解説
「Captain America #323」にて初登場。
元軍人のヒーローで、過去に「スーパーパトリオット」「キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャースの後任)」と呼ばれていた。
スティーブより右翼的、粗暴な人物とされる。
パワー・ブローカーによる肉体強化を受けており、スティーブよりも肉体的には優れているとされる。
MCU
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場。
『エンドゲーム』をもってスティーブが戦線から離脱したことからアメリカはキャプテン・アメリカを失った。
だが、混乱する世界において政府が求心力のある存在を求め、スティーブから盾を受け継いだサム・ウィルソンが盾をスミソニアン博物館に寄贈したこともあり、ジョンを2代目キャプテン・アメリカに指名した。
ジョンは過去3つの勲章を授与された優秀な軍人で、大学時代はアメフトの選手だった。
政府によるお披露目後、アメリカ各地を回る慰問活動を行うなど、スティーブが過去にさせられていたことを再現させられる。
その後、スティーブの功績と政府や世間からの期待による大きなプレッシャーの中、パートナーのレマー・ホスキンス / バトルスターとともに、国際テロ組織フラッグ・スマッシャーズの鎮圧の任を受ける。
スティーブを直接知るサムやバッキー・バーンズからはキャプテン・アメリカとして認められておらず、その気持ちに理解を示しつつも、己のできる範囲で与えられた任務を果たそうとする。
だが、もともと短慮な性格であること、フラッグ・スマッシャーズ鎮圧がうまくいかないことから徐々に焦りを見せ始め、そのたびにレマーに取りなされるということを繰り返す。
その結果、サムがカーリ・モーゲンソウ(フラッグ・スマッシャーズのリーダー)を説得しようとするところに痺れを切らして乗り込み、戦闘となった結果、カーリの反発意識を強固なものにしてしまい、遂にはカーリによってレマーを殺されてしまう(カーリとしては殺意はなかった)。
そのことに激高したジョンは、フラッグ・スマッシャーズの一員を公衆の面前で、キャプテン・アメリカの盾によって撲殺するという凶行に出てしまう。
結果として、ジョンはアメリカ政府からキャプテン・アメリカの資格剝奪と不名誉除隊を言い渡されてしまう。
政府への不信を抱いたジョンは、レマーの仇をとるため、盾を自作し、GRC(世界再定住評議会)の会議を襲撃したカーリたちの前に現れ、サムやバッキーらとともに共闘する。
その最中、GRCメンバーを乗せた車が高所から墜落しそうになり、目の前にいるフラッグ・スマッシャーズのメンバーを叩きのめすか、GRCメンバーを助けるかの選択を迫られ、結果として人命を救う道を選択した。
戦いを終えたのち、行き場のなくなったジョンは、謎の女性・ヴァルの勧誘を受け、新たなコスチュームとともに「USエージェント」のコードネームを与えられる。
能力
アメフト選手・軍人としての能力は高く、スティーブ以外は扱いきれないといわれたヴィブラニウムの盾を自在に操ることができる。
だが、生来の性格などから、盾を殴打に使うことが多い。
また、劇中にパワー・ブローカー製の超人血清を拾い、恐らくは自らに投与し、超人兵士となった。
超人血清は肉体だけではなく、その人間の精神的特性も強化することから、ジョンがフラッグ・スマッシャーズを殺害したのも超人血清の影響と思われる。
余談
MCUでジョンを演じたワイアット・ラッセルは、同じくMCUの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2』でエゴを演じたカート・ラッセルの息子。
原作コミックにおけるジョン・F・ウォーカーは「五代目」キャプテン・アメリカに相当。
スティーブが政府当局ともめて称号と装備を返上、(新デザインのコスチュームで)民間人ヒーロー「ザ・キャプテン」となったことを受け、政府公認の新キャプテン・アメリカとして任命された。
「二人のキャプテンの対立」という図式が続いた後和解に至り、スティーブが「ザ・キャプテン」として使用していた装備を譲り受けたジョンが新たに名乗った称号が「USエージェント」である。
関連タグ
U.S.エージェント(表記ゆれ)