日には「メリー」のデュオVer.が上述のBlooming Clover5巻発売に先駆けて実装された。更にこの日は「Clover Days」の制作も発表されるなど、かなしほずくめの1日となった。
今の所イベントで同一ユニットに所属したことはないが、それぞれのユニットのコミュでゲストとして登場してアドバイスし合う様子が描かれており、お互い自分にはないものを持つ相手として信頼を置いているのが分かる。
ミリシタでの二人は、強い目的意識でアイドルとして一歩先を行く志保と、型にとらわれず自由な発想力を持つ可奈という相補的な関係が中心となっており、友人でありライバルという面が押し出されている。
シンデレラガールズのかなしほ
かなしほの組み合わせはシンデレラガールズにも存在する。
三村かな子と槙原志保のスイーツ大好きな2人である。
この2人はシンデレラガールズ劇場531話で共演したほか、後に南条光・十時愛梨・椎名法子とともにスイーツファイブなるユニットを結成している。
関連イラスト
関連タグ
アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ Blooming_Clover
矢吹可奈(Blooming_Clover) 北沢志保(Blooming_Clover)
外部リンク
主にGREE版時代のかなしほについて子細に記されている。