概要
楳図かずおによる漫画作品。
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1982年8号から1986年27号まで連載された。
自我に目覚めた産業用ロボット「慎悟」を主人公に、哲学的なテーマに挑んだSF作品。
登場人物
真悟:本作の主人公。産業用ロボットの「モンロー」だったが、近藤悟(さとる)と山本真鈴(まりん)に個人情報を入力され、自我を獲得。自分の「両親」であるさとるとまりんの名前から1文字ずつとって自らを「真悟」と名づけた。2人を救うべく奔走する。
近藤悟:工場勤務の父と主婦の母を持つ小学6年生。工場でモンローへの学習を通してまりんとの恋を育んでいくが、まりんの海外行き、父の解雇などの逆境に遭い、まりんを忘れようとするが果たせなかった。
山本真鈴:外交官の父を持つ小学6年生。家庭は裕福。工場見学でさとると出会い、恋をする。父がイギリスへ赴任して日本を離れ、さとるの事を想うと心を苛まれるため忘れた。ロビンに執着されて精神的に疲弊し、「子ども」ではなくなってしまう。
ロビン:イギリス人の少年。まりんに欲情するが拒絶され続けた。