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ゼネラルリソースの編集履歴

2021-04-11 15:21:08 バージョン

ゼネラルリソース

ぜねらるりそーす

ゼネラルリソース(英:General Resource LTD)とは、バンダイナムコエンターテインメントのフライトシューティングゲーム「エースコンバットシリーズ」に登場する架空の企業である。

概要

ユージア大陸北東部の大都市・ポートエドワーズ(2012年時点でFCU(中央ユージア連合)領、2040年時点でUSEA領)に本社を置く多国籍企業。

元々は小惑星ユリシーズによる厄災によって甚大な被害を被ったユージア大陸において行われていた民間復興整備事業で頭角を現した企業で、2012年時点で既に多数のグループ会社を抱える一大コングロマリットとなっていた。そして軍縮条約によって廃棄された巨大原子力潜水艦の解体事業に名乗りを上げたことでオーシア連邦やユークトバニア連邦共和国の資本も吸収。これによって真の多国籍企業への脱皮に成功する。

その後も成長を続け、2040年時点では軍事から市民生活に至るまでの殆ど全ての分野に事業展開し、「ゼネラルリソースのロゴがないものはない」とまで言われるほどの絶対的な経済力・資本力を獲得。それを背景に政治・経済・司法・軍事など全ての面で国家を凌ぐ影響力を持つに至り、統一国家「USEA」となったユージア大陸を事実上の信託統治領にするまでになっているが、高い技術力を独占利用することで急成長を遂げているニューコムとは対立を深めている。

主に重工業、建設、都市開発、エレクトロニクスを得意としており、ユリシーズの破片の落下によって甚大な被害を被ったユージア大陸北部の都市・セントアークに建設した地下都市「ジオフロント」や大陸間道路の建設で知られている。またITインフラにも強みを持っており、情報・電子機器の管理を司る情報ネットワーク空間「エレクトロスフィア」とその端末OS「データースワロー」を開発している。この両者は幅広く普及しており、2040年時点では市民生活や軍事に至るまで幅広く利用されるなど社会に不可欠な存在となっている。


強大な資本力や影響力を背景にした他社への圧力や大規模開発の環境に対する無配慮など、その強権的な経営手法は反グローバリズム団体や環境保護団体などから強い反発を招いており、反企業過激派によるテロの標的となることも珍しくない。その為「対テロ自主防衛」を名目に後述する私設軍事組織「GRDF」を保有しているが、裏ではこの組織を使って敵対勢力の排除を行っている。

また巨大企業故にその体質は保守的なもので、かつて社内で行っていた極秘軍事研究計画「D.O.E計画」を、倫理面での問題もあったとはいえあまりに先進的すぎる研究内容を上層部が危険視した結果、メンバーの謀殺などといった文字通りの実力行使によって凍結させてしまった。このように保守的な体質であるため先進性を求める技術職や研究職にとって企業としての魅力に欠ける面があり、不満を持った技術者がニューコムに集団移籍を敢行、その後のニューコム躍進の原動力となるなど、後々の新興勢力の台頭を招く結果にも繋がってしまっている。


グループ会社

各企業の出典はエースコンバット7公式サイトで公開されている公式コラム第4弾内の用語解説に基づく。

GRトレーディング

ゼネラルリソースグループの商社で、同グループの中核を成す企業。

ユージア大陸での都市開発事業を主軸に海上輸送事業や航空輸送事業を手掛けており、海上輸送事業は世界シェアの23%、航空輸送事業も同18%を占めている。また、後方の兵站調達業務も行っており、2011年の収支報告書ではそれらの数字の3分の1が兵站調達業務によって占められている。


GRマリン・アンド・シップス

ゼネラルリソースグループの造船会社。

利益を生まないとされた造船業冬の時代に各国の同種企業を買収し、徹底したコストカットと独自の資材調達ルートの確保を行うことで、そのシェアは2011年時点で世界で建造された海上輸送船舶の35%に及んでいる。ユージア・ビッグ8と称されるユージア大陸の八大造船所の一つ・ポートエドワーズ造船所の経営を行っている他、ポートエドワーズ造船所と共にユージア・ビッグ8を構成するノースポート造船所、ファーバンティ造船所、デニス造船所、アンカーヘッド・ドック、ダキアーク工廠、コンベース造船所、セントアーク造船所の全てに息がかかっている。

2011年頃から軍事艦艇の受注も始めており、その実績作りのためある潜水艦を大規模改修した他、後述するGRGM向けに商船構造の警備船を建造している。


GRガーディアン・マーセナリーズ

ゼネラルリソースグループの民間軍事会社。略称はGRGM。

大陸戦争後、復興物資を輸送する外洋からの海上輸送船舶が海賊によって大きな被害を被ったことから、自社船舶の護衛を名目として2012年前後に設立された。当初は海上部門のみだったが後に航空輸送部門の護衛戦力として戦闘機部隊も保有しており、エースコンバット7のDLC「SP MISSIONS」ではSu-472機で構成されるミミック隊が登場する。

2040年時点でゼネラルリソースが擁しているGRDFとの関係性は、今の所GRGMが発展したものなのか新たに発足させたものかどうかなど一切が不明である。


GRフォンテック

ゼネラルリソースグループの電子機器メーカー。

スマートフォンなどの携帯端末の開発製造を行っている。


ITTC(In-sa-net Telegraph and Telephone Communication)社

ゼネラルリソースグループの通信会社。

1953年にUSEAの国営電信電話会社として設立され、2023年の民営化を経て、翌年の2024年にゼネラルリソースグループ入りした。2031年よりエレクトロスフィアを媒介として画像や音声、文字情報をリアルタイムでやり取りできるビデオメール・ビデオフォンサービスを開始。これらは翌年のデータースワローの発売以降、世界的規模の標準通信システムとして利用されている。


GBS(General Broadcasting System)

2035年に設立されたゼネラルリソースグループのスフィア民営放送局。

比較的エンターテイメント性の高いドラマやバラエティ、スポーツ中継を始めとした幅広い番組編成を有し、視聴率では他局を圧倒している。一方で報道番組のスタンスはどちらかというと親会社であるゼネラル寄りで、ニューコム批判が多い。


GRDF(General Resource Defence Force)

GENERAL RESORCE DEFENCE FORCE

ゼネラルリソースが擁する私設軍事組織。

表向き「対テロ自主防衛」を名目に設立された組織だが、その実態は合法非合法を問わず内外の反抗勢力を排除することを目的とする部隊であり、USEAに対する治安維持協力といった表向きの活動から、敵対国家・企業に対する妨害工作や不穏分子の暗殺などといった表沙汰にできない活動まで、多岐にわたる任務を行う。所属隊員は大卒のエリートが中心としているが叩き上げの隊員もおり、経歴だけではなく実力と実績も重んじられる。


軍事面では大量の戦闘機部隊や空挺部隊空母機動部隊、果ては高出力レーザー兵器を搭載する軍事衛星や(真偽は不明だが)ICBMを保有しており、その戦力は1国の軍隊に匹敵するまでになっている。対テロ自主防衛とは何なんだろうか。

一方で兵器面では新たな兵器の開発は進んでおらず、旧来の兵器を改良した物を多く使用している。取り分け航空機ではそれが顕著で、2040年時点でも初飛行から60年以上経っているはずのF-15F-16F/A-18の改良型を使用している。これは一企業による経済支配で弱体化した国家間では戦争状態になるほどの対立は発生しなかったためであるが、数々の新技術を投入しているニューコム製航空機群「Rナンバー」に対する性能面での劣勢は明らかであり、それらに対抗すべく新型機の開発を進めている。


保有兵器

陸戦兵器

  • アントリオン(Antlion)

GRDF空挺部隊に配備されている空挺戦車。キャタピラやタイヤではなく、4つの脚によって歩行して移動する多脚歩行戦車である。

アントリオンとはウスバカゲロウの幼虫、所謂アリジゴクの事。


航空兵器

2040年代における航空機は、電極などを介してパイロットの神経網と機体の制御系統を間接的に結ぶことで、パイロットの思考による直感的な機体制御を実現する「コフィンシステム(Coffin System)」をコクピットに搭載している。これは「コネクション・フォー・フライト・インターフェース・システム」の略語で、搭載機のコクピットがキャノピーではなく装甲によって覆われ、パイロットがコクピット内に横たわり機体外部のカメラ等から情報を取得して機体の制御を行う事から、その様を棺桶に例えてこの名称が付いた。

この技術もゼネラルリソースによって行われていた基礎研究の成果で、当然GRDFの戦闘機などにも採用されている。軍関係者からはコフィンシステム搭載機、取り分け戦闘機を「エアロコフィン」ないし「コフィン」と呼ぶが、これは戦場に赴く戦闘機の危険性から、パイロットの間から「空飛ぶ棺桶」という皮肉を込めているとも言われている。


  • 戦闘機・攻撃機・マルチロール機

F-15S/MT イーグルプラス(Eagle+)

F-15の架空の発展形である戦闘機。コフィンシステムを搭載し、カナード翼の他設定上では3次元推力偏向ノズルを装備しているという設定だが、「3」では推力偏向は再現されていない。

モデルはF-15をベースにカナード翼や推力偏向ノズルを装備した実験機・F-15S/MTD。3次元推力偏向ノズルを備えるという設定上、F-15S/MTDを改修したF-15ACTIVEに近い機体となっている。

F-16XF ジャーファルコン(Gyrfalcon)

F-16の架空の発展形である戦闘機。コフィンシステムを搭載する他、エアインテーク下部にカナード翼を装備している。流石に旧式化しており、後述するXFA-32Cへの更新が進められている。フェイス・パーク紛争以降軍事力強化を求めるNUNの要請に応じ、UPEOにも改修を加えた機体がF-16XFUの名称で提供されている。

モデルはF-16のエアインテーク下部にカナード翼を備えたCCV実験機YF-16 CCVと、戦闘機向け各種新技術のテスト用実験機としてF-16を改修し、カナード翼やドーサルスパインを搭載したF-16AFTI

F-16XA セイカーファルコン(Sakerfalcon)

F-16XFと同じくF-16の架空の発展形である戦闘機。秘密研究機関「ゼネラルリソース・ダイナミクス」によって開発された機体で、クランクト・アロー・デルタ翼(ダブルデルタ翼の一種)を備え、防空任務・対地攻撃任務双方をこなせるマルチロール機。こちらも旧式化しており、F-16XF共々F/A-32Cへの更新が進められている。

モデルはF-16をベースに胴体の延長や主翼のクランクト・アロー・デルタ翼化を行った戦闘爆撃機型のF-16XLF-111の後継機として開発がスタートした機体で、一旦は開発中止に追い込まれるも復活してF-15Eと採用の座を争ったが敗北。現在はロッキード・マーティン社で研究機として使用されている。

F/A-18I ホーネットADV(Hornet ADV)

F/A-18の架空の発展形であるマルチロール機。F/A-18をベースに新技術や新素材による改良を加えたマルチロール機だが、こちらもF-16XF/XA共々F/A-32Cへの更新が進められている他、F-16XF同様改修機がF/A-18Uの名称でUPEOに提供されている。

モデルはF/A-18を再設計したF/A-18E

F-22C ラプターⅡ(Rapter Ⅱ)

F-22の架空の発展形である戦闘機。元来優れた性能を有するF-22を基に、ドックファイト時の機動性を向上させるべく、量産型では省かれたエアブレーキを復活させることで更なる性能強化を行っている。

A/F-117X ナイトホーク(NAV Hawk)

F-117の架空の発展形である攻撃機。あらゆる任務をそつなくこなすことを目的に各部分がそれぞれ強化されており、特にエンジン・爆弾倉・水平尾翼の改良に力が入れられている。とはいえ能力的にはそれほどでもない機体である。

なおF-117には水平尾翼は存在しない。もちろん当機も水平尾翼は備えていない。

RF-12A2 ブラックバード(Blackbird)

ニューコムの新兵器に対応すべく高高度偵察用の既存機をベースに急遽開発されたマッハ3級の高高度迎撃戦闘機。発進時にはロケットブースターを使用して打ち上げられる。最高速度こそ優れているが安定性や機動性・運動性に欠ける機体。

モデルはアメリカ空軍向けにロッキード社が開発していた試作戦闘機・YF-12。SR-71と同じくCIA向けの偵察機・A-12から発展した機体で、長距離空対空ミサイルを用いる迎撃戦闘機として開発されたが、予算カットによって採用されず、以降は空軍やNASAの研究機として使用された。

F/A-32C アーン(Erne)

新型マルチロール機。機首下部をぐるりと囲むエアインテークが特徴の無尾翼デルタ翼機で、あらゆる任務に対応できる高い汎用性を目指して開発されたが、想定任務の多さが開発期間や開発コストの大幅な増加を招いた結果、実戦部隊への配備数は少数に留まっている。主にF-16XF/XLやF/A-18Iを代替する形で配備が進められている他、アクロバットチーム「ファイアスターター」にF/A-18の後継機として配備される予定である。愛称のアーンとはウミワシの意。

モデルは型番や外見から察する通り試作ステルス戦闘機のX-32。現実ではJSF(統合打撃戦闘機)計画によって開発された機体で、X-35(後のF-35)と正式採用の座を争って敗れた機体である。公式ビデオ「ミッションゼロ」において語られる開発経緯も、JSF計画を思わせる内容である。

XFA-36A ゲイム(Game)

ニューコムの新型機に対抗すべく、高機動ステルス実験機の研究データを基に開発された新型のステルス戦闘機。カナード翼や3次元推力偏向ノズルを持つ無尾翼機で、主翼には速度に応じて翼端を折り畳む可変機構が備えられており、高いステルス性・機動性・安定性を兼ね備えている。愛称のゲイムは公式にはその意味を説明されていないが、現実では軍鶏の英称「Gamecook」の略語という意味がある。

その機体形状や開発経緯から、モデルは恐らくマクドネル・ダグラス社とNASAが共同開発した機動研究機・X-36。現実では予算の都合上フルスケールで製造されることはなく、実機の3割ほどの大きさに縮小した無人機として製造され、各種実験に用いられた。


  • 爆撃機・輸送機・空中給油機

B-1C ランサーⅡ(Lancer Ⅱ)

B-1の架空の発展形である戦略爆撃機。コフィンシステムを搭載している。

C-17B グローブマスターⅢ(Globemaster Ⅲ)

C-17の架空の発展形である輸送機。コフィンシステムを搭載している他、STOL(短距離離着陸)性能を向上させるため、原型機では主翼にパイロンを介して別箇に装備していた4発のエンジンを2つにまとめた上で主翼内に埋め込んでいる。UPEOでは、当機の空中給油機バージョン「EK-17U」を運用している。

KC777 ASST

ボーイング777の架空の派生型という設定の空中給油機。空中給油機の塗装は灰色が一般的だが、こちらは緑色の塗装をしている。

なお、現実でもボーイング777を基にした空中給油機型「KC-777」がKC-135の後継機としてアメリカ空軍に提案されたが、こちらはKC-767を基にしたKC-46に敗れている。


・AH-66B/RAH-66B コマンチⅡ(Comanche Ⅱ)

GRDFの主力攻撃ヘリコプター。ステルス性を重視した機体形状を有しており、兵装も全て格納式である。名称が公式と関連書籍で異なる機体であり、公式は前者を、関連書籍は後者を用いている。

モデルはアメリカの試作偵察攻撃ヘリコプター・RAH-66OH-58の後継機として開発されていたステルスヘリだったが、開発の遅れやUAVの進歩などを理由に計画は中止された。

・V-22 オスプレイⅡ(Osprey Ⅱ)

V-22の架空の発展形であるゼネラルリソース製汎用ティルトローター機。市販されている機体で民間にも幅広く出回っている他、UPEOにも要人輸送用として配備されている。


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