「そうでなくては。」
「その通りだぜ…!!」
「「戦わなくては、意味がない!!!」」
概要
「マギ」に登場する練白龍とジュダルの二人組の呼称、またはその2人をメインとした作品に付けられるコンビタグ。
コンビ名の由来は2人が堕転した「王の器」と「マギ」であることから。(2人が表紙を飾る単行本26巻で2人のラバスト付き特装版が発売された際に公式が使った呼称でもある。>https://www.shogakukan.co.jp/books/09126188)
また、2人のデュエットソングのタイトルにちなんで「The Black」と呼ばれることもある。(ちなみに28巻の書店用特典ペーパーでは羽根つき大会でペアを組み「チーム The Black」と名乗っていた。)
同じ「王の器」と「マギ」のコンビである主人公2人の対に位置する者として、煌帝国編はこの2人を中心に物語が展開されていく。
尚、pixivにおいてはCP要素の薄い作品においてもコンビタグよりCPタグで投稿されていることが多い。
2人の関係
※最終章までのネタバレを含みます。
物語の序盤において、白龍は煌帝国の第四皇子、ジュダルは煌帝国の神官という立場。
また、同じ母親(育ての親)の元で育った幼馴染でもある。
ジュダルは他の皇子や皇女たちと同様に白龍を王の器だと見込み(イスナーン曰く「ジュダルのお気に入り」)、迷宮攻略を勧めていたが、白龍はアル・サーメンに所属するジュダルを警戒し、決して誘いに乗ろうとはしなかった。
一方で、大火の後に宮中での立場が変わった白龍に対して多くの人が掌を返す中、以前と変わらず話しかけてきたジュダルには、白龍も密かに感謝していたらしい。(「あったかもしれない話」のため真偽は不明。)
決して関係が良好とは言えない2人であったが、ジュダルがアラジンの「ソロモンの知恵」によって赤ん坊の頃に組織に親を殺されて誘拐されたという自身の過去を知ったことや、復讐に囚われて戦争を起こそうとする白龍に対してアラジンたちや白瑛が難色を示したことをきっかけに状況は徐々に変化。
激昂して玉艶に襲いかかるも惨敗した白龍に対しジュダルが協力を申し出、後に白龍は(不審に思いつつ)彼の手を借りることを決意。
「『マギ』として俺に力を貸せ、ジュダル!」
「仰せのままに、我が王よ。」
2人は国に反旗を翻す共犯者となった。
迷宮ベリアルでは、白龍は白瑛とモルジアナとアリババの幻影に、ジュダルはアラジンの幻影に、それぞれから「怒り」の心を捨てて共に正しい道を歩むよう諭される。(実際は幻影ではなく自分自身の本心らしい。)
しかし……
「「世界が俺たちに背くのならば………」」
「「俺たちが世界を殺して作り変えてやるよ!!!」」
2人は「怒り」を呑み下して理不尽な運命を受け入れることはできないという答えを出し、白龍は堕転。ジュダルがジンを制し、力ずくで金属器を入手。迷宮ベリアルを攻略した。この出来事によって2人は共鳴し合い、復讐相手である玉艶を殺すべく本格的に動き出す。
以降は、苛烈に突き進む白龍と、そんな彼を「我が王」と見定めて精力的にサポートするジュダルの姿が描かれる。2人の巧みな連携には、玉艶も「まさに『王』と『マギ』。涙ぐましいわね。」と揶揄い半分に感心していた。
激しい戦いの末、2人はついに玉艶を殺害する。
数日後、白龍は紅炎を討つことを決意。ジュダルは、自分の行いを棚に上げて紅炎を非難する白龍に対し、紅炎への非難は建前で、本当は誰かに怒りを向けないと生きられなくなっているのだと指摘する。その上で、ジュダルはそれこそが自分たちの生き方であると認め、覇道を行く白龍のことを歓迎した。
「わかっていたのか、俺のことが全部。」
「そうだ!言っただろ?おまえだけが俺と同じだってな!」
2人は、死ぬまで世界の全てを敵に回して戦い続けることを誓った。
その後、白龍を説得するためにやってきたアリババとアラジンの2人と交戦。結果、白龍はアリババを倒した代わりに両足を焼失し、ジュダルはアラジンによって宇宙の果てまで飛ばされた。
アラジンから、ジュダルが戻ってくることはないと言われた白龍は「自分の脚の一本や二本ぐらい今更どうとでもなるが、ジュダルだけがいなくなることは想像していなかった」と吐露した。(32巻ペーパーでは「もっと色々話せばよかった」とも話している。)
実はジュダルは生きており、ハニワ化したアリババと共に暗黒大陸を彷徨っていた。が、そんなことを知る由も無い白龍は、煌帝国の皇帝に就いた後、ジュダルの葬式を挙げて立派な墓まで建ててしまった。(31巻ペーパー参照。)
最終章では、別離から3年の時を経て再会。
元々は復讐のために手を組んだ2人であったが、復讐をやめてマギの力を必要としなくなった白龍がジュダルを探しに行ったり、白龍に対して以前と変わらず自分が選んだ王の器として行動を共にしているジュダルの様子からは、お互いを唯一無二の相棒のように思っていることが窺える。
ちなみに、ジュダルは「白龍と一緒に暴れたのが楽しかったから自分の人生には満足している」らしい。
巻末おまけ漫画や書店用特典ペーパー、バックステージ>https://websunday.net/backstage/ootaka/、原作者である大高忍氏のブログ>https://otakashinobu.wordpress.com/など、本編以外でも絡んでいる様子がよく見られる。先述した単行本の特典やデュエットソングのように2人でセット扱いされることも多い。
幼馴染ということもあって、昔話を持ち出したり子供じみた喧嘩をすることもしばしば。(年齢的にはジュダルの方が2つ歳上)
原作者曰く、白龍は「自分にも他人にも常にむき出しの本音を要求する」性格で、ジュダルは「自分の内面の葛藤のような部分をどんなに親しい他人にも真面目に口に出しては明かさない」とのこと。