CV/三ツ矢雄二
概要
まるで舞台役者のような詩的・劇的な言動が特徴的なカラスのパリシィ怪人の1人。
美しい者や悲劇を愛し、気に入った人物を幻術で惑わして悲劇的な最期を遂げさせることに無上の喜びを見出す性癖の持ち主で、それ故なのか人の心理に付け入る事を得意としており、自身やターゲットを悲劇の舞台役者に見立ててターゲットに極上の絶望を味合わせながら命を奪うことに生きがいを見出している節がある。
ちなみに彼の顔は烏を模したペストマスク(設定資料でその事が良く分かる)であり、素顔は最後まで不明のままとなっている。
彼の搭乗する蒸気獣はカラス型蒸気獣“セレナード”はそのモチーフ通りに上空を飛行している為、遠距離攻撃手段を持つ光武で飛行ユニットを破壊しない限り接近戦に特化した光武で攻撃する事が出来ないという特徴を持つ。
劇中ではかつて婚約者を失った悲しみを忘れる事が出来ない花火に目を付けると、彼女に幻術を持ちいて幸せだった頃の思い出に閉じ籠らせた上で拉致。婚約者の姿を借りて彼女に甘い死の誘惑をちらつかせて自殺をはかるように仕向けることで、絶望と悲しみに彩られた悲劇を演出しようと画策する。
最初の決戦の舞台となるオペラ・ガルニエルでの戦いでは幻術を用いて巴里華撃団の同士討ちや沈みゆく船を再現して壊滅を図るも過去を乗り越え霊力を介抱した花火の参戦の前に脆くもその目論見は潰え敗れ去る。
その後、カルマール公爵の力で他の怪人共々復活。今度は光武F2を扱いきれないエリカに目を付けると他の仲間たちを戦闘不能にした上でエリカを絶望させて成す術もなくシャノワールを壊滅させるという悲劇を演出し、最後に自らの放つ巨大な波動でシャノワールを灰燼にするところまで追いつめ、ついに破壊の波動を放つ。
ところがそこでエリカの真の霊力を覚醒させてしまい、その霊力で巴里花組全員が回復・悪しき者に神の裁きをとエリカに逆上される。最後の悪足掻きとして暗闇を召喚・闇討ちを図るものの、巴里花組とエリカの怒りに叶わず、ついには討ち取られた。
余談ではあるが、エリカ覚醒後の戦闘ではセレナードの飛行ユニットの破壊後に通常技一発のみを当てて耐久力を削っていく嬲り殺しを唯一行える敵である。