「こんな時、綾波レイならどうするの?」
【注意】この記事には『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』序盤に関するネタバレを含んでいます。
概要
CV:林原めぐみ
アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するキャラクター。主な登場作品は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の2作となる。
「(仮称)」まで含めた名前が正式名称となり、バックアップのための綾波レイのクローンで、アスカ曰く”綾波タイプの初期ロット”。なお、マリの台詞によれば「ゼーレの暫定パイロットさん」らしい(本編AR台本より)。普段は黒いプラグスーツを身に着けており、『シン・エヴァ』の序盤では第3新東京市立第壱中学校の制服を着るシーンが存在する。
命令に拘っており、自我を持たないような言動が多く、多くの人が知っている様な物事への知識や感情も欠けていた。だが『シン・エヴァ』での第3村の人々との交流によって、人を、生きることを、幸せを知っていき、最終的には自我が形成されていった。だが...
劇中での扱い
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
NERV(碇ゲンドウ)の命令により碇シンジをヴィレより回収する為に、EVANGELION Mark.09に搭乗し、AAAウンダーを襲撃した。当初シンジは彼女を『破』の終盤で助け出した「綾波レイ」と思い込み、再会を喜び彼女に話しかけるも、彼女は何を問いても「知らない」と答えるだけであった。
その理由は、「綾波レイ」は第10の使徒のコアから助けられたはずだったが、実は彼女の魂はサルベージされず、EVA初号機のコアに残されていたのだ。その事実を、冬月コウゾウより「彼女の出生の秘密」と共に教えられたシンジは、ますます絶望していく。
終盤では、エヴァンゲリオン第13号機の護衛の為に付いていくが、改2号機及び8号機と交戦。戦闘の最中に機体を失ったことで、交戦後はシンジと式波・アスカ・ラングレーに付いていくことになった。
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇(ネタバレ注意)
シンジと共にヴィレの下部組織が援助する小さな村「第3村」で暮らすことになる。彼女はそこで、普通の人間がどのように生きているのかを知り、生活のなかで綾波レイと同様に感情が生まれた。そして、自分が何者であるか明確にするために名前を欲しがるようになる。
また、数多くの絶望とショックにより失語症と自己嫌悪に陥り、村を離れNERVの元本部跡に座り込んでいたシンジに、毎日彼女はアスカから食料を運び続け、話しかけていた。そしてある日、シンジは彼女に「どうして皆僕にかまうんだ」とその辛さを吐き出すが、彼女はシンプルに一言こう言う。
「皆、あなたが好きだから。」
その後、シンジは村に戻り、時間と共に現実を受け入れ始め、同時に人それぞれに秘めている「思い」を知っていき、立ち直っていった。
だが、シンジからアヤナミレイという名前を貰ったがネルフでしか生きられない彼女の身体は限界を迎えており、少しの間だけでも人間として生きられたこととシンジとのわずかな時間を過ごせたこと、仮称ではないアヤナミレイの名前を貰えたことに「ありがとう」と告げシンジの目の前でLCLへと溶けて死亡した。
アスカによると、綾波レイを含めアヤナミタイプは基本的にシンジに好意を抱くように設計されていると説明されたが、彼女はそれすらも受け入れようとしていたのである。