概要
ユージア大陸北東部の大都市・ポートエドワーズ(2012年時点でFCU(中央ユージア連合)領、2040年時点でUSEA領)に本社を置く多国籍企業。
元々は小惑星ユリシーズによる厄災によって甚大な被害を被ったユージア大陸において行われていた民間復興整備事業で頭角を現した企業で、2012年時点で既に多数のグループ会社を抱える一大コングロマリットとなっていた。そして軍縮条約によって廃棄された巨大原子力潜水艦の解体事業に名乗りを上げたことでオーシア連邦やユークトバニア連邦共和国の資本も吸収。これによって真の多国籍企業への脱皮に成功する。
その後も成長を続け、2040年時点では軍事から市民生活に至るまでの殆ど全ての分野に事業展開し、「ゼネラルリソースのロゴがないものはない」とまで言われるほどの絶対的な経済力・資本力を獲得。それを背景に政治・経済・司法・軍事など全ての面で国家を凌ぐ影響力を持つに至り、統一国家「USEA」となったユージア大陸を事実上の信託統治領にするまでになっているが、高い技術力を独占利用することで急成長を遂げているニューコムとは対立を深めている。
主に重工業、建設、都市開発、エレクトロニクスを得意としており、ユリシーズの破片の落下によって甚大な被害を被ったユージア大陸北部の都市・セントアークに建設した地下都市「ジオフロント」や大陸間道路の建設で知られている。またITインフラにも強みを持っており、情報・電子機器の管理を司る情報ネットワーク空間「エレクトロスフィア」とその端末OS「データースワロー」を開発している。この両者は幅広く普及しており、2040年時点では市民生活や軍事に至るまで幅広く利用されるなど社会に不可欠な存在となっている。
強大な資本力や影響力を背景にした他社への圧力や大規模開発の環境に対する無配慮など、その強権的な経営手法は反グローバリズム団体や環境保護団体などから強い反発を招いており、反企業過激派によるテロの標的となることも珍しくない。その為「対テロ自主防衛」を名目に後述する私設軍事組織「GRDF」を保有しているが、裏ではこの組織を使って敵対勢力の排除を行っている。
また巨大企業故にその体質は保守的なもので、かつて社内で行っていた極秘軍事研究計画「D.O.E計画」を、倫理面での問題もあったとはいえあまりに先進的すぎる研究内容を上層部が危険視した結果、メンバーの謀殺などといった文字通りの実力行使によって凍結させてしまった。このように保守的な体質であるため先進性を求める技術職や研究職にとって企業としての魅力に欠ける面があり、不満を持った技術者がニューコムに集団移籍を敢行、その後のニューコム躍進の原動力となるなど、後々の新興勢力の台頭を招く結果にも繋がってしまっている。
グループ会社
各企業の出典はエースコンバット7公式サイトで公開されている公式コラム第4弾内の用語解説に基づく。
GRトレーディング
ゼネラルリソースグループの商社で、同グループの中核を成す企業。
ユージア大陸での都市開発事業を主軸に海上輸送事業や航空輸送事業を手掛けており、海上輸送事業は世界シェアの23%、航空輸送事業も同18%を占めている。また、後方の兵站調達業務も行っており、2011年の収支報告書ではそれらの数字の3分の1が兵站調達業務によって占められている。
GRマリン・アンド・シップス
ゼネラルリソースグループの造船会社。
利益を生まないとされた造船業冬の時代に各国の同種企業を買収し、徹底したコストカットと独自の資材調達ルートの確保を行うことで、そのシェアは2011年時点で世界で建造された海上輸送船舶の35%に及んでいる。ユージア・ビッグ8と称されるユージア大陸の八大造船所の一つ・ポートエドワーズ造船所の経営を行っている他、ポートエドワーズ造船所と共にユージア・ビッグ8を構成するノースポート造船所、ファーバンティ造船所、デニス造船所、アンカーヘッド・ドック、ダキアーク工廠、コンベース造船所、セントアーク造船所の全てに息がかかっている。
2011年頃から軍事艦艇の受注も始めており、その実績作りのためある潜水艦を大規模改修した他、後述するGRGM向けに商船構造の警備船を建造している。
GRガーディアン・マーセナリーズ
ゼネラルリソースグループの民間軍事会社。略称はGRGM。
大陸戦争後、復興物資を輸送する外洋からの海上輸送船舶が海賊によって大きな被害を被ったことから、自社船舶の護衛を名目として2012年前後に設立された。当初は海上部門のみだったが後に航空輸送部門の護衛戦力として戦闘機部隊も保有しており、エースコンバット7のDLC「SP MISSIONS」ではSu-472機で構成されるミミック隊が登場する。
2040年時点でゼネラルリソースが擁しているGRDFとの関係性は、今の所GRGMが発展したものなのか新たに発足させたものかどうかなど一切が不明である。
GRフォンテック
ゼネラルリソースグループの電子機器メーカー。
スマートフォンなどの携帯端末の開発製造を行っている。
ITTC(In-sa-net Telegraph and Telephone Communication)社
ゼネラルリソースグループの通信会社。
1953年にUSEAの国営電信電話会社として設立され、2023年の民営化を経て、翌年の2024年にゼネラルリソースグループ入りした。2031年よりエレクトロスフィアを媒介として画像や音声、文字情報をリアルタイムでやり取りできるビデオメール・ビデオフォンサービスを開始。これらは翌年のデータースワローの発売以降、世界的規模の標準通信システムとして利用されている。
GBS(General Broadcasting System)
2035年に設立されたゼネラルリソースグループのスフィア民営放送局。
比較的エンターテイメント性の高いドラマやバラエティ、スポーツ中継を始めとした幅広い番組編成を有し、視聴率では他局を圧倒している。一方で報道番組のスタンスはどちらかというと親会社であるゼネラル寄りで、ニューコム批判が多い。
GRDF(General Resource Defence Force)
ゼネラルリソースが擁する私設軍事組織。
表向き「対テロ自主防衛」を名目に設立された組織だが、その実態は合法非合法を問わず内外の反抗勢力を排除することを目的とする部隊であり、USEAに対する治安維持協力といった表向きの活動から、敵対国家・企業に対する妨害工作や不穏分子の暗殺などといった表沙汰にできない活動まで、多岐にわたる任務を行う。所属隊員は大卒のエリートが中心としているが叩き上げの隊員もおり、経歴だけではなく実力と実績も重んじられる。
軍事面では大量の戦闘機部隊や空挺部隊、空母機動部隊、果ては高出力レーザー兵器を搭載する軍事衛星を保有しており、その戦力は1国の軍隊に匹敵するまでになっている。対テロ自主防衛とは何なんだろうか。
一方で兵器面では新たな兵器の開発は進んでおらず、旧来の兵器を改良した物を多く使用している。取り分け航空機ではそれが顕著で、2040年時点でも初飛行から60年以上経っているはずのF-15やF-16,F/A-18の改良型を使用している。これは一企業による経済支配で弱体化した国家間では戦争状態になるほどの対立は発生しなかったためであるが、数々の新技術を投入しているニューコム製航空機群「Rナンバー」に対する性能面での劣勢は明らかであり、それらに対抗すべく新型機の開発を進めている。