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アリコーン(エースコンバット)

ありこーん

エースコンバット7 スカイズ・アンノウンのDLC第4~6弾「SP MISSIONS」に登場する架空の潜水艦。エースコンバットシリーズおなじみの超兵器の一つで、同エピソードではこの艦を巡るストーリーが展開される。
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曖昧さ回避

架空の生物としてのアリコーンはこちらを参照 ⇒ アリコーン


スペック

運用者エルジア海軍
艦種潜水航空巡洋艦(原子力潜水艦)
級名アリコーン級
進水2015年1月1日
就役2019年9月11日
排水量(浮上時)650,000t
排水量(潜水時)810,000t
全長495m
全幅116m
全高54m
機関溶融金属冷却型原子炉×2基
主機蒸気タービン×2基
出力300000ph(ポンプジェット1基あたり)
速力(浮上時)37ノット
速力(潜水時)42ノット
推進電磁推進器2基、ポンプジェットスクリュープロペラ2基
乗員270~350人(艦運用要員150名、航空要員120~200名)
兵装30mmCIWS(対空機関砲)×8基、艦対空ミサイル発射機×4基、200mmレールガン×2基、VLS×合計48基、SRC-03a 600mmレールキャノン×1基
艦載機20~30機のCTOL機、及び複数機の潜水艦発射型無人機(SLUAV)、バリアドローン

概要

エルジア王国海軍即応予備艦隊(通称:ラーン艦隊)所属の超大型原子力潜水艦。艦種は潜水航空巡洋艦

元々はユークトバニア連邦共和国で建造された艦だが、「スクラップとして解体する」という名目で商社のGRトレーディングが船体を引き取った後にGRマリン・アンド・シップスによる大規模改修が行われ、それをエルジア王国が購入し2015年に進水し艤装工事が行われた。翌年就役前の試験航海へ出るが、その最中に行方不明となる。698日後、偶然海底で15度傾斜して着底している所を発見され、乗員356名中330名が生還した。

その後、サルベージされて修復されたのだが、その時にはエルジア軍は既に無人機主体の戦闘教義を採っており、運用方法がそれに合致しなかった本艦は二戦級の艦艇を集めたラーン艦隊に移されることとなる。2019年の灯台戦争勃発後も、エルジア軍が優勢だったことから長らく就役が見送られていたが、主力機動部隊のニヨルド艦隊を喪失し、海軍戦略の見直しを迫られたエルジア軍によって8月11日に就役した。


艦長はマティアス・トーレス大佐。

かつてのエイギル艦隊旗艦・戦艦タナガーの艦長で大陸戦争当時の活躍で『コンベースの英雄』とも呼ばれている他、さらに先述した沈没事故時の対応から一部の将兵からは「彼についていけば生き残れる」とまで口にされる程の優秀な軍人であり、同艦クルーも彼に心酔している。


建造までの経緯

DLC第6弾配信前に公開されたコラムや「SP MISSIONS」内のムービーで映る文書によると、元々はユークトバニアが「プロイェクト・アリコーン」の計画名で建造した戦略級ミサイル潜水空母であるとされる。

これはユークトバニアが既に建造していたシンファクシ級潜水空母の拡大発展形として建造されたもので、シンファクシ級以上の船体に充実した兵装や航空機運用能力を与えており、既存の弾道ミサイル原子力潜水艦や攻撃型原子力潜水艦と一線を画した「可潜航空巡洋艦」ともいうべき艦であった(これには後述するある理由も影響している)。

その建造に向けた動きがいつから始まったのかは不明だが、少なくとも1998年にオーシア中央情報局(OIA)は、ユークトバニアの大都市の一つで造船業が盛んなオクチャブルスクの近郊にある秘密都市の動きからアリコーン建造の動きを掴んでいた。


当時、オクチャブルスクには既に400mクラスの地下ドックが整備されてシンファクシ級の母港として機能していたが、1999年には土運船が頻繁に確認され、オクチャブルスクから大量の土砂を運び出されていた。OIAはこの動きからユークトバニアが新型の超大型潜水艦を建造しているのではないかと疑い、それを「超シンファクシ級」と仮称したのである。OIAの推測では2000年頃には600~700mクラスの超シンファクシ級用地下ドックの建設が完了していると見られ、先進兵器分析部はオクチャブルスクへ輸送される兵器や鉄鋼から超シンファクシ級の性能を見積り、2000年3月に超シンファクシ級に関するレポートを完成させた。

これとは別に民間の軍事アナリストもユークトバニア海軍の新型戦略級ミサイル潜水空母の噂を聞きつけており、彼らはそれをシンファクシ級3番艦あるいはシンファクシ級をベースとした超シンファクシ級と呼称していた。


そうした中でオクチャブルスクB4特区で建造されていたアリコーンだが、ユークトバニア・オーシア間の冷戦が終結した2000年頃、ユークトバニアのニカノール首相が推進したグラスノスチ(情報公開)によってその存在が公表され、設計図面の一部を写した画像ファイルが世界中の軍事評論家の手に渡った。なお、当時はまだまだユークトバニアの軍事情報へのアクセスは制限されていたため、マスメディアは出処不明の情報でアリコーンに関する憶測を飛ばし、中には「64基4列のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射管を備えた256発のを搭載する終末戦争艦」と報じたメディアもあったという。


そんなアリコーンだが、2010年にユークトバニア・オーシア間で勃発した環太平洋戦争でシンファクシ級が実戦投入されたのとは裏腹に、何らかの理由で実戦投入されないままだった。

そして、かねてよりユークトバニア・オーシア間で結ばれていた「START-2(第二次戦略兵器削減条約)」に違反する兵器ではないかと指摘されていたアリコーンは、環太平洋戦争直後の2011年、ユークトバニア・オーシア間の融和政策の一つとして両国が締結した「START-3(第三次戦略兵器削減条約)」によって廃棄されることが決定する。

そこで解体に名乗りを上げたのがユージア大陸の多国籍企業・ゼネラルリソースのグループ会社の一つで商社の「GRトレーディング」だった。GRトレーディングは解体費用の半分を拠出した他、ユージア大陸受け入れについてもFCU(中央ユージア連合)政府を説得した。かくしてアリコーンは2012年1月にオクチャブルスクで武装解除を受けた後、同年4月までにユージア大陸北部の大都市・ポートエドワーズに位置するGRトレーディングの本社に移送され、造船事業を手掛ける「GRマリン・アンド・シップス」により解体される予定となっていた。


しかし、GRトレーディングはアリコーンを解体せず、同年12月にエルジア王国がアリコーンを購入した。そして、GRマリン・アンド・シップスなどのゼネラルリソースグループの企業によって大規模改修がなされ、2015年に引き渡されたのである。

なお、ゼネラルリソースはこの解体事業によってオーシア・ユークトバニア双方の資本を取り込み、ユージア大陸のコングロマリットに過ぎない自社グループを真の多国籍企業体へと脱皮させることに成功した。


ちなみにゼネラルリソースグループによるアリコーンの大規模改修と第三者への販売は、先述したコラムを書いた軍事アナリストによって予想されていた。コラム内では、軍事アナリストたちの間では第三者として実際に購入することとなったエルジアに加え、エストバキアレサスが最有力候補として挙げられていることを述べた上で、コラムの執筆者であるアナリストはその中でも世界で最も火薬の匂いが強い地域にある海洋国家であり、「空中艦隊構想」が頓挫した(と見られていた)エストバキアへの売却を予想していた。

  • ちなみにエルジアは「暫定自治政府から王制へと移行中で、世論を気にして表立った軍備増強は行わないだろう」、レサスは「海軍に力を入れてはいるが沿海レベルでアリコーンは持て余す」としている。

構造

船体形状

艦の形状はシンファクシ級に似ているが大幅な大型化がなされており、単胴船体に巨大なバルジを組み合わせたシンファクシ級と違って、トリマラン(三胴)船型が採用されている。ちなみにアリコーンという名称はこれに由来するもので、副船体を翼、中央船体の飛行甲板を一角に見立てたとされている。


また、シンファクシ級「リムファクシ」で培われた自動化技術が活用されており、これだけの巨体であるにもかかわらず乗員はわずか270~350名(艦運用要員のみで150名、後述する航空要員で120~200名)という驚くべき程の省人化に成功している。もちろん潜水艦として見た場合多い部類に入るのだが、そもそも巨大石油タンカーに匹敵する巨体を持つことから考えると十分以上の省人化と言えるだろう。

ちなみに「リムファクシ」の場合、全長300m超の巨体を自動化技術や艦載機のUAV化などといった各種施策によってわずか40名弱で運用している。どうやら冷戦下で質量とも優れた潜水艦隊を整備・保有していたユークトバニアの潜水艦技術は非常に高度なレベルに達しているようだ。


機関・推進機

機関には中型の溶融金属冷却型原子炉を2基搭載している。これは原子炉の冷却材として水ではなく高密度で冷却効率も高い液体金属を採用したもので、水を冷却材とする原子炉と比べてより高い出力を発揮することができるとされる。アリコーンの場合は肥大化した艦容積に対応し、体積比出力を上げるためにリチウム冷却型が採用されたが、これは野心的な代物だったため、ゼネラル側による大規模改修時にも交換できなかったという。

  • ちなみにこのような溶融金属冷却型原子炉を搭載した原子力潜水艦は、現実でもアメリカがナトリウム冷却型を搭載した「シーウルフ」を、旧ソビエト連邦が鉛・ビスマス合金冷却型を採用したノヴェンバー級原子力潜水艦「K-27」と同じく鉛・ビスマス合金冷却型を採用したアルファ級原子力潜水艦をそれぞれ建造している。
    • ただいずれの艦も保守整備や信頼性といった問題が多く、アメリカの「シーウルフ」は就役後短期間で通常の加圧水型原子炉に換装した。旧ソ連に至ってはK-27は炉心溶融事故を起こして放棄(その後は各種実験プロジェクトに使われた後自沈)、アルファ級も高性能艦だったものの問題が多かったため、最終的に冷戦末期から終結・ソ連崩壊前後に除籍・予備役入りとなった。

推進機としては電磁推進器とポンプジェットスクリュープロペラを2基づつ搭載し、これによって水上で37ノット、水中で42ノットを発揮する。これは現代の戦闘艦艇ではかなりの高速と言うべきだろう。

なお、電磁推進器は当初電磁誘導型を採用していたが推力不足だったらしく、大規模改修によってヘリカル型に換装された。


また、大規模改修によって統合電気推進(IEP)が採用された他、ステルス航行用電源としてリチウム電池と後述するレールガン(及びとある装備)用のスーパーキャパシタが搭載された。


兵装

兵装としては、まず副船体前部に主砲として200mmレールガンを2基搭載する。これは155mmロケットアシスト式誘導砲弾に45mm装弾筒を装着して使用するもので、発射速度毎分80発・対地対空対艦全ての目標に使用可能という、かなりの高性能砲である。

ちなみに改修前の主砲については諸説あり、OIAはレールガン、軍事アナリストはレールガンではない砲熕兵器としている。


また、ミサイル兵装として副船体に計48セルの多目的VLSを搭載している。これは元々ユークトバニアでの建造時に搭載されたSLBM発射管で、改修によって内部に多段式キャニスターを装着することで戦術兵器として転用された。内部には艦対空ミサイル(SAM)や艦対艦ミサイル(SSM)など大量のミサイルを搭載しており、SLBM発射管を転用したという都合上(例として現実のアメリカのSLBMである「トライデントⅡ」で全長13.41m・全幅2.11mだが、これに対して同じくアメリカ製のSAMであるESSMで全長3.8m・全幅0.64m、ノルウェーのSSMであるNSMで全長6m・全幅0.69m)、数百発以上を搭載可能というのが妥当だろう。


これに加えて主船体各所に計12箇所ある格納ベイに近接防御火器を搭載している。内訳は30mmCIWSが8基、画像誘導方式の艦対空ミサイルの発射機が4基で、これによって高い近接防御火力を発揮している。なおCIWS本体にはレーダーやセンサーなどは無いとされているが、恐らく艦本体のレーダーによって管制されていると思われる(現実にも固有のレーダーを持たずに艦本体のレーダーによって管制されるCIWSは存在している)。


なお、アリコーンは潜水艦であるにもかかわらず魚雷発射管を装備していない(つまり、潜水艦の象徴である魚雷そのものを搭載していない)。元より魚雷は射程と命中率に劣る上、公式コラムでは「潜水艦同士の魚雷戦など夢想家の描く物語に過ぎない」と言い切っていることから、何らかの理由で水中戦闘能力を削除したのだろう(それにこれだけの巨体では恐らく有効に活用できる機会も非常に少なく、だったら最初から搭載せずに魚雷による戦闘は護衛の潜水艦等に任せるといった思い切った割り切りが行われた可能性もある)。実際ディレクターによれば、対潜戦闘は護衛の潜水艦に任せる事(艦隊運用)が前提であると、引用で回答している。


航空機運用能力

アリコーンは艦載機運用能力を有しているが、VTOLかUAVオンリーだったシンファクシ級と違いUAVの他にCATOBAR機を運用でき、その為に発艦用カタパルト2基と着艦用甲板を有する。発艦用甲板と着艦用甲板の間はセイルを貫通するトンネルによって結ばれており、トンネル内には艦載機用エレベーターが2基、上部には艦載機の位置を移動するためのホイストが設けられている。

なおこのカタパルトは当初蒸気式だったが、アナリストからは配管等を通じて浸水する可能性が示唆されており、そのせいか改修によって電磁式に置き換えられている。


搭載機数は改修によるリチウム電池やスーパーキャパシタの影響で若干影響が出ているが、それでも概ね20~30機のCTOL機を運用可能(もっと多い可能性も示唆されている)。

作中ではラファールMの場合は30機、Su-33なら20機、MiG-29Kなら24機、F/A-18(形式不明)なら22機が搭載可能とされている。


また、先述したようにUAVの運用が可能。セイル側面と主船体・副船体間にそれぞれ8基ずつ、計16基設けられたUAVラウンチベイから運用する。

作中ではリムファクシに搭載されたUAVに近い形状をした「SLUAV」と、六角形型マルチコプターの「バリアドローン」を運用。前者は戦闘機や砲弾の終末誘導用として使用可能な多目的機で、後者は使い捨てながら一定時間ミサイルや機銃弾を防御可能な電磁バリアを自機を中心とした一定範囲に展開可能という防御用である。


総評

これらに加えて潜水艦としては当然だがかなり艦の隠密性に注意が払われている。

例えば船殻材に磁気探知に反応しにくいチタンを用いている他、原子炉の冷却材循環ポンプに電磁ポンプを使用することで稼働部品を無くしたり、ポンプジェットの駆動には基本的に電動機を使用し(タービン駆動も可能)電磁推進も併用することで静音性を向上させ、更に隠密性が求められる際にはリチウム電池に切り替えることになっている。

艦の大きさを原因とした流体雑音はどうしようもなかったらしく弱点となっているが、それでもこれによって潜水艦としては桁外れの巨体ながらほぼ無音に近い静音性を実現している。


このようにかなりの高性能艦であり、潜水艦である特性を生かして潜航して敵地に接近し航空機とレールガンによるアウトレンジ攻撃が可能としていることから、OIA先進兵器分析部のデイビッド・ノース曰く「そのパワープロジェクション(戦力投射)能力は空母打撃群に匹敵する」と評価されている。


関連タグ

エースコンバット 潜水空母 原子力潜水艦


アウターヘイブン:潜水機能を有する、核を装填したレールガンを搭載等の点で共通


ユーコン:何処となく形が似ている。


劇中において

SP MISSION1

DLC第4弾のSP MISSION1「Unexpected Visitor:解放された者」においてロングレンジ部隊の一つで主人公のトリガーを隊長とするストライダー隊は、大量破壊兵器が搭載された可能性のあるこの艦を鹵獲、大量破壊兵器の証拠を掴み戦後の和平交渉を有利にする軍上層部の意向の為、揚陸艦パフィン及びその護衛艦隊、電子戦部隊のエンチャンター隊、戦闘機部隊のドレイク隊と共にアルティーリョ港へ向かう事となる。











これ以降は『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』のDLCストーリーに関わる重要なネタバレを取り扱っており、到達前の閲覧は初見の楽しみを大きく削ぐ可能性があります。

出来れば到達前であればブラウザバックを推奨します。
































アルティーリョ港上空で無数の敵戦闘機、揚陸艦を狙う攻撃機、トリガーを暗殺すべく襲い掛かったミミック隊レイジスクリームが駆るSu-47を撃退し、アリコーンまで目と鼻の先まで迫ったストライダー隊ら護衛戦闘機群と揚陸艦隊。一方アリコーンではエルジア軍司令部より自沈命令が下るもトーレス艦長はこれを拒否、エルジア軍を離脱し独自勢力としてクルーと共に蜂起する。迫るオーシア艦隊をアリコーンの対艦ミサイルと主砲のレールガンにより全艦撃破(よく見ると主砲は両舷2門の1射で3隻同時に撃破させている)、その後1機に巡航ミサイルを搭載したラファールM4機のSACS部隊を発艦させ急速潜航、オープンチャンネルでトーレス艦長は狂気の計画、核兵器を用いた大量殺戮を行い世界各国へ戦争終結を促す『1000万人救済計画』の演説を始める。ノース分析官の無線で巡航ミサイルは大量破壊兵器の可能性があると判明、領域離脱までに追いつき撃墜することとなる。

このラファールM部隊は列機が回避行動をとらず巡航ミサイル搭載機の盾になるためマルチロックの兵装で撃墜が望ましい。巡航ミサイル搭載機撃墜で誘爆による大爆発が起こりミッションクリア。ミッションクリア後、トーレス艦長は計画の出鼻を挫いたトリガーに対して激昂する

…がトリガーに自らの次の計画を手伝わせることと狂気の計画の一端を垣間見せ、SPミッション1は終了となる。


SP MISSION2

DLC第5弾のSP MISSION2「Anchorhead Raid:アンカーヘッド急襲」では、アリコーンそのものは登場しないもののアンカーヘッド港で繰り広げられているエルジア軍とストライダー隊との戦いに誘導砲弾発射訓練と称してかつてのシンファクシ級の代名詞、散弾ミサイルに似た空間制圧兵器を撃ち込んでくる。アイガイオンのようにマーカードローンが終末誘導を行うためドローンを撃墜するか範囲外へ逃れることで対処が可能。


ミッション終了後、アリコーンはトリガー達によって駐留するエルジア軍が壊滅状態に陥り混乱状態のアンカーヘッドへ入港、戦術核砲弾2発を受け取り10分で補給を済ませ再び行方をくらました。これによりトリガー達は結果的にエルジア軍を撃退した事でアリコーンの補給の手伝いをする形となってしまった。デブリーフィングでアリコーンのクルー330名中30名は艦を降り、アリコーンのための諜報員として活動している事、主砲以外にも大型の600㎜、128口径レールキャノンを隠し持っている事、それによって発射される誘導砲弾の推定射程は最大で約3,000㎞である事(ロングレンジ部隊曰く動くストーンヘンジ)、アンカーヘッドで受け取った戦術核砲弾でオーシア首都オーレッドを狙っている事、エルジア軍は「アリコーンが反乱を起こした」とオーシア軍司令部に説明し、「『アリコーンの行動とその結果』にエルジアは責任を持たない」事が判明。ノース分析官はアリコーンの事を『絶対に止めなくてはいけない敵』と称しSPミッション2は終了となる。


SP MISSION3

DLC第6弾のSP MISSION3「Ten Million Relief Plan:1000万人救済計画」でついにアリコーンとの決戦となる。9月19日、大陸戦争の終戦記念日に反戦、戦勝デモで100万人が賑わうオーシアの首都オーレッドへ核砲弾を撃ち込む予定であることがノース分析官によって明かされる。しかし核砲弾の威力は1ktと小さく(参考までに広島原爆の威力は15kt)精密射撃が必須となるが、オーレッドへの砲弾の終末誘導方法は不明であった。

移動中のアリコーンをスプリング海の海溝直前の水深が浅い海域で待ち構え、友軍の対潜哨戒機P-14機で構成されたスペクター隊をソノブイ投下中護衛、投下終了後にアリコーンの潜伏する海域をトリガーの機体に搭載されたMAD(磁気探知機)によって探知する作戦が取られアリコーンの艦載機SACS部隊及びUAVを退け1度目の探知まで順調に進行する、が探知中事前にばらまかれたジャミングブイと水中爆発によるノイズで探知を妨害、海溝まで逃げ切らんとするも再度トリガーによって探知、潜航中のアリコーンを味方艦隊4隻からのアスロックによって撃沈にかかるがアリコーンは浮上、対艦ミサイルと砲撃により駆逐艦シーガル、イージス艦カナリーを撃沈、駆逐艦グリーブ、ロースターを戦闘不能に追い込み味方艦隊を壊滅させる。しかしアスロックはバラストタンクへダメージを与えていた様であり長時間の潜航は出来なくなっているため航空機による直接攻撃で撃沈する流れとなる。

1000万人救済計画

戦闘はTGT指定されている両舷と艦首のバラストタンクを破壊することが目的となるが大量のCIWS、VLSやSAMからの雨霰の如き対空砲火、対空ミサイル、両舷の主砲レールガン、無数の艦載機以外にも戦闘が進むと新武装として艦上部に存在するECM発生機によるジャミング、アーセナルバードのAPSに似た電磁バリアを放出するバリアドローンを艦を囲むように展開など困難を極める戦闘となる。バリアドローンは電磁バリア内に入ると猛烈な勢いでダメージを受けるため、アリコーンへの攻撃を通しやすくするためにも射出直後に可能な限り撃墜しておきたい。

戦闘中にオーレッドで砲弾誘導の調査をしていたノース分析官はデモ隊の頭上を飛ぶアドドローンが終末誘導のカギと見抜き、空軍の電子戦機を使いオーレッド全域へ強力なジャミングをかけ誘導を不可能とする。

全バラストタンク破壊でトーレス艦長は降伏の意思を表明する、が……






降伏は真っ赤な嘘であり軍人であるがゆえに国際法によって降伏対象を攻撃できない事をいいことに、600mmレールキャノンによるオーレッドへの直接砲撃をしようとする。

Ten Million Relief Plan

レールキャノンの射程は3000kmとされているが、実際にはGR系列会社で様々な改修が施されたことでカタログスペックと実用上のスペックでずれが発生しており、スーパーキャパシタとリチウム電池を最大限まで活用することでカタログスペック上の射程よりも遥か先にまで砲弾の投射が可能となっていた。トーレス艦長はこのことに気付いており、その限界を見極めて約5000km先のオーレッドへの核攻撃を強行したのだった。

降伏の意思はないと見抜いたノース分析官によりトリガーへと攻撃が促される。15秒以内に多数のバリアドローンを掻い潜り、レールキャノンへ攻撃を与えることで砲撃の照準をずらし、失敗させることが可能。


The Last Resort

トリガーの攻撃によって1発目の核砲弾が外れ、FCSにエラーが起きレールキャノンの仰角が上げられなくなったためなりふり構わず艦後部トリムタンクに注水し艦尾を沈め、砲の仰角を稼いでまで2発目の核砲弾を放とうとする。

2発目の砲撃が行われるまでの2分以内にレールキャノンの根元を破壊することになるが、バラストタンク破壊時に生き残っている兵装があった場合熾烈な妨害を受ける為できる限り事前に兵装は破壊しておきたい。

砲撃前にトリガーにレールキャノンの基部を破壊されて爆発を起こし、アリコーンはついに沈黙。船体各所に搭載したリチウムイオン電池が次々に発火し、無数の赤い電光を散らせたあと、誘爆を起こしながら艦中央部で大爆発が起こり船体は真っ二つとなり轟沈した。

SPM3:Ten Million Relief Plan


水中で大爆発を起こし、トーレス艦長、クルー達とその狂気の計画と共にアリコーンはスプリング海へと沈んでいった。

ここにSPミッション3は終了となる。


余談

主砲レールガンの砲撃時と誘導砲弾発射訓練時のクルー達の掛け声は海上自衛隊で使われている掛け声のイントネーションに酷似している。

≪教練 対空戦闘用意!≫

≪主砲撃ちーかたはじめー!≫



名前の由来となったアリコーン(有翼のユニコーン)は、1907年の著書『The Unicorn from the Stars』の中で、アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツが想像した「笑顔と歓喜に満ちた破壊」を象徴する猛獣のイメージとして用いられている。

まさに、艦長トーレスの狂気に満ちた思想と言動を象徴するのに相応しいネーミングだと言えよう。


また、アリコーンの全長は機動戦士ガンダムに登場するドロス級大型宇宙空母と同じ495mである。また、レールキャノンの砲身長は「ナムコ(76.5m)」となっている。

これはアリコーンの全長にバンダイの、レールキャノンの砲身長にナムコの要素を取り入れたスタッフの遊び心だという。

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