ギル(ストリートファイター)
ぎる
「The mark of my dignity shall scar thy DNA.」
概要
紀元前の昔から存在し、全世界を陰で操ってきた「秘密結社」の長。
ベガの率いるシャドルーとは異なりこの秘密結社の組織名は不明。
海外版だと「イルミナティ」という名称が出ている。
自身のことを全能の神とみなしており、上から目線で諭すような物言いをする。
「秘密結社」は200年先に理想社会の建設を成し遂げようとしていたが、ギルの代になってこの現代にまで前倒しされている。
勝利台詞によると、200年予定をずらした理由は
「世界は泣いている・・・・だから私はなんとかしてやりたいと思っているんだ」
「たかが二百年といえど星一つ腐るには十分すぎる時間だ」
ということらしい。
ユリアンという弟がおり、リーダーの座を狙われているが、
当の本人はさほど気にかけていない様子。
ユリアンのエンディングでは総統の座を得たユリアンの前に、総統の上に立つ存在「天帝」として姿を表し、余裕を見せつけている。
普段は長髪と大柄な体格を持つ白人男性の姿をしているが、戦闘の際には身体の右半分が赤に、左半分が青色に変わり、しかも何やらぬらぬらとした輝きを体表から発する。
赤い右半身は炎の力、青い左半身は氷(冷気)の力を有している。
体の左右の色が非対称なのだが、ゲーム中で向きが変わるとドット絵のカラーパレットが同時に入れ替わり、「右半分は赤、左半分は青」の状態が維持される。
同様の手法で2D格ゲーにおける「左右反転の矛盾」を解消した他ゲームのキャラとして『アンダーナイトインヴァース』のヒルダ(彼女の場合は白黒)がいる。
ラスボスにふさわしい圧倒的な高性能を持ち、他のキャラなら選択制であるスーパーアーツ(超必殺技)も3種類全て使用可能。
ちなみに3rdでのラストバトル前に登場する美女はコーリンという秘書。
漫画版ストリートファイターIIIとも言える『RYU FINAL』にも登場。ケンをものの数分で倒し半殺しにするが、朦朧とする意識の中で『真の格闘家とは何か』に気付いたケンの渾身の神龍拳を喰らい敗北した。
※以下ネタバレ注意
ストリートファイターVのゼネラルストーリーのエンディングで登場している。
同作で登場する謎の美女ヘレンをコーリンと呼び、その姿をストリートファイターⅢで見る彼女の姿に戻した。
CVはブルース・ロバートソンやローレンス・ベインといった外国人声優であったが、Vにて初めて日本人声優の立木文彦氏が起用されている。
後にDLCでプレイアブルキャラとして参戦することになり、二種の飛び道具と強力なVトリガーで暴れまわっている。
ゲームモードによってはボスCPUとして戦うことになるが「Vトリガー二種を常に使用可能」、「Vスキルはブロッキング」、「攻撃判定など単純な性能のUP」、「クリティカルアーツを3つ使用することができる」と超絶強化されプレイヤーに立ちはだかる。
スーパーアーツ
リザレクション
ストリートファイターⅢでの初登場から持っているスーパーアーツ。
そのコマンドは「スーパーアーツゲージが溜まっているときにK.Oされる」という異質なもので、ギルの肉体が光輝きながら浮上して自動的に体力が回復する(0から100%まで)というもの。
その回復速度がやたら速く、さらに発光するオーラの圧力で相手を遠ざけるという効果まであるという強力な技。
回復中に攻撃が当たれば回復は中断するものの、最少でも3割回復で復帰する事になる。遠ざけ効果もあることから、突進力のある技でなければ中断は難しい。
だが、一度使ってしまうとそのラウンドでは、ゲージが溜まらなくなるという欠点もある。
スト5でもCPU限定技として搭載。全身に強力な攻撃判定が追加され、回復スピードも激増しており、チートにも程がある性能と化した。
メテオストライク
バージョンアップ版「2nd IMPACT」で追加されたスーパーアーツ。
片腕を掲げることで、天から火と氷の玉(パイロ・クリオキネシスの飛び道具と同形)が大量に降ってくる。
攻撃位置が高い位置で始まるために対空技になるほか、しゃがみ強P(エルボーアッパー)などの打ち上げ属性技から連続技にする事ができる。
このスーパーアーツが登場したことにより、CPUギルにこの技を単発で使わせてリザレクション復活を防ぐということが可能となった。
一見、対応しづらい技に見えて、ギルに密着していると当たらない安全地帯がある。
ただ、ヒューゴーは背が高いために当たってしまう。
スト5でもCPU限定技として搭載。発生が早く、空中に飛ばした相手をこれで追撃してくることが多い。
セラフィックウイング
最終バージョンアップ版「3rd STRIKE」で追加された凶悪なスーパーアーツ。
画面中央宙空へといきなり浮いたのち、背から6枚の光の翼を現して虹色のオーラを放つという、演出のインパクトが激しい画面全体攻撃。
この技の凶悪なところはブロッキングが不可能であることで、ガードするだけでもその強烈な多段削りによって総体力の3割近くを奪われてしまう。
一時は初段のみブロッキング可能とされていたが、デマだった様子。
攻撃発生が遅いのが唯一の救いである。
但し、発生するまでの上昇中に潰してしまうと、ゲージの消費も起こらないというインチキ仕様。
スト5でもクリティカルアーツとして搭載されたが、流石に強すぎたので「目の前の相手にだけHit」&「ブロッキング可能」と弱体化された。攻撃判定は早くなったが。
関連イラスト
関連タグ
関連キャラクター
実弟。ストリートファイターⅢで対戦可能。自分より優れた力を持つギルを憎んでいる。
ストリートファイターⅢで対戦可能。力だけは対等以上と認めているが、豪鬼が勝ったら「政(まつりごと)に興味なし!」と一蹴される。
ストリートファイターVのプレイアブルキャラクター。同じく全知全能を唱える超人だが、関連性は如何に。