曖昧さ回避
この表記だと、蛤女房がモデルの以下のキャラクターを指すことが多い。
このページでは、ゲーム『天外魔境Ⅱ』に登場するはまぐり姫について解説する。
概要
「このはまぐり姫、ちと、お主らを見くびっておったようじゃ…。見せねばなるまいのお。まだ誰にも見せたことのない、わらわの、生まれたままの姿を…」
CV:潘恵子
ゲーム『天外魔境Ⅱ』に登場するキャラクター。
敵側の「根の一族」の幹部。第三の城「幻夢城」の城主。ヨミ自らが創造した美しい姫将軍。
「ワダツミ五人衆」という5人の部下がいて、部下たちからはその美貌を崇め奉られ、忠誠を誓われている。
性格は自信家なお姫様。語尾に「~じゃ」とつけるなど、古風な言葉遣いをする。
しかし本当の正体は醜い蛤の化け物で、人型の上半身は舌や疑似餌を努力の末変化させたアバターに過ぎない。
今の姿になる前は、人間になりたいと思っていた人魚だった。人間にしてやると根の一族に騙されて、ヨミに怪物にされた。
幻術を得意とし、卍丸の母親になりすましたり、カブキ団十郎を捕らえたうえでカブキに化けてどちらが本物か試させようと罠にかけた(カブキの性格から、どっちが本物で偽者かはバレバレだったが。因みに間違えると不意打ちを喰らう)。
根の一族の将軍として卍丸たちの前に立ちはだかるものの、死に際の台詞「むっ、無念じゃ…醜い姿のまま死にとうはない…。こんな姿に生まれてこなければ…普通の女として暮らせたものを…恨みまするヨミ様………。答えてくれぬか…卍丸…。もしも、わらわが生まれ変わって…もう一度…お主と………」からも、望んで蛤の化け物になったわけではないことがうかがえる。
また、はまぐり姫討伐後に人魚の村に行くと、はまぐり姫が人魚だったことが聞ける。死んだはまぐり姫について、人魚たちは「実ははまぐり姫の正体は人間にしてやると根の一族にだまされた人魚の成れの果て…」「はまぐり姫は死に際に普通の女に生まれ替わりたいと…そんなことを言ったのですか…。卍丸さん…体の半分がヒレか足か、そんなことくらいで生き方まで決められちゃたまんないよね…」と彼女の悲劇を悲しんでいた。
極楽太郎もはまぐり姫の最期の言葉には思うところがあったようで、卍丸に「女ってのは悲しい生き物だよな…。卍丸、あんたももう少し歳をとったらわかるんだろうけどな…。かなえられるわけもねぇ夢を男に勝手に押しつけて、てめえは一人で往っちまう…。やっかいだぜ、残るほうは…。悪いことはいわねえから忘れちまいな、はまぐり姫のことはよ」と、語っている。
また、はまぐり姫に捕まったカブキは、あまりにもマブなお姫様なのでこの子になら殺されてもいいと思っていたことが、村人の台詞から語られている。
エンディングでは単に生き返っただけでなく、願い通りの人間の姿で極楽太郎の背景のモブたちにまじって登場している。
余談
- 2021年1月25日の辻野芳輝氏のツイッターでははまぐり姫について触れられていて、20歳くらいの女性として描いていることが語られている。
- 『天外魔境JIPANG7』でははまぐり姫とよく似たキャラ蜃姫が登場している。設定も外見もはまぐり姫そのものだが同一人物かは不明。
Pixivでは
美麗なキャラクターデザインと悲劇的な設定から、根強いファンが多く、pixivにははまぐり姫のファンイラストが多数投稿されていて、人魚時代の過去を描いた漫画まで描かれている(あくまで二次創作だが)