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箱崎星梨花(Blooming_Clover)

はこざきせりかぶるーみんぐくろーばー

本記事では、漫画「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」における箱崎星梨花について述べる。
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パパやママやみんながわたしにそうしてくれたみたいに

みんなを元気で笑顔にしちゃうアイドルになりたいんです!


本記事の概要編集

 「アイドルマスターミリオンライブ!」の登場人物箱崎星梨花の記事にて、漫画「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」についての記述があまりにも長くなるため、また記述内容にネタバレを大量に含むため、「Blooming Clover」に関する記述はこの記事に分割する。

 以下では作品の根幹に関わるネタバレを大量に含むため注意されたし。


概要編集

 ある年の春、765プロの新人アイドルオーディションを受け、合格してアイドルになった13歳の女の子。第8話からはユニット「Clover」のメンバーとなり、物語の中核をなす人物である。


 お金持ちの家に生まれ、父親に俗世間の事物との接触を制限されたため、世間知らずのまま小学校時代を過ごすといういわゆる「箱入り娘」として育つ。しかし、家や学校のような親しんだ世界の外には自分の知らない世界が広がっていると知って好奇心を抑えられなくなり、父親の反対を押し切り、知人の紹介で765プロのオーディションを受けてアイドルになった(第3話(1巻))。

 同期のアイドル達の中では年下な方であり体力面などでどうしても後れを取ることはあるが、それでも努力を欠かさず皆についていく頑張り屋さん。


 特技はずっと習っているバイオリン(第26話(7巻))。また、愛犬のジュニオールをかわいがっている。


ストーリー編集

 ※「Clover」4人全員に共通する事項についてはClover(アイマス)も参照。


第0話編集

 新人アイドル達の初顔合わせの場となる親睦会に参加。個性的なアイドル達を前に「アイドルってすごいです!」と好奇心を露わにし、高坂海美らと仲良くなるが、一方で「ここにいる人たちは馴れ合う仲間じゃなくてライバル」と言って憚らない北沢志保にも出会い、衝撃を受ける。


1巻編集

第2話編集

 自分達の1ヶ月後に劇場に合流した矢吹可奈らと共にレッスンを重ね、迎えた公演で自身3回目となるバックダンサーとしてステージに立つ。しかし、転倒してしまい、終了後失敗を悔やんで屋上で1人佇むところを可奈に発見される。

 そして、星梨花が缶ジュースの開け方を知らない、観客の歓声(コールなど)を失敗した自身への怒号だと勘違いしていたなどの世間知らずな一面が可奈との会話で明らかになり、この後行われる765PRO ALLSTARSの公演を観に行くことになった。

第3話編集

 星梨花が初めて観覧するアイドルのライブ。その開演前、星梨花は上述したアイドルになった経緯を語る。

 折って発光するコンサートライト、統率のとれたコールなどのアイドルライブの文化に初めて触れた星梨花。しかし、ASの勇姿を見ているうちに、自分達も彼女らのようなアイドルになれるかを不安に思ってしまう。

 しかし萩原雪歩の「1人ではできないことも仲間とならできるんです」というMCを聞き、ステージへの恐怖心はまだ拭えないながらも可奈達同期の仲間と共に頑張ることを決意した。

 その後、可奈と志保の自主練にも参加する。

第4話編集

 プロデューサーから、次回の定期公演でステージデビューする2人を、可奈・志保・星梨花の3人から選抜するという事務所内オーディションの開催を通達される。仲間との争いに難色を示す可奈に対し、星梨花は初体験の「勝つか負けるかの真剣勝負」に意欲を見せた。

 10日間の練習期間の中で星梨花は島原エレナに指導を仰ぐ。志保からも「舞台度胸がまだ足りない」と評される星梨花はエレナに緊張しなくなる方法を訊き、「歌とダンスを楽しんでたら緊張してるヒマない」と助言を受ける。

 そして迎えた審査本番。最初に審査を受けた星梨花は、「楽しむ」という助言を心がけて踊り切り、Pに「こんな堂々とした星梨花初めて見るな」と評価された。

 そして審査結果が発表され、星梨花は志保と共に合格し、ステージデビューの座を射止める。しかし直後に志保が過労で倒れ、現場は騒然となる。


2巻編集

第5話編集

 志保のデビューは体調不良を理由に一旦延期となるが、可奈が代役としてデビューすることを拒んだために結局元のまま(志保と星梨花がデビュー)となり、星梨花は病み上がりの志保のバックアップとして公演までの2日間猛特訓を重ねることになる。

 星梨花は家の門限があり夜遅くまで劇場に滞在することはできなかったが、ロコのタブレットを介して海美からオンラインで指導を受け、本番を迎える。

第6話編集

 星梨花は志保と共にステージデビューを果たし、「L・O・B・M」を歌う。星梨花は緊張の抜けない志保に観客席の後ろで可奈がサイリウムを振って応援していることをこっそり伝え、志保の本来のパフォーマンスを引き出すことに成功する。

 役目を終えて舞台袖に帰ってきた星梨花は、徳川まつりらの計らいで可奈がこの後ステージデビューの機会を与えられたことを知る。志保は緊張に震える可奈を落ち着かせ可奈のサポートを申し出たが、星梨花は体力の限界から流石に共演することは叶わなかった。

 その代わりに、星梨花は自分の髪飾りを可奈に託し、自分がステージ上で見た「とってもステキな景色」を可奈にも見てほしいと言って可奈達を送り出す。

第7話編集

 公演の5日後、駅で海美と会い海美に肩車してもらいながら劇場へ向かう。途中で志保を加えた徒競走になり、星梨花の体力が段々とついてきていることを志保は実感していた。

 大神環の破れた服を得意の裁縫で修復した志保に対し、星梨花は志保が最近変わってきた、前の志保も一生懸命で凄かったが今の志保も優しく柔和になって大好きだと語る。

第8話編集

 ミリオンスターズの新たなユニット3組が発表され、星梨花は可奈・志保・海美と「Clover」を結成する。ステージへの恐怖感こそまだあるが、4人で立ったステージの景色がそれ以上に楽しみだと星梨花は語り、1ヶ月後のユニットデビューライブへの意欲を見せる。

 しかし翌日以降のダンスレッスンで星梨花ら3人は海美の卓越したダンスについていけず、更にレッスン途中で星梨花は門限を理由に帰宅しなければならなくなったのだった。


3巻編集

第9話編集

 海美についていけないのは相変わらずであり、更に元々ダンスがそんなに苦手でない可奈と時間を掛ければできるようになる志保に比べ、体力面でも劣る星梨花は指導役から一番心配されていた。

 しかしその状況を見かねた海美から「秘密特訓」に呼び出され、呼吸器のトレーニングである「アクティブコンディショニング」などの練習を教わり、実力差の縮小に取り組み始める。

第10話編集

 4ユニット合同レッスンが行われるが、Cloverは相変わらず他ユニットに比べて劣るパフォーマンスを見せてしまう。

 レッスン後、星梨花は再び海美と特訓をしているところを可奈に発見される。リーダーとしての自覚が足りていなかったことを星梨花達に謝っていた志保について、この日のような悲しい顔でなく笑顔を見せてほしいと星梨花は語った。

第11話編集

 この日も海美と特訓に取り組む。また、母親が父親に交渉した結果、門限が少し延びたことが明かされる。志保や海美らのサポートを受けて、星梨花は着実にレベルアップを重ねていた。

 数日後、星梨花は定期公演に出演し野々原茜らとステージで歌う。一方で、楽しく素直に歌う可奈、しっかりした考えを持つ志保、ダンス技術が高い海美の年上3人に比べ、自分は「Clover」の一員として頑張ること以外に何かできるのかと、自身のユニットにおけるアイデンティティを疑い始めるようになる。

第11.5話編集

 永吉昴に誘われ、横山奈緒と3人で初めてのキャッチボールをする。奈緒の佐竹美奈子に関する悩みを聞き、自分も自身の悩みを人に話すのは躊躇ってしまうと語るが、その後誤解が解け2人の結束が強まったのを見届け笑顔を見せていた。


4巻編集

第12話編集

 ユニットデビューライブ1週間前、劇場で通しリハ(全体リハーサル)が行われる。

 最初のリハーサルで海美と志保がダンスの方針について対立し、自身の過ちを悟った志保が「すみません…」と謝る。現場は騒然となるが、星梨花は「今日のリハ絶対いいものにしましょうね」という志保の言葉を思い出し、「まだ通しリハの途中です」と強引にMCパートを始めてその場を収めた。

 しかしメンバー間に亀裂が入っていることは誰の目にも明らかで、休憩中星梨花は第2話と同じように屋上で佇む。


 星梨花が感じていたのは、歌やダンスで貢献もできず、今日のように皆が困っているときにも何もできないという無力感であった。そして屋上にやってきた松田亜利沙にそれを打ち明け、「わたしは 『Clover』に必要でしょうか?」という、改めて自身の存在意義を疑う発言をする。


 そんな星梨花に亜利沙は、1本1本の小さなペンライトが集まって、アイドルを照らす光の海ができることを引き合いに出し、「たとえ小さくはかないと思っても そこにいることに絶対 意味はあります」「星梨花ちゃんの輝きで救われる人もいるんですよ」という言葉を残す。この時点では星梨花はその意味を分かりかねていたようだったが――

第13話編集

 ライブ6日前のレッスン前、志保が失踪したことが発覚する。星梨花は昴と共にコンビニなどで志保の目撃情報を探したが成果はなく、再集合した星梨花達にPは「今日はみんな家に帰ってくれ」と解散を命じる。


 海美も星梨花に帰宅を促そうとするが、星梨花は帰宅を拒んだ。星梨花の脳裏には前日の亜利沙の言葉が過ったのだった。


 自分がここにいることに意味はないかもしれない。

 でも、志保がもし劇場に帰ってきたら、温かい紅茶を淹れてその冷えた体を温めることもできるし、濡れたその体をタオルで拭くこともできる。


 「わたしも『Clover』の1人で 志保さんの仲間なんです

 「ここにいることで志保さんのために少しでもできることがあるかもしれないなら

 「プロデューサーさんやパパに怒られたって わたしは帰りたくないです!


 それは、家族や周囲に守られて生きてきただけの星梨花が、その庇護を振り払って自分の手で志保を救いたいと決意した瞬間だった。


 少し前に劇場を突然飛び出した可奈の後を追い、劇場を出る星梨花と海美。

 そして公園で「Dreaming!」歌う可奈の歌声を聞きつけ、そこに立っていた志保に星梨花は傘を差す。


 「いっしょにいくよー!」


 一度アイドルを辞めることを決心していた志保は3人に手を差し伸べられ、自身のアイドルへの憧れを思い出しその決心を覆したのだった。


 翌日、志保は星梨花らに自分の家庭の事情を打ち明ける(詳細)。志保が家庭の事情からろくに練習時間を確保できていなかったことを知った星梨花は、事態を打開するために「志保の家で合宿をする」という妙案を思いつき、採用される。

 そしてその日の夜、星梨花達3人は北沢家を訪れ、志保の弟のと出会い志保の所有する熊のぬいぐるみを発見する。

第14話編集

 マーガリンを柔らかいバターと誤解しつつ、北沢家での初めての朝食を摂る星梨花達。朝食後星梨花らは星梨花の家の車で各々の学校に向かい、劇場でのレッスン後は皆で陸を迎えに行き北沢家に戻った。

 夕食の準備にも星梨花は自前のエプロン・三角巾・ミトンを持参して意欲を見せ志保を手伝い、練習後の夜は志保の部屋で志保と同じベッドに入って就寝。友達の家に外泊することも初めてな星梨花は興奮して眠れないかもと言っていたが、一日の疲れからか次の瞬間にはもう眠りに落ちていた。

 翌日も同様の合宿生活を過ごし、家に来た奈緒・所恵美水瀬伊織や陸と一緒に前述のぬいぐるみを持ち出して団欒の時間を過ごす。


5巻編集

第15話編集

 ライブ前日、合宿は終了し星梨花らは元の家に帰る。次のお泊まりの機会のために星梨花は料理の練習に意欲を見せた。

第16話編集

 ユニットデビューライブ当日。星梨花らはオープニングとして出演した白石紬野々原茜の出番を見届け、そしてステージに立ち「Brand New Theater!」を歌唱する。

第17話編集

 「ダブルエース」「トライスタービジョン」のパフォーマンス中、星梨花らはダンスの最終確認を行う。

 そしてCloverのパートの本番直前。星梨花も緊張を感じずにはいられなかったが、第8話で可奈が作詞作曲し、今日は志保が主導で歌い出した「Cloverのうた」の元に4人は結束し、ステージに上がる。

第18話編集

 時は流れ、Cloverは最後の一曲「Clover Days」を歌う。

 4人で一番の低身長・低年齢にもかかわらず、他メンバーに劣らない堂々とした姿を見せる星梨花。その胸には、第12話で星梨花を救ってくれた亜利沙への感謝を抱いていた。

 自分が知りたかった外の世界、アイドルとしての世界。それを思いっきり進んで行く決意をした星梨花は、天海春香を彷彿とさせる以下の台詞を放つ。


 「みんなの光ぜーんぶ見えていますよ!!


 亜利沙の教えてくれた、光の海を作る1本1本のコンサートライトの輝き。自分の儚い輝きがユニットを救ったように、自分達を照らしてくれる光を1つだって見逃しはしまいという、かつて儚い自分の存在意義に悩んだ星梨花ならではの台詞だった。


 ライブ終了後、志保は星梨花らを呼び止め、星梨花が第13話で自分を待ち続けると言ってきかなかったことを感謝し、星梨花がいなかったら「Clover」は今日笑顔でいられなかったと語る。

 自分の行動が確かに志保、ひいてはユニットを救ったことを実感した星梨花は、目を潤ませ満面の笑顔を見せた。


6巻編集

第19話編集

 CloverのWebラジオ「くろらじ」が開始されることが決まり、初回収録に参加する。しかしユニットの方向性がよく決まっていないことが露呈し、秋月律子からそれをこの夏ちゃんと考えるように言われる。

 その後1週間連続公演の開催が発表され、星梨花らCloverは1日目に「Clover Days」の発売記念公演として出演することが決まった。


 しかしこの頃から、父親は星梨花に度々電話をかけるようになる。

第20話編集

 可奈に歌の禁止を課した志保とその理由を誤解した可奈の間ですれ違いが発生し、くろらじの収録現場で2人は大喧嘩。可奈は泣きながらスタジオを飛び出し、星梨花は木下ひなたと共に可奈の後を追う。

 その後、同じく演技について悩みを抱える所恵美と合流し、可奈と恵美が悩んでいるところに、双海亜美/真美が登場する。

第21話編集

 翌日、亜美たちと共にゲームセンターを訪れた星梨花。例によって父親の統制によりゲームセンターを訪れたことはこれまでなく、この日も反対されていたが友達と一緒ということを理由に許可をもらっていた。ガシャポンやクレーンゲームに興味を示す。

 その後一同はカラオケに移動。そこでは可奈の歌についての話し合いなどが行われ、星梨花は「歌にとっても気持ちがこもってるところが」可奈の歌の長所だと語る。

第22話編集

 志保に改めて心を込めた歌を届ける為に志保の元にやってきた可奈に星梨花も同行。仲直りの一部始終を見届け、そして可奈のように「ちゃんと話せばきっと 想いは伝わりますよね」と、対立が段々と表面化しつつある父親を説得することを考え始めていた。


7巻編集

第23話編集

 海美に化粧をしてもらい、現在出張中の父親が帰ってきたらその顔で説得しようとするが、志保に否定される。

第24話編集

 地下鉄の駅でリュックを背負い佇んでいるところを二階堂千鶴ジュリアに発見される。

 星梨花は、家出を敢行していたのだった。

第25話編集

 第23話以降に出張から帰ってきた父親に対し、洋服のモデルとして自身が映っているファッション雑誌の写真を見せ、自分がちゃんとアイドルとしてやっているところを見せようとした星梨花。しかし、服がめくれ上がりその鼠蹊部が露わになっている写真に星梨花の父親は激昂し、「こんな写真をする仕事をするならアイドルをやめなさい」と言われてしまう。

 この写真の一件に加え、門限の厳守(第11話)、外泊の禁止(第14話)、特定の施設への出入りの禁止(第21話)など、自身が星梨花に課した制約が次々と破られたことを問題視した父親は、この時劇場でPと会っており、星梨花のアイドル活動の停止、765プロとの契約解除を申し入れていた。


 父親が自分のことを心配してくれるのは分かっているが、勿論アイドルを続けたい星梨花。どうしようもなくなった彼女は、家出という行動に踏み切ることになったのだった(但し、母親に家出先を逐一報告するという原義からは外れたかわいいものである)。

 ジュリアらの話も聞き、自分がアイドルにならなかったら父を困らせることはなかったのかも…と、星梨花は自分のアイドルになるという選択について疑念を抱き始めていた。

第26話編集

 ジュリアの行きつけのライブカフェに移動した一同。星梨花はバイオリンを借り、カフェのステージでジュリアとセッションを披露する。

 カフェのマスターとの会話で、聞いてるだけで元気になれるアイドルの歌が大好きなこと、でもアイドルに家で言及すると父親の表情が曇ることを話し、再び憂鬱になってしまう星梨花。するとマスターや紬らは星梨花・ジュリア・千鶴に1曲歌うことを勧める。

 披露後、3人を包む拍手喝采。紬は、過去はどうあれ今の自分たちは輝いているから胸を張ってほしいと言い、奈緒も今できることは今をがんばることしかないと語る。更に茜から、自分の気持ちを伝えるため父を公演に招待することを進言される。


 そんな折、劇場で星梨花の父を一旦丸め込むことに成功した志保から電話がかかる(その前にPからの不在着信もあった)。志保は家出の一件を責め、星梨花は「パパがわたしの話をきいてくれなくて」と反抗するが、志保は「勝手にいなくなっちゃ…ダメでしょ」と星梨花を諭す。

 かつて父親が失踪し、自身も第13話で一度姿を消している志保からその言葉を聞いた星梨花は事の重大さに気付き、号泣。帰宅後、星梨花は父親に謝罪した上で、茜の助言通り「今のわたしを見てもらってから これからのお話がパパとしたいです」と手紙を書き残し、父を次回の定期公演に招待する。


8巻編集

第27話編集

 星梨花は定期公演のステージに立ち、そしてジュリアの曲である「スタートリップ」をジュリア・千鶴と共に歌う。

 それは、今まで父親など大切な人達と関わってきたヒトツヒトツの全てが自分を形成していると言うこと、これからも躓くことはあるけれどそれでも自分は前に進みたいという星梨花達の決意を歌ったものだった。

 この歌唱は多くの観る者の涙を誘い、披露後には万雷の拍手が3人に送られた。


 終了後、星梨花の父が楽屋の星梨花の元を訪ねる。父は星梨花のステージを評価したものの、それでもアイドル活動に反対という姿勢は崩さなかった。しかし、父は星梨花の意志を問う。

 もちろん、これからもアイドルを続けたいと言う星梨花。しかし、星梨花の胸中はそれだけではなかった。


 「パパやママやみんながわたしにそうしてくれたみたいに

 「みんなを元気で笑顔にしちゃうアイドルになりたいんです!


 両親や周囲には色々迷惑や心配をかけたこともあったが、その恩返しとして、みんなに笑顔を届けるアイドルになることを星梨花は誓ったのだった。それまで、知らない世界を知るという目標の為に走っていた星梨花が、アイドルとしてまた一つ大きな目標を見つけた瞬間だった。


 そんな星梨花の成長した姿を見届けた父は、無言で頭を撫でその場を立ち去る。星梨花はいつか父親にも応援してもらえるアイドルになることを誓うが、父親は星梨花のグッズを一つ購入するという行動で自身の意思を示したのだった。


第28話編集

 1週間連続公演初日の7日前。ユニットの方向性について悩んでいた志保は星梨花らにそのことについて相談する。後の第29話で、この時「ちゃんと考えて行動する」「困ったらみんなと話し合う」「目の前のことを精いっぱいがんばる!」という3つの「アイドルとして前に進む方法」の方針を固めたことが明らかになった。


第30話編集

 公演2日前、星梨花らCloverにひなた・エミリーを加えた公演1日目のメンバーはPに召集され、大型台風の接近の為1日目公演を中止とすることを言い渡され、一同は悲しみに暮れる。そこで星梨花は、暴風雨の大きな音が怖いと語る。

 その後、可奈の提案を起点に公演の代替となる動画を公開することが決まり、翌日に収録を行い、本来の公演日、星梨花は母親(この時ビジュアル初公開)と自宅で動画配信を観る。


 母親にダンスがとても上手くなったことを褒められ、上機嫌の星梨花。一方で、父親は配信開始前に書斎に籠ってしまい、一緒に動画を観てはくれなかったことを少し寂しがるが、母親に「星梨花の気持ちはちゃんとパパにも届いてると思うわ」と励まされる。そして同じ頃、父親は…

 

 翌日(公演2日目)、台風一過の快晴の空の下劇場に向かう星梨花達。動画は皆に喜んでもらえたものの、ひなたの祖母など色々な親しい人の前でライブができなかったことを一同は悔いていたが、事情を聞いた律子らに、彼女らがその日のテレビ番組収録で獲得していた旅行券をプレゼントされる。

 4日後(公演6日目)、星梨花達6人は、北海道の空港の到着ロビーに立っていた。


9巻以降編集

第31話編集

 ひなたの地元の夏祭りのステージにゲスト参加するために北海道にやってきた一同。

 空港に到着し、母親に無事を連絡しようとした星梨花のスマホに1件のメールが届く。それは志保の母からであり、あくまで仕事だからと楽しむことを二の次にしている志保に「旅行をちゃんと楽しむように」伝えてほしいとのお願いだった(母親本人が直接言ってもろくに聞かなかった模様)。

 以降、第25,27話の回想にもあるように旅行慣れしている星梨花は、旅行に不慣れな志保らをリードする形で鉄道の乗り換えを含む旅程を管理し、無事ひなたの実家の最寄り駅に一同は到着。その後、ひなたの農園に勤める男達の運転する車でひなたの実家へ向かう。

 木下宅到着後は、ひなたの祖母との再会を見届け、その夜の歓迎会にも参加することになったが、星梨花は前日夜に旅行が楽しみでなかなか眠れなかった反動で宴会中に眠気の限界を迎え、可奈達より一足先に布団に入った。その直前には、テレビ通話で父親と会うシーンも描かれている。

第32話編集

 公演当日、朝から公演の練習や宣伝に奔走していた星梨花は、その頑張りを認められエミリーと共に少しの間夏祭りを回ってくることを許可される。

 第25話で語られた通り夏祭りを体験したことがない星梨花は、初めて見る縁日や屋台の並ぶ景色に目を輝かせ、また一つ知らないキラキラした世界に触れたのだった。

 そして公演の開演時刻を迎え、星梨花は5人とステージに立つ。

第33話編集

 ステージ上で志保に、綺麗な星空や笑顔の観客の前で歌えて「とっても幸せ」、そして「アイドルになることを選ばなかったらこんな素敵な景色見れなかったと思います」と語り、第25話~で悩んでいた自分のアイドルになるという選択は間違っていなかったことを改めて認識。星梨花は仲間たちと共にステージを全うする。

第34話編集

 公演後の夜、ひなたの祖母に花火をさせてほしいとお願いし、そしてひなたの実家の縁側で一同で花火を楽しむ。

第35話編集

 公演翌日、朝からCloverで湖岸に観光に行っていたが、エミリーから連絡を受け木下家のりんご園を訪れ、ひなたの祖母から「人は誰かのお日様になれるんだよ」等と金言を授かる。

 帰路に就いた際には、しばらく会っていない家族の顔が見たいという本音も漏らしていた。


10巻編集

第36話編集

 中谷育と共に登場。育はショッピングモールで配布されていた風船を持っていたが、星梨花は小学生以下ではなかったのでもらえなかったらしい。

 劇場ではPの口からこの秋の展望が語られ、「楽しい秋になりそうです♪」と期待に胸を膨らませていた。(もっとも、この10巻以降星梨花の出番はCloverの他の3人に比べやや減少することになるが…)

第38話編集

 おそらくは亜利沙の呼びかけに応じ、可奈と福田のり子周防桃子に対して行うという「アイドル授業」に顔を出す。

 一同は清掃をすることになり、星梨花は主にポスターの額磨きに参加する。天海春香に直近の目標などについて訊かれた際には、第27話で述べた「みんなを笑顔で元気にできる立派なアイドル」という目標に加え、「『Clover』で もっといろんな仕事ができるようになりたい」とユニット活動を重視していることも明かした。


11巻編集

第40話編集

 この日の午前、「くろらじ」の収録に参加する。

第42話編集

 劇場に向かう途中に可奈・海美・ロコがあまりに元気がない様子であったのを心配し、皆のために紅茶を淹れる。桃子の過去やそれを原因とする第40話で発生した仲違いの件を聞いて心を痛めるが、最終的には仲直りするところを見届けた。


12巻編集

第44話編集

 桜守歌織・ひなた・育と4人で公民館の祭りで行われるお仕事に参加。

第47話編集

 この日の「Clover」は元々午前に営業の仕事、午後に春香との劇場公演が入っていたが、可奈の合唱コンクールに参加したいという意向のため途中に可奈の中学校に寄るというスケジュールになる。

 営業を済ませた一行は中学校へ向かうが、車が渋滞に巻き込まれ、可奈は時間に間に合わない見込みになってしまう。すると学校まで走って向かうことを決意した可奈の後を志保たちと共に追い、星梨花は少なくとも3km以上の道のりを完走して学校に到着した(数百mでへたり込んでいた頃のことを考えれば凄まじい成長である)。

 可奈の合唱を見届けた後、劇場公演でも4人で劇場を沸かせた。


13巻以降編集

 詳しくは単行本発売後に追記します。



関連タグ編集

アイドルマスターミリオンライブ! Blooming_Clover

箱崎星梨花 星梨花パパ


Clover(アイマス)

矢吹可奈 矢吹可奈(Blooming_Clover)

北沢志保 北沢志保(Blooming_Clover) 北沢陸

高坂海美 高坂海美(Blooming_Clover)

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