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カルコソマ属の編集履歴

2021-02-09 23:45:59 バージョン

カルコソマ属

かるこそまぞく

カブトムシの分類群の一つ。アトラスオオカブト属。

本属の特徴

東南アジアを中心に分布する大型カブトムシのグループ群。アトラスオオカブト属とも言う。

アメリカ大陸を中心に分布するディナステス属ヘラクレスオオカブト属)と並んで人気のあるグループである。


頭角と長く伸びる2本の胸角を合わせた3本角(胸角の間の突起を含めると4本角だが)が最大の特徴。

学名の"カルコ"は「銅」、"ソマ"は「体」を意味し、その名の通り体には金属光沢があり美しい。

前胸部と前翅の付け根部分の間は爪切りのように鋭くなっており、挟まれるとかなり痛い。

また脚が長く、脚の爪も鋭い。

比較的標高の高い地域に生息し、冷涼な気候を好む。


総じて大型のヒラタクワガタフタマタクワガタに匹敵するほど気性が荒く攻撃的で、闘争心が非常に強い。喧嘩の際には、頭角と胸角で挟み込むなどして、バキバキと音が出るほど激しく組み合う。幼虫やメスですら攻撃性が非常に高い。

むしろ本属以外のカブトムシ類は基本的に温厚な性格であることが多い。気の荒いイメージのあるヘラクレスオオカブトヒメカブトも本属のカブトムシに比べるとおとなしい方である。



本属の昆虫一覧

以下の4種からなる。一番下のエンガノオオカブトは2004年に発見された新種である。


識別方法

コーカサスオオカブトとアトラスオオカブトは非常に体型がよく似ている。一般的にコーカサスのほうが大きくてアトラスは小さいとされるが、これは正確な両者の判別ではない。

両者の正確な見分け方としては下角の途中に突起があるのがコーカサスなければアトラスと覚えると良い。


また、モーレンカンプオオカブトはコーカサスやアトラスに比べて体高が高く細身であるため、判別が容易である。


エンガノオオカブトは小型種で、体型はコーカサスに似ている。


飼育

本属は原産地が日本に比較的近いため、外国産のカブトムシとしては比較的安価で流通している。特にアトラスオオカブトは個体数が多いため、外国産昆虫としては大型ヒラタクワガタと並んで大量に輸入されてくる。


だがその安価な値段に反して飼育は大変難しい。

とにかく凶暴なため、下手すりゃ出血沙汰になることもある。人間が。また、交尾の場合を除いてオスとメスを同じカゴで飼うのはご法度である(先述の通り、オスがメスを殺してしまうことがある)。

気温の調節も難しく、元の生息地の関係で日本の蒸し暑い環境の中では本属は生き残れない。人工孵化も難易度が高く、寿命管理も大変なので、初心者にはオススメできない。

しかし、いくら飼育が難しいからといって本属の昆虫を絶対に日本の野に放ってはいけない生態系を脅かす危険性がある。

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