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掠風竊塵の編集履歴

2020-10-26 21:43:32 バージョン

掠風竊塵

りょうふうせつじん

人形劇・布袋劇『東離劍遊紀』の登場人物・主人公「凜雪鴉」の正体

ネタバレ注意

本名を伏せていたのは、「掠風竊塵(リョウフウセツジン)」という通り名で活躍する、狙った獲物は必ず奪う大盗賊であったため。


その悪名高さは、外界と隔絶された生き方を送ってきた丹翡の耳にも届いていたほど(ただし、過去の厄災の経緯から、物理的に断絶した状態にある隣国出身の殤不患はさすがに知らなかった)。


また、彼の悪名は盗賊のそれもあるが「大悪党を自らの策謀で欺き、踊らせ、奪い取り、傲岸な鼻っ柱を完膚無きまでにへし折ることで、相手を最大限の屈辱に塗れさせる」ことを至上の悦びとする、自身の困った性根に因るところも大きい。

しかも悪党や奸物ばかりを標的にするのも義侠心などからではなく、ただの一般人や善人よりも悪人のほうが野心があって精神的にしぶといので苦しめ甲斐がある程度の理由でしかないフシも見受けられる(本人曰く「如何なる邪道でも断ってしまっては面白くない。悪党は生かしたままからかって楽しむのが一番」とのこと)。

これだけだと「正義の味方」ではないにせよ「悪の敵」ぐらいに思えるが、彼は策謀を巡らす過程で第三者を平気で巻き込み利用するため、邪悪ではないが外道ではある。ゆえに人から買う恨みも相当なもので、「殺したがる人間を集めたら行列ができる」とさえ言われる始末。


――つまり、本作における彼の旅の目的は「丹翡に協力する事」でも「金品」でも「天刑劍」そのものですらなく、蔑天骸に嫌がらせをして愉しむ事であった……

おまけに、このひん曲がった性根は相当な筋金入りで、「極上の獲物」と見込んだ蔑天骸に対してせっせと嫌がらせに勤しんだ結果、最終盤で逆ギレして開き直った彼に笑いながら死に逃げされた際は、それまでのクールで余裕綽々な態度はどこへやら、地団駄踏んで悔しがり、蔑天骸の亡骸に掴みかかって「卑怯者!」と食ってかかるという、天邪鬼どころではない屈折ぶりを見せている。

…そこ、「卑怯者」とかお前が言うな


なお、刑亥殺無生達は過去に同様の経緯で彼に酷い目に遭わされた、いわば「掠風竊塵被害者の会」の面々である。

また、騙された悪党達はその目的故に命まで奪われる事は無いが、蔑天骸の様に目論見が失敗した者達は、ほとんどが命を喪って完全に破滅する事態に陥っている。

こう書くとまるで権謀術数に長けた恐るべき大悪党のように見えるが(実際そうでもあるが)、その一方で他人を測る観察眼に左程優れているという訳は無い為、相手の度量を見誤る事も割とよくある。


元々は剣の使い手であったようだが、剣の道を修め続けた結果、武というものは極めれば極める程に更なる領域が見えてきてキリがないという事を悟り、更にそのまま続けていけば「剣を極めて悟りを開いてしまっては渾沌とした世界を愉しめない」という酷い理由で修行をやめ、現在の盗賊家業に鞍替えした。

しかしながら剣の道そのものを侮ったわけではなく、「侮らなかったからこそ、ついには嫌気がさした」とも言っている。

実際に、外伝においては殺無生を指して「はしゃいでるだけの未熟者」と呆れ、剣技大会に対して「気に喰わない」などと吐き捨て、自分を一瞬とは言え追い込んだ人物の才を惜しんだりと、武芸に関しては一家言を持つ部分が見て取れる。

それでもなお蔑天骸と互角以上という凄まじい剣技の持ち主であり、最終決戦では彼の攻撃を全て涼しく受け流し圧倒。最後は蔑天骸が全身全霊で放った奥義を、自身も奥義で迎え撃つ…と見せかけて受け流した挙げ句、寸止めで剣を納めて、彼にさらなる屈辱を味あわせるという性格の悪すぎる舐めプを披露した。もっとも、剣に拘らずに術も駆使すれば勝負は蔑天骸に軍配が上がっていたとされるため、彼を煽って剣術勝負に持ち込んだ凜雪鴉の作戦勝ちともいえる幕切れである。



事件が解決した後は、殤不患の持つ魔剣目録を狙い現れるであろう、より弄り甲斐のある悪党…もとい、自身よりも実力のある強者に目標を定め、獲物を求めて殤不患の後を追いかける。そしてついていった先で新たな獲物を見つけるのだが…?

関連動画

公式動画(PILI 霹靂布袋戲 公式チャンネルが公開した最終回のハイライト)

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