概要
ヒヒとトカゲをかけ合わせたような姿の陸棲二足歩行の怪獣で、猿のように長い四肢を持ち、二足歩行やナックルウォーク、柱を伝ってよじ登るなど極めて高い運動能力を示す。
また、紅塵を操る能力を持っているようで、紅塵を煙幕のように使って身を隠すほどの知性も見受けられる。
爬虫類的な皮膚に長い一本角と耳、そして背中や四肢の付け根、指に並んだ板状の部位など、どことなくガバラとバラゴンにも通ずる特徴を有している。また、下顎が大きく発達し下前歯が上唇に当たっているからか、口元にちょび髭みたいな跡が付いている。
劇中での活躍
シヴァ共同事業体が管理しているインド北方ウパラの研究所地下にあるアーキタイプ粒子の源泉の底から突如として現れ、シャフトを伝って外に出ようとしたが、脱走寸前の所で源泉の隔壁が閉められて封じ込められた。
しかしあきらめていないのか、紅塵を操って隔壁を押し上げようとしたため事業体はオーソゴナル・ダイアナライザーの使用を決定する。私兵部隊の対物ライフルによる攻撃も効かないと判断したBBは源泉の中にオーソゴナル・ダイアナライザーを投下し紅塵内で起爆。紅塵は瞬く間に結晶化してサランガの体を貫きながら外にあふれ出るほどに一気に成長した。それでもなおサランガは生きており、貫かれながら再び源泉内部に閉じ込められた。
余談
名前はヒンドゥー教の女神ヴィシュヌが使う武器である天の弓「シャランガ」からとられている。公式サイトによると額の青い模様が弓のように見えることが由来であり、インド現地ではそのままシャランガと呼ばれている(サルンガ呼びが広まったのは、後にインタビューに答えた日本人によるものらしい)。
また、猿のような怪獣とも形容されているため「サル」+「シャランガ」とも考えられる。
(ちなみにNetflixのあらすじで公開されていた当初は"シャランガ"と表記されていたが、後に"サルンガ"に修正された)
配信(テレビ放送)前の最初のPVからその存在が確認されていたが、当時はファンからもっぱらガバラやバラゴン(のリメイク)と誤認されていた。怪獣デザインを担当した山森英司氏はインタビューにて「(怪獣のデザインに)歴代東宝怪獣をオマージュして取り入れたりしました。」とコメントしており、両者のデザインを取り入れた怪獣であることは予想されていたが、これが今作オリジナルの新怪獣だと判明した時は多くのファンに衝撃が走ることになった。