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宦官の編集履歴

2020-10-21 22:20:54 バージョン

宦官

かんがん

去勢された(元男性の)官吏のことである。日本にはこの制度は存在しなかった。

概要

宮中で雑務を行う官僚たちであり、その特徴として男性器去勢されているという点が挙げられる。ちなみに去勢するとホルモンの関係上、胸にふくらみが出るなどやや女性的になるらしい。


解説

宦官制度は中東ベトナム朝鮮半島でも見られ、特に中国の宦官がよく知られている。

宦官になる者は、犯罪者、敵の捕虜、異国からの奴隷が多く、宮中に召し抱えられて掃除や調理、皇子の教育係、情報伝達などを任された。


本来は卑しい身分であるが、皇帝の側近であることから告げ口や讒言し放題で、政治的に大きな影響力を有した。皇帝に気に入られれば出世でき、将来も安泰なため、自ら性器を除去して宦官を目指す者も少なくなかった。

しかし宦官になれば必ずしも出世できるとは限らず、統一王朝で最低1000人、中国の代には10万人もいて、その中で成功を収める者はごく一握りである。そして、宦官の中でも厳しい上下関係があり、陰湿ないじめが蔓延っていた。


宦官は去勢され、子孫を残すことができないため、権力や財貨に極めて貪欲であった。

中国史においては宦官が皇帝や臣下に代わって主導権を握り、政治を腐敗させることも多かった。特に後漢末の十常侍や、三国志最大の胸糞的人物とされる黄皓は悪名高い。


関連項目

中国史 黄皓 去勢 中性

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