概要
中央部のクルザス地方を領土とする宗教国家。「蒼天のイシュガルド」の舞台でもある。
千年前にドラゴンを退治して建国されたという伝承があり、騎士団が現在でも機能する。
領土のクルザス地方は穏やかな高原だったが、第七霊災の影響で急速に寒冷化。さらにドラゴンの攻撃が追い打ちをかけ、近年までエオルゼア同盟に正式参加できない状態だった。
ある理由から追われる身となったプレイヤー達が、友たる騎士に保護され、客人として迎えられた所から物語は始まる。時折モノローグが挿入されるが、これはエドモン・ド・フォルタン伯の回顧録からの抜粋となっている。
寒冷化とドラゴン族の脅威、ドラゴン族に与する「異端者」らにより厳しい環境にあり、建国の祖たる十二騎士の末裔である貴族が住まう上層は魔法障壁で安全が保たれているが、一般人が住まう下層ではたびたび深刻な損害が起きている。
身分にともなう貧富の差も著しく、貴族社会に対する反発からレジスタンスを結成する向きもあるが、異端者として告発されれば最後、待っているのは死である。
イシュガルド4大名家
イシュガルドを代表する大貴族。
「征龍将」ハルドラスと共に邪龍を討った偉大なる騎士の末裔でもある。
アインハルト家
アートボルグ砦群を管轄。
代々鍛冶と工業を司る家であり、一人乗り用の小型飛空艇、「マナカッター」をガーロンド・アイアンワークスとの協力で製造するなど、技術力は高い。
反面最近は落ち目であり、要塞を喪失して奪還を外部の冒険者に依頼するなど、内実は厳しい。
デュランデル家
ホワイトブリム前哨地やアドネール占星台を管轄。
代々星見を司る家であり、星を見て竜の動きを読み、そしてそれを警鐘で伝えることを職掌としてきた。
友好関係にあるゼーメル家と並び保守派の筆頭格。元々は改革派だったが、十数年前に継嗣である長男が外遊先で行方不明になり、失意のうちに先代が引退。一転して保守派となった。
ゼーメル家
ハルドラスとともに戦った「シルヴトレル・ド・ゼーメル」を祖に持つ家。
元々はこれといった特徴は無かったが、嘗て築城を得意とする家門を取り込んだことで、家の紋章にある塔にも示されるように築城を司る家となった。保守派であるため、フォルタン家やアインハルト家とは折り合いが悪い。
フォルタン家
ハルドラスとともに戦った「フラヴィアン・ド・フォルタン」を祖に持つ家。
キャンプ・ドラゴンヘッドを管轄。四大名家の中では特に目立つ改革派で、イシュガルドの他国への門戸開放の必要性などを強く訴えている。また冒険者など外部の戦力の受け入れにも積極的。
蒼天騎士団
イシュガルド正教の教皇を護る親衛隊で、十二名の騎士で構成されている。実力主義で採用されている為、およそ騎士とは呼び難い人格の持ち主もそれなりにいる。
関連NPC
アイメリク エスティニアン オルシュファン イゼル グリノー シャリベル
関連タグ
ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 蒼天のイシュガルド エオルゼア
ネタバレ
建国神話および戦神ハルオーネの名を借りたイシュガルド正教は、千年前の「罪」を隠蔽する為の欺瞞であった。
かつて人とドラゴンは共生し、寿命こそ異なれど豊かな時代を謳歌していた。
しかし些細な行き違いと、ドラゴンの眼に宿る「力」を欲した「豪胆将」トールダンにより、七大天龍の一翼・詩竜ラタトスクが殺害。トールダンおよび麾下の十二人の騎士は彼女の眼を奪って食らうという大罪を犯す。
愛する妹の死に激怒した邪竜ニーズヘッグはただちにトールダンに復讐を果たすが、トールダンの息子である「征龍将」ハルドラスにより、彼もまた両目を奪われた。
聖女シヴァとの種族を超えた愛をはぐくんだ聖竜フレースヴェルグは、自分の甘さが同胞の無残な現状をもたらしたのだと考え、ニーズヘッグが望むままに己の左眼を差し出す。
力を取り戻したニーズヘッグは「永遠に終わらない人と竜の争い」により、人間への復讐を開始。十二騎士の末裔が膝を屈する事を願い、数百年ごとに覚醒と眠りを繰り返す中でイシュガルドに災いをもたらし続けた。
なお平民の中にも竜の血の影響を受けてドラゴン化する者が多数存在しており、彼らも十二騎士のいずれかの血を引いている事、絶対的な身分の差がまやかしでしかなかった事が後に証明される。
現教皇トールダン7世および蒼天騎士団は「千年の祈り」によって蛮神「ナイツ・オブ・ラウンド」としてドラゴン族との因縁に終止符を打たんとしたが、最終的に光の戦士達によって破られ、教皇庁は解体。共和制へと移行し、初代議長にはアイメリクが就任する事となった。
紆余曲折の末にドラゴン族との歴史的な和解が果たされ、新体制となったイシュガルドは改めてエオルゼア同盟に参入。新たな時代へと移行していく。