『赤髪の白雪姫』の主人公。生まれつき林檎に例えられるような赤髪をもつ少女。
タンバルン王国で生まれ育ち、街で薬剤師として店を開いており、人々から親しまれていたが、ラジ王子に美しい赤髪を理由に愛妾にと望まれ、逃れるために国を出奔。
当てもないまま国境を越えた白雪は、隣国クラリネスの森の中でゼンやミツヒデ、木々の三人と出会う。ゼンが負った傷を治療した縁で事情を話す白雪は、原因ともいえる自分の髪色を「運命の色」と言ってのけるゼンの生き方に触れ、彼らのお陰で難を逃れたことで、クラリネスで生きることを決意する。
後に見習い期間を経て首都ウィスタル城の宮廷薬剤師となってからは、ゼンの助けとなるべくいっそう薬学探究に勤しむように。
髪色のせいで色々あったため、芯は非常に強く、高圧的な相手にも毅然とした態度を貫く。他人に頼らず自力で困難に立ち向かうことが多いため、悩みを抱え込む節も多い。利発でサバイバル力にも目を見張るものがあり、手持ちの植物で事態に立ち向かうことも。薬の素材となる植物を採取しによく野山へ分け入るため、細身ながらバイタリティに溢れている。