データ
身長 | 50メートル |
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体重 | 2万5千トン |
別名 | 南極怪獣 |
スーツアクター | 手塚勝巳 |
概要
南極の地底で眠っていた、白目でセイウチに似た外見をしている怪獣。
海生哺乳類のような見た目をしているが、実際は爬虫類に属する生物(所謂収斂進化であろう)。
武器は口に生えた二本の巨大な牙で、ヒレ状の手足からして水中を泳ぐ事も可能と思われる。
妖星ゴラス
妖星ゴラスを回避する為に建設された原子力ジェットパイプの熱で目覚め、地震を引き起こしたばかりかジェットパイプ基地を襲って破壊し始める。
ただでさえタイムロスが発生している地球移動計画にこれ以上支障をきたす訳にいかない為(それ以前に地球の存亡が関わっている)、調査に来た国連のVTOL機のレーザー攻撃を受け、土砂崩れに巻き込まれて生き埋めにされる。
しかし生死の確認をしに来た田沢博士らの前で岩石を突き破って再び姿を現し、一向に襲いかかろうとするも再び発射されたレーザー攻撃によって今度こそ葬られた。
怪獣黙示録
2024年に出現した怪獣として登場。
北朝鮮を壊滅させては韓国のソウルに接近し、それに対しアメリカは在韓邦人の保護を理由に対怪獣戦で初の戦術核の使用を決定し、結果は書かれていないがこれにより核汚染を代償に倒されたと推測される。
原典を考えればオーバーキル過ぎるが一国を壊滅させたので原典よりは強力な怪獣と思われる。
余談
『妖星ゴラス』には本来怪獣が登場する予定はなく、マグマの登場はクランクアップ前になって東宝上層部から「せっかくの円谷特撮だから怪獣を出してほしい」との要求が出された事によるものである。
準備稿では単に「恐龍」と記されており、どう見ても鰭脚類(海生哺乳類)であるにも関わらず爬虫類という設定なのはその名残と言われている。
しかし無理やりねじ込んだも同然の為に登場シーンは5分もなく、ストーリーにはほぼ不要な蛇足と言って差し支えのない存在である為に批評家からの評判も悪く、海外公開時には登場シーンが丸々カットされた。
また、監督の本多猪四郎も登場には反対しており、後年のインタビューにおいてマグマの存在には否定的な意見を述べている。
更に『怪獣総進撃』では当初は登場が予定されていたものの、結局決定稿では出番は無くなってしまうなど、はっきり言って東宝怪獣の中でもかなり扱いの悪い部類の怪獣である(一応現在は上述の『怪獣黙示録』での活躍もあって多少は緩和されている)。
ちなみにマグマを撃破したVTOL機のミニチュアの木型は、『ウルトラマン』のジェットビートルのミニチュアを制作する為に流用されている(VTOL機のミニチュアを直接改造したわけではない)。