曖昧さ回避
グランツーリスモレーシング(Gran Turismo Racing)の略。
モータースポーツのジャンルだけでなく、高性能グレードを指す単語として自動車業界では広く用いられている。
そのため、他社にもスペル違いでGTRを名に持つ車種が存在する。
日産自動車のスポーツカー
合計で17年にも渡って販売されたスカイラインGT-Rの後継として、2007年にR35型が登場。
「ATTESA E-TS」(アテーサ・イーティーエス)という駆動システムの自動制御により、基本は事実上FR走行で状況に応じて四輪駆動となる。
それまでの「GT-R」はスカイラインの最上級スポーツグレードであったが、本車は独立した車種となった。
「GT-R」のエンブレムや駆動システムを引き継いだり、スカイライン伝統の「円形のテールライト」は採用されてはいるものの、ピュアスポーツ化によって走行性能、乗り心地、新車価格、維持費などがもはやスーパーカーレベルである。
従来のスカイラインGT-Rは少しの背伸びや貯金で新車に手が届き、グランツーリスモとしての快適性も考慮されていたため、同じスポーツカーといえでも趣も立ち位置も全く異なっている。
エンジンは従来のRB26DETTから、新規開発されたVR38DETTを搭載。
3799㏄の排気量を持つV型6気筒のツインターボエンジンで、出力の自主規制が解除されていた事もあり初期型では480馬力、2016年モデルまでは550馬力、2017年からは570馬力(565馬力)を叩き出す。
その他の足回りもシャシーも専用設計で、他社種からの流用はほとんどない。
市販車として非常に高度な技術が用いられている事と違法改造対策などから、「ハイパフォーマンスセンター」と呼ばれる一部の販売店舗でしか購入と整備ができない。
また本社ギャラリーや専門販売店での試乗では、免許取得から1年以上かつ満30歳又は35歳以上という厳しい条件がある。
ちなみにR35は、フロントを注視する事で大まかにであるが年式が確認できるとされている。
初期型~2009年まで
2010年~2013年まで
LEDフォグライトを追加
2014年~2016年まで。
前照灯部に稲妻を描くLEDイルミネーションを追加。
モータースポーツ
発表されてからすぐにSuperGTに参戦し、シリーズ優勝や連覇も果たす。
2009年以降はFIAのGT1クラスやGT3クラスなどにも参戦し、ニュルブルクリンク24時間耐久レースでは2011年と2012年にクラス連覇を達成している。
NISMO
2014年の2月にはジュークやマーチに続いて、GT-RにもNISMO仕様が設定された。
タービンをGT3仕様と同じものにし、600馬力という日本車では最大の出力を誇る。
また足回りやエアロパーツも専用の物を装備しており、ニュルブルクリンク北コースでは*「量産市販車」としては世界最速の7分8秒というラップタイムを記録している。