「私は鍛劍祠の護印師、丹翡と申します。どうか皆様、お見知り置きを。」
概要
CV:中原麻衣
キャラクターデザイナー:三杜シノヴ(ニトロプラス)
『東離劍遊紀』の登場人物。
聖剣「天刑劍」を祀る「鍛劍祠」の番人を代々務めてきた一族の末裔。丹衡の妹。
伝統と責任を背負ってきた自負ゆえにプライドが高く生真面目で強情だが世間知らずでお人好しという純朴な側面も。
天刑劍を狙う蔑天骸の襲撃で兄を喪った後、奇縁により凜雪鴉と殤不患に助けられ、それを切っ掛けに共に旅をすることになる。
凜雪鴉を信用していたが、別の思惑を持っていた彼は旧知である狩雲霄とその弟子捲殘雲ばかりか、自身と敵対している刑亥と殺無生まで旅の一行に引き入れ、紆余曲折を経て蔑天骸と対決するが、掠風竊塵としての正体を表した雪鴉に振り回され、結果として各々の目的を持っていた一行は分裂。自分の世間知らずさを思い知り落胆する丹翡だったが、本当の味方である殤不患と、師と袂を分かった捲殘雲、そして利害の一致で再び協力関係となった凜雪鴉の助けを得て、改めて蔑天骸の企みを阻止しようとするのだが…。
- 誕生日:6月1日(敵対者である獵魅と同日)
- 念白:「膺懷丹心承天命,身負恩仇江湖行;裂棄柔絲綺羅絹,付盡情夢仗寒兵。」
- 日本語訳:真心を持って天命を継ぎ、恩讐を背負い江湖※1に生きる。柔らかな絹を引き裂いて捨て※2、夢を葬り、冷たい刃を手に掴む。
- ※1.武俠小説の中において、武術を身につけて結束、団体化した人々が所属する一般社会とは異なる特殊な社会のこと。
- ※2.普通の女性らしい人生を送る事が出来ない事の象徴。
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ネタバレ注意
殺無生が倒れ、玄鬼宗の幹部連も全滅するなどで激化した戦いは思わぬ形で決着がついた。
自身の剣技を天下無双と驕っていた蔑天骸は、凄まじいまでの剣技を隠していた凜雪鴉に散々嘲られ惨敗。最期は腹いせに魔神・妖荼黎の対抗策である天刑劍を破壊して自決するが、その妖荼黎は三十六振りの魔剣、妖剣、聖剣、邪剣の類を封印した「魔剣目録」の持ち主である殤不患の「劫荒劍」によって異次元にまで放逐。かくして事実上、二人の男によって世を揺るがす巨悪の勢力は呆気なく壊滅してしまった。
皮肉にも、彼女の世間知らずさを見下していた蔑天骸は自分もまた「井の中の蛙」だった事を突きつけられて破滅し、騙して金利を得ようとしていた狩雲霄は弟子に見限られたばかりか刑亥の騙し討ちで殺されてしまい、そしてその刑亥も不患を見くびった所為で復活させた妖荼黎を再封印される憂き目を見る羽目になった。
窮地にいた様に見えた彼女だったが、最初に殤不患と凜雪鴉を味方にした時点で最強のカードを手にしていたも同然だったのである。
その後、捲殘雲を夫に迎え、託された劫荒劍の柄と鍔の守護を護印師としての新たな使命とする事となった。
第2期では最終回に登場。「魔剣目録」の隠し場所として仙鎮城を提案していたが、その仙鎮城は悪の襲撃を立て続けに受けた末に壊滅状態となり、逆に伯陽候に城が再建するまで「三聖具」を不患に預ける事が決まる。
第3期では終盤に参戦する事になる。
殤不患一行と共に妖姫・七殺天凌の捜索に向かった夫の留守を守っていたが、刑亥からの「凜雪鴉が捲殘雲を殺した」という投げ文により、彼の身を案じて一行を探しに赴く。
そこで、運良く浪巫謠と合流するのだが…。
凜雪鴉が絡んでいる時点で文の真偽に疑念を抱いていたらしく、変装術で彼と入れ替わった所為で七殺天凌の魅了に虜にされてしまった捲殘雲と再会し、早々に正体を見破ると、その醜態に怒ったのか鬼嫁の片鱗を見せつつ、痛めつけてから正気に戻した。
照君臨率いる魔界の軍勢と戦った後、萬軍破が率いていた西幽の皇軍・神蝗盟の兵士を護印師として迎え入れる。
天刑劍を巡る戦いを通じて逞しく成長し、西幽の亡命者を迎え入れるなど度量の広さも見せた彼女。
第4期では鍛劍祠の長を引き継ぎ、護印師を主導する立場となる。