Fateルート
ふぇいとるーと
遠い誓いを思い出した。胸に抉られた一つの言葉。
…戦うと決めた。何もかも失って、みんなにきらわれることになったとしても。
―――――それでも、戦うと決めたのだ。
概要
『Fate/stay night』における第一ルート。セイバーをヒロインとする。
エンディング(バッドエンドは除く)は1種類のみで、『stay night』は通常、このルートをクリアしなければ次のシナリオに進めない形式となっている。
一応、Vita版は即時開放コマンドがあり、スマートフォン版はルートごとに単品購入なので先のルートからプレイ可能だが、このルートで明かされた情報は前提となっている内容なので、初プレイのプレイヤーにはオススメしない。
基本ルートな上に初めてアニメ化されたルートでもあるため、全ルート中で最も多くの人が結末を知っているルートと言えるだろう。
スマートフォン版は、このルートのみ無期限無料となっているので、『Fateシリーズ』に興味がある方は試しにプレイしてみることをオススメする。
念の為書いておくと、ルートのタイトルは「Fate」であり、勿論「Fateルート」ではない。これは、ただ名称がシリーズタイトルと同じでありぶっちゃけ紛らわしいが故のこと。
しかし、言い換えれば数あるFateシリーズの中で同じ名前を有するほど代表的な物語であるとも言える。
内容
主人公衛宮士郎とセイバーの絆と恋愛、そしてセイバーの救いを描いたストーリー。
聖杯戦争の概要、聖杯の正体、サーヴァント・マスター同士のバトルと、展開もまさに王道。
シナリオライターの奈須きのこ氏は、「セイバーが士郎へ心を開いてゆく過程を分かり易くするため、他のルートより彼女の性格を頑なに描写した」と述べている。
なお、このルートで提示された士郎の歪みは、第二・第三ルートでそれぞれ別の答えを出すことになる。
コンシューマー版では彼らのその後を描いた「ラストエピソード」が収録。
「Fateルート後の彼ら」とは明言されていないが、Fateルートの回想から始まり、
シナリオ回想選択画面においてもFateルートの延長上に表示される。
メディアミックス
2006年にスタジオディーンが制作したTVアニメ版は、このルートを中心にアニメ化されている。「中心に」というのは、他のルートの要素も所々盛りこまれているため。EDはFateルートメインなのを意識してかセイバーだけをフィーチャーしたものになっているので、セイバーファンは必見。
奈須きのこ曰く、本作の主題は「ボーイ・ミーツ・ガール」。スタジオディーンの十八番であり、初のアニメ化にして累計100万枚を超える売り上げを記録した。
西脇だっと氏によるコミカライズ(角川コミックス・エース)は全20巻。
こちらもセイバールートを中心にしつつ、他ルートの要素も取り入れている。
ただし、これらのメディアミックスはどちらもコンシューマー版が発売される前の作品であるため、「ラストエピソード」の内容は反映されていない。