概要
地中から現れ人間を襲う古代生物グラボイズとそれに対抗する人間たちの物語。異形の殺人生物に襲われる恐怖を描いたモンスターパニック作品であるがシリーズ通して作風は明るめ。
グラボイス及びその成長体
グラボイズ
無印に登場。巨大な蛇もしくは芋虫のような太く長い体をもつ古代生物。地面の下を高速で進み獲物に接近、砂中に引きずり込んで捕食する。視覚ではなく聴覚で周囲の状況を探知しており音によって誘導することも可能。ダイナマイトなど爆発物を投げればそれを捕食するので爆破することが可能。元来の知能はさほど高くないが学習能力が高く、人間の作戦を掻い潜る狡猾さも見せる。特に無印のラスボスはダイナマイトの罠を察知して主人公たちに吐き返して見せた。
トレマーズ3では繁殖能力を持たない白いグラボイズ「エル・ブロンコ」が登場している。
シュリーカー
トレマーズ2から登場。成熟したグラボイズの体を内側から食い破り出てくるグラボイズの変異体。一体のグラボイズから三体のシュリーカーが産まれてくる。地中ではなく地上を走りまわる足が発生しており、音ではなく熱で獲物を感知する。そのため全身に消火器を浴びるなどで熱源を断てば気づかれない。最大の脅威は増殖性で十分なだけの栄養を摂取すると短時間で同じシュリーカーを産み鼠算式に増えていく。
アスブラスター
トレマーズ3に登場。シュリーカーから脱皮する形で成長した姿で、肛門からガスを噴出することで飛行能力を有する。獲物の感知手段は成長前と同じく熱。グラボイズから始める成長の最終段階らしく体内にはグラボイズの卵を抱えている。満腹になると休眠に就く習性があり、これを利用されて一匹が捕獲された。
南アフリカのグラボイズ(正式名称不明)
南アフリカに出現したグラボイズ。既知のグラボイズとの関係性は不明だがそれを上回る巨体と凶暴性をもち、さらに口内に備えた蛇状の舌を分離・独立行動させることで岩の上などに逃げた獲物を捕えることも可能になっている。
南アフリカのシュリーカー/アスブラスター(正式名称不明)
シュリーカーとアスブラスターの特徴を併せ持ったような形態で描写はないが上記の南アフリカ版グラボイズの成長体と思われる。シュリーカー/アスブラスターよりかなり大きく、人を捕まえたまま飛行できるほど力も強い。本来は夜行性だが場合によっては昼間でも活発に活動する。
バート・ガンマー
先祖まで含めればシリーズ皆勤賞の登場人物である意味この作品の顔とも言えるおっさん。無印から登場しているが主人公として描かれたのは「3」から。
サバイバル主義者で無類のガンマニアということを考慮しても生存力が並外れている。
他の映画ならほぼ間違いなく死んでしまうような状況(密室に怪物が侵入してくる、怪物に呑み込まれるなど)でもなんやかんやでしぶとく生還する。