吾峠呼世晴
ごとうげこよはる
概要
男っぽいペンネームだが、週刊文春におけるジャンプ関係者のコメントによれば実は女性らしい(以前から噂はされていた)。リンク
本人の自画像は眼鏡をかけたワニ。
これは「読者をがっちり噛んで離さない漫画」を描くことを目標としているから、らしい。
ファンからは『ワニ先生』の愛称で呼ばれている。
作風
単行本におけるおまけコーナーではホンワカしたやたら女子力が高いコメントをするが、漫画の作風はハードにしてシビア。無常観の溢れる濃厚な人間ドラマ、四肢の欠損や登場人物の死を容赦なく描く。主人公の設定も鬼滅のプロトタイプである『過狩り狩り』では主人公が「隻腕で盲目」、よりブラッシュアップした『鬼殺の流』ではさらに両足義足を追加するなど、その容赦のなさからネット上では「本物の鬼」「人の心を持たぬワニ」「ワニ辻無惨」などと評されている。
ただ、そうした作風となるのは吾峠先生が主人公と同じで嘘がつけない性格で、リアルな戦闘描写や命のやり取りを手掛けるためにどうしてもそうなってしまう面があるという。また、先生は読者をとても大切にしていて、アンケートによる分析を重視しているらしい。
また、昨今のジャンプ漫画には珍しい『努力型の天才』を地で行くキャラクター作りを心掛けていて、「普通の人間がそんなにすぐ強くなるわけない」という信念を強く反映している。当時の担当編集が、地道に修行する序盤の展開についてジャンプの打ち切りシステムを考慮した短縮化を提案するも信念を通したとインタビューで語っている。
逸話
好きな漫画は数多くあるらしく、特に『ジョジョの奇妙な冒険』と『銀魂』のファンで、自身の作品製作に大きな影響を受けたという。ジャンプ作品以外では『クレヨンしんちゃん』も挙げている。
原作漫画5巻巻末にて、ミュージシャンの平沢進の大ファンだと語っており、ファンから『平沢進』のアルバムBOX(3万円+税)が送られた事を巻末で感謝している。
『月姫』シリーズ『Fate』シリーズで知られるTYPE-MOONの奈須きのこ氏は、吾峠先生の代表作である鬼滅の刃のファンで、アニメ版もFateシリーズに関わり深いufotableで製作されており、それが縁なのか、『TYPE-MOON展 Fate/stay night -15年の軌跡』において吾峠先生は、Fateシリーズのキャラクターであるアルトリア(セイバー)と遠坂凛を描き下ろした色紙を寄贈している。(こちらを参照)
作者の性別については特に秘匿しているわけではなかったが殊更拡散もされず、一般にはあまり浸透していない。そんな中、個人的に様々な美少女キャラを模写・分析し、Twitterに投稿していた『代紋TAKE2』作画担当の渡辺潤氏が、竈門禰豆子を描いた際にクリエイターの見地から「吾峠呼世晴先生はもしかして女性かも?」と正解を引きだす一幕があった。