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概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC26巻収録「のび太のブラックホール」。

炊飯器型の容器にしまわれており、ドラえもん曰く「ブラックホールの模型」とのこと。棒で欠片を取り出し、それを飲み込むと食欲が出て食べ物を普段以上に食べることが出来るようになる。

ただし、容器にしまわれたブラックホールを全て飲み込んでしまった場合は食欲がおさまらなくなり、最終的には口を開けるだけで周囲の人や物を吸い込むようになってしまう。ドラえもんによると「家を丸ごと飲み込むほどの力がある」らしい。

飲み込んだブラックホールは「ブラックホール分解液」を飲めば消滅させることが可能。しかし、その場合は今まで飲み込んだ物が一気に排出されてしまう。また、この液体を飲んだ際は粉々になったブラックホールをトイレで排出する必要がある。

派生作品

『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』では、ドラえもんがこの道具を飲み込んで昼寝をしていた際、家だけでなく地球さえ飲み込んでしまい、目が覚めた後で宇宙空間を漂いながらドラえもんが驚く様子が描かれている(ただし原作版では上記の通り「を飲み込むほどの力」と説明されているが)。

2020年版「のび太のブラックホール」(水田わさび版アニメ)では、のび太が飲み込んだブラックホールに吸い込まれたドラえもんが、複数のブラックホールが存在する異空間の中を漂う様子が描かれており、ブラックホールが分解され始めた際は、のび太が先程まで飲み込んだ物と共にドラえもんが「出口」へ向かう様子が描かれている。

スピンオフ作品『ザ・ドラえもんズスペシャル』及び『ロボット養成学校編』では、容器に入った状態でも効果を発揮する様子が描かれている。前者は12巻収録「かぜひきドラメッド」で登場し、ドラメッドⅢ世がこの道具の容器を開いた状態で「四次元ランプ」にしまい込んだ際、四次元空間内でこの道具が効果を発揮してしまい、ランプが故障してしまっていた。

後者は2巻収録「自由研究大発表」で登場し、王ドラ達は自由研究としてをもう一つ作る計画を立て、「タイムマシン」に乗り込み月が誕生した瞬間へ向かう。そこで王ドラはこの道具を使用し、月が誕生した際に飛び散った隕石の欠片を回収して新たな月を作ろうとしたのだが、その際は容器に入った状態で効果を発揮している。

関連道具

  • ブラックホールペンとホワイトホールペン

ペン型のひみつ道具。

「ブラックホールペン」で円を書くと、そこに人や物を吸い込むことが出来る。また「ホワイトホールペン」で円を書くと、ブラックホールペンの効果で吸い込まれた人や物をその場に出現させることが出来る。

書いた円を布等で拭き取れば効果が無くなる。しかし円を消さない限り効果が持続する為、場合によっては周囲の人が円に近付いただけで吸い込まれるようになってしまう。